今回は、マプリィでハードウェアエンジニアとして働いている中川さんにインタビューです。
ー自己紹介をお願いします。
入社2年目の中川です。
出身は京都で、一応芸術系の大学に通っていました。
学生時代から3Dプリンターを使って製作をしていたり、3Dプリンターで制作を行っているグループの工房で3年ほどアルバイトをさせて頂いたりしていました。
大学卒業後に新卒でマプリィに入社し、現在はハードウェアの設計・製造に関わる業務を担当しています。
ー3Dプリンターに興味をもったきっかけは何だったのでしょうか。
子どものころからプラモデルなどのものづくりが好きというのはありました。
最初から形が決まっているものではなく、自分でゼロから考えて現実に持って来られるデジファブ分野のものづくりに興味があり、大学内にある機材で色々作ったりしていました。
その関係で大学の先生から3Dプリンターで制作を行っているグループを紹介していただき、そこでアルバイトを始めたのがきっかけです。
―マプリィに入社したきっかけを教えて下さい。
ITベンチャー界隈でそこそこ有名な、ベンチャー関係者が集まって飲みながら情報交換をするバーがあるんです。
その系列店が当時京都にもありまして、自分の見識と人脈を広げる為にイベントの際に顔を出すようにしていました。
アルコールはあまり強くないので、ソフトドリンク片手に(笑)
その時に営業の中村さんとお会いして、ちょうど3Dプリンターに触れる人材を探しているとの事で、学生アルバイトとして来てみないかと誘われたのがきっかけです。
マプリィでアルバイトをしていく中で、社内の雰囲気