★共にチャレンジする仲間を募集しています
世界一チャレンジしやすいまち、宮崎県新富町。
この町で、自分のやりたいことにチャレンジしてみませんか?
宮崎県新富町が2017年4月に設立した地域商社こゆ財団は、新富町でチャレンジを始める新たな仲間を募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
ここでは、私たちこゆ財団をはじめとして、いまどんな仲間がいるのか、町ではどんなチャレンジが起こっているのかを紹介しています。
今回は、2週間で開設した小さなコワーキングスペースにまつわるチャレンジです。
新しい働き方を実践するTeam WAA!との出会い
「ダヴ」「ラックス」などの著名なブランドを展開する世界有数のメーカーの一つ、ユニリーバ。その日本法人「ユニリーバ・ジャパン」では、2016年に「WAA(ワー:Work from Anywhere and Anytime)」という人事制度が導入されました。
これは、すべての社員がそれぞれのライフスタイルを継続して楽しむことで自分らしく働き、生産性を高められるよう、働く場所・時間を社員が自由に選べる仕組みになっています。
働き方改革法の制定は2018年6月ですから、この制度導入は実に画期的です。しかも労働時間短縮のような環境改善の一面だけではなく、社員一人ひとりのウェルビーイング (幸福度)にまで深慮がなされていて、その先見性は本当に驚くばかりです。
そんな「WAA」の理念・ビジョンは一つの企業の枠を超え、多様な賛同者が1,000人以上も集うコミュニティに発展しています。それが「Team WAA!」。都内を中心に、新しい生き方・働き方を共有するセッションを開催しています。
※2018年12月に東京で開催されたTeam WAA!セッションの様子。
こゆ財団とTeam WAA!のつながりは、「WAA」発案者でTeam WAA!の主宰もされている島田由香さん(ユニリーバ・ジャパン取締役)との出会いがきっかけでした。由香さんは今に至るまで、こゆ財団や新富町に素晴らしいエネルギーを降り注いでくださる、とてもとても大切な方です。
【参考】島田由香さん インタビュー記事
「望まない取締役昇格を告げられ、大泣きしていた私を救ってくれた息子の言葉とは」(プレジデント・ウーマン|2020年2月)
※ご縁をいただいて以来、新富町では何度も講師などをつとめていただいている島田由香さん
DOがすべて。まずやってみよう。
2018年1月、こゆ財団代表理事と由香さんが初めてお会いした際、由香さんから「Team WAA!の拠点を地方につくりたい」と話をお聞きしました。東京でのセッションだけではなく、実際に地域に飛び出して、新しい生き方・働き方を実践してみたいとのことでした。
これを聞いた新富町の私たちは、WAAの理念に大共感。こゆ財団オフィスの目と鼻の先にある空き事務所をお借りし、コワーキングスペースにすることを思いつきます。広さにして10〜12畳程度の小さなスペースです。
コワーキングスペースにするにあたって準備したのは、インテリア(本棚、机、イスなど)やWi-Fi環境など。リノベーションではなく、”模様替え”のような軽微なものでした。とにかく早く、いち早くかたちに。由香さんとの出会いから2週間でスペースの準備は完了します。
完了後、「移住交流促進ラボ」と名付けたこのスペースを、Team WAA!の皆さんでぜひ使ってください!と私たちは由香さんにお伝えしました。
Team WAA!にはこの時点でまだ地方拠点はなく、2018年2月に新富町が一番乗りさせていただくことができました。
小さなチャレンジが大きなギフトへ
コワーキングスペースを2週間で準備した、と話すと視察研修のお客様からはよく驚かれます。
ですが、軽微な模様替えですから実際はどなたにでも、どんな地域でも例外なくできるものだと思います。由香さんにはこのスペースをとても喜んでいただいたのですが、それはひとえにこのスペースをつくるというDO、そしてDONEまでを、とにかくスピーディーに進めたことにあると思います。
日向新富駅のチャレンジ(内閣府ウェブサイトに掲載)もそうでしたが、こういう小さなステップは、想定外の大きな成果をもたらしてくれることがあります。
まず、ユニリーバ・ジャパンで行われている女性向けワークショップを、新富町内で開催することができました。移住交流促進ラボからわずか2ヶ月後の、2018年4月のことです。
そして、2018年9月には日経新聞に移住交流促進ラボのことが掲載されました。こゆ財団の名前が日経新聞に掲載されたのは、このときが初めてだったと記憶しています。
由香さんやTeam WAA!の皆さんとは、その後も切っても切れない関係を築かせていただいて今に至っていますし、ユニリーバ・ジャパンは新富町と持続可能なまちづくりに関する連携協定を2019年7月に締結するまで、その関係が大きく発展しました。
「移住交流促進ラボ」のチャレンジは本当に小さなものでしたが、これによっていただいたご縁ははかりしれません。
私たちもともすると忘れがちになることですが、何事も小さなステップの積み重ねこそが大切。千里の道も一歩から、ですね。