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ストイックに自分と向き合い続けた3ヶ月間。 #MsEngineer で本当に好きだと思える職業に出会えた

女性のためのフルリモート型プログラミングブートキャンプ『Ms.Engineer』。2021年春の開講以来、未経験からプログラミングを学び、実際にエンジニアに転職した卒業生が次々生まれています。


Ms.Engineer(ミズエンジニア) │ 女性のためのオンラインプログラミングブートキャンプ
エンジニア人材は2030年に約50万人〜70万人不足すると言われ、成長するIT産業の中でも特に求人が多い職種です。今後数十年に渡って、転職ニーズがあり続けると考えられ、結婚・出産・育児などのライフイベントを超えてはたらき続けることが可能です。 引用元:平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備│経済産業省
https://ms-engineer.jp/?utm_source=note

今回の記事では、2022年度の卒業生であるNaomiさんにお話をおうかがいしました。

結婚を機に前の会社を退職された後、Ms.Engineerに出会ったNaomiさん。最初は、リモートでできる仕事だからという理由で興味を持ったプログラミングでしたが、学んでいくにつれ、エンジニアこそが自分に向いている職業だと気づいていったそうです。

とはいえ、全くの未経験から3ヶ月でプロのエンジニアにまで成長するには、本人の膨大な努力が不可欠。プログラミング漬けの日々を乗り越えるために、ストイックなNaomiさんが心がけていた「自分を整える」方法とは。

とりあえず参加してみたスターターコース。プログラミングが「嫌いではないかもしれない」という気づき

———最初に、Naomiさんの経歴についておうかがいできますか。

私は新卒で住宅メーカーに就職し、住宅展示場で来場したお客様に提案をする、営業職として働いていました。約2年間勤めたのですが結婚を機に退職し、退職後にMs.Engineerに出会ってプログラミングを学び始めました。今はエンジニアとして転職活動をしています。

———ご結婚を機に前の会社を退職された後、どのようにMs.Engineerに出会われたのでしょう? 最初からプログラミングには興味をお持ちだったのでしょうか。

元々は、ずっと勤め続けたいと思って住宅メーカーに就職しました。でも、パートナーが転勤族だったので、結婚を機に私の方が仕事を辞めざるを得なくなってしまったんですよね。そこで、いつ転勤しても良い仕事につきたいと思うようになり、探し始めました。とりあえずリモートでできる仕事は何があるのか調べていたら、エンジニアが出てきたんです。興味を持ったので、エンジニアになるための方法を調べていった結果、Ms.Engineerにたどり着きました。

でも、Ms.Engineerを知った当初は、「自分にもできそう」という感覚は全く持っていなかったんです。エンジニアがどういう仕事かも分からなかったので、スターターコースにまず参加してみて、本当に無理だったらやめようと考えていました。「とりあえず1ヶ月やってみよう」「やってみてから考えよう」という気持ちでチャレンジした、というのが正直なところです。仕事を辞めたのもちょうどスターターコースが始まる時期だったので、もう本当にやるしかないという思いもありました。

———まずはやってみようと、迷いながらも一歩を踏み出されたのですね。実際にスターターコースを受講してみて、いかがでしたか? なぜ、さらにBootCampに進もうと決心されたのでしょうか。

スターターコースを受講して、「私はプログラミングが嫌いではないかもしれない」という感覚を持ちました。問題が解けなかったり、新しく学ぶことが多くて苦労したりはしましたが、それでも嫌いではないなと。まだ好きとも言えないけれど、嫌いではない。少なくとも、受講前に考えていたほどエンジニアは自分と遠い仕事ではないのかもしれない、と思うようになりました。

BootCamp参加の決意が固まったのは、スターターコース受講後、BootCampに参加する権利を得られる実力テストであるトライアウトに向けて勉強していた時だったと思います。これまでよりちょっと難しい課題にぶつかったんですが、その課題が解けた時に、初めてプログラミングを心から楽しいと思えたんです。やっぱりBootCampに参加して頑張ってみようと、改めて決心した瞬間でした。

プログラミングの醍醐味を味わいつつも、時間の使い方に試行錯誤したBootCamp。自分と向き合い続けて身につけた心身整え術

———BootCampが始まってからは、特にどんなことが楽しかったでしょうか?

一つのコードを書くにあたっても、いろいろな考え方や書き方があると知ることが特に楽しかったです。プログラミングは、コードに正解はなく、求めている挙動をするならば、コードの内容は人によって違っても構わないという特徴があります。答えは一つではないんです。

Ms.Engineerは自走力を大事にしているので、まずは自分で調べて、分からなかったら講師の方に聞くというスタイルが基本でした。BootCamp中、講師の方は複数人ついてくださっていたのですが、どの講師の方に聞きに行くかによって、考え方が様々で面白かったんです。講師の方から、「僕はこう考えます」「私だったらコードはこう書きます」といった一歩踏み込んだアドバイスまでいただけるときは、特に発見があって楽しかったです。一つのアプリをつくる過程にもいろんな考え方ややり方があって、とても面白いなと思いました。

———なるほど、プログラミングをより深く学んだ人だけが味わえる楽しみですね。そうした楽しさがある一方で、BootCamp中に辛かったことや大変だったことはありましたか?

実は私はあまり辛かった思い出がなく、楽しんで学べていたと思います。でも私が楽しくやり遂げられたのは、パートナーに協力してもらいながら、学ぶ環境を作れていたおかげです。私は幸いなことに、パートナーに食事の用意をしてもらったり、他の家事も多めに担当してもらったり、かなり協力してもらうことができました。

BootCamp中は、時間の確保が一番大変だと思うんです。私もBootCamp前までは、その日のうちに課題を終えて復習までするのが理想と思っていたんですが、課題の量が多くハードルも高いので、とても復習まで手が回りませんでした。どうしても課題で精一杯になってしまうので、いかに課題を密度高くこなして理解を深めるか、というところに注力するようにしていました。

———時間の確保と効率的な使い方が本当に重要ですね。NaomiさんのBootCamp中の時間の使い方を教えてください。

まず私は、睡眠時間だけはきちんと確保するようにしていました。でも、睡眠時間とごはんを食べている時間以外は、ずっとプログラミングに触れている3ヶ月間でしたね。お風呂に入っているときや料理しているときも、プログラミング系のYouTubeやUdemyを観て勉強していました。最終的には、夜寝ているときも夢に出てきたくらいです(笑)

平日は7時半ごろ起きて、始業の9時までに復習や予習をしてから授業に臨むようにしていました。そして17時に授業が終わった後は、毎日チームでの振り返りがありました。振り返りの中で、大変なことや詰まっていることをチームメンバーにシェアして助け合うことができたので、良い息抜きになっていたと思います。振り返り会は1時間くらいで解散して、私の場合はその後19時ごろまでは、調べたりコードを書いたり自習をしました。それから夕食を食べて、20時から23時ごろまでまたパソコンと向き合って勉強しました。

———文字通り朝から晩までプログラミングと向き合う毎日だったんですね!人によっては、さぼってしまったり途中で挫折してしまったりすることもあると思うのですが、Naomiさんが3ヶ月間ハードな生活を続けられたコツは何だったのでしょうか?

私が続けるためにこだわっていたことは、やりたくない時はやらない、ということです。気分が乗ってきて、時間を忘れてプログラミングに打ち込む瞬間は楽しいですが、もちろんやる気が出ないときもありました。そしてやりたくないときに無理に勉強しようとしても、答えにたどり着けないことが多く、時間の無駄だと気づいたんです。だから、自分の気持ちに正直に、前向きな気持ちが湧かない時はやらないと決めていました。

あとは、自分を肯定してあげることが大事だと思います。BootCampで初めて本格的にプログラミングを学ぶ人がほとんどなので、できないことがあっても、未経験だから仕方ないと割り切って良いと私は思います。そして、もし何かできたら、未経験なのにすごいと大げさに自分を褒めてあげることが大事です(笑)

3ヶ月走りきるためには、自分の心身に向き合うことが大切なんだと思います。BootCampでは毎日新しいことを学ぶので、なるべくフラットな状態で次の日を迎えられるように心がけていました。私はもともと好き嫌いがはっきりした性格というのもあり、嫌いなことや、やりたくないことは潔く切り捨てて、心身を整えていました。

Ms.Engineerで出会えた一緒に頑張る仲間たち。プログラミング以外のスキルも身についたチーム開発

———そうしてこつこつプログラミングの勉強を進めていく中で、独学ではなく、Ms.Enginnerで学んで良かったと感じたポイントはありましたか?

一番は、自分と同じように頑張っている女性に出会えたことだと思います。講師の方からも、やっぱりエンジニアは女性が少ないという話を聞いていたので、同じようにエンジニアになるために頑張っている女性に出会えるのは、Ms.Engineerならではの貴重な機会でした。

あとは、チーム開発ですね。BootCampに参加する前から、チーム開発は他のプログラミングスクールにはないMs.Engineerの魅力だと聞いていたんですが、終わった今振り返っても、やっぱり大きい経験だったと感じています。正解がない中でチームでつくるものを決めていくので、みんなで意見を出し合ったりすりあわせたりしていく過程が、難しくもあり楽しくもありました。私のチームは、全員意見をしっかり持っていてより良いサービスをつくりたい気持ちも強かったので、その分なかなかつくるサービスを決められず苦労もしました。

———Ms.Engineerのチーム開発は、プログラミングスキルはもちろん、これからの仕事に必要な他の力も鍛えられる印象があります。

まさに、チーム開発を通じてプログラミング以外の力もついたと感じています。

Ms.Engineerでは、普通にアプリを一つつくるだけなら考えなくても良いようなところまで、考えることを求められました。アプリをつくる際に、エンジニア側の視点だけで考えずユーザーが求めているものを考え抜く力が、チーム開発を通じて特に鍛えられた気がします。一人ではなくチームで作ったおかげで、よりユーザーが求めているものに近い、レベルの高いサービスができたと思っています。

本当に好きだと思える職業に出会えた喜び。リスキリングで、いつでもキャリアを変えられる自信がついた

———Ms.Engineerを卒業された今、プログラミングを学んで良かったと思っていることを教えてください。

世の中に様々な仕事がある中で、自分が本当に好きと思える職業に出会えたことだと思います。一番自分に合っている仕事だと思えるくらい、プログラミングを楽しいと感じています。

私は、基本的にめんどくさがりで、例えば前職のときも移動時間が嫌いだったんです。移動に時間を使うくらいなら、自分がやりたいことをやる時間を増やしたいと思ってしまうタイプで。でも、そうした自分が無駄だと思うものを効率化できる手段が、プログラミングだと気づきました。自分が大事にしてきた「効率化」を、自分の手で実現できるようになったところに、プログラミングのやりがいを感じています。

あとは、プログラミングの世界では過程が大事にされるところも好きです。住宅メーカーで営業をしていたときは、やっぱり結果が何より大事で、私も結果を出すことに注力していました。でもプログラミングの場合は、コードを書き学んでいく過程もすべて自分の財産になります。一つひとつ積み重ねていける感覚が、自分に合っていたんだと思います。

———プログラミングとの出会いが、Naomiさんのキャリアを大きく変えたんですね。今、Ms.Engineerに限らず世の中全体としてリスキリングが話題になっていますが、キャリアの途中での学び直しについては、どのようにお考えでしょうか。

機会があるなら、誰でもチャレンジした方が良いと思います。自分の友だちにも勧めたいくらいです。私自身、プログラミングを学んだことでキャリアもシフトしましたし、 考え方も変わりました。リスキリングのおかげで、私はより楽しいと思える仕事に出会えたので、もし迷っている友だちがいたら絶対におすすめします。もちろん、学ぶ対象は必ずしもプログラミングでなくても良いと思います。

私も、新卒で住宅メーカーに入社したときは、キャリアは一度決めたらシフトできないものと考えていました。一生同じ業界でキャリアを積んでいくイメージを持っていたんです。

でも会社を辞めてリスキリングしたことで、キャリアはいつでも自由に変えられると思えるようになりました。プログラミングという一つのスキルを短期間で身につけられた事実が、自分の財産になっているんだと思います。仮にこの先、エンジニアが嫌になったとしても、違う業界・違う仕事でも頑張れるだろうという自信がつきました。

———リスキリングによって、スキルが身についただけではなく、キャリアに対する考え方も柔軟になったんですね。今は、エンジニアとして転職活動をされている最中でしょうか。

今はエンジニア職で応募していて、中でも私はフロントエンジニアを志望しています。フルスタックのエンジニアになるという最終的な目標はあるんですが、まずは入り口として、フロントエンジニアの職種で応募している形です。

私は、高い技術力がある方と話して、いろんな考え方を知ることが好きなので、よりレベルの高い技術を持っている会社や人に出会いたいです。そして自分自身が、そうした技術力の高いエンジニアの方々から学べるレベルになるまで、まずは頑張りたいと思っています。

———ありがとうございます。転職活動において、Ms.Engineerからのサポートはあるのでしょうか?

行きたい企業をリストアップする際に、会社の情報やつくっているサービスの詳細を送ってくださいます。ネットの情報だけでは分からない、事業の裏話なども教えてくださるので、本当にありがたいです。1on1や2on1で細かい相談に乗ってくださったりもするので、助かっています。

———最後に、Naomiさんが今後、エンジニアとしてつくりたいと思っているものや関わりたいサービスがあれば、ぜひ教えてください。

BootCampの最終課題として初めてアプリを作ったのですが、ゼロからひとつのアプリを開発するのがいかに大変か、身に染みて感じました。だから最終的には、今回作ったようなアプリやサービスを実装して、世の中に次々出せるようなエンジニアになりたいなと思っています。

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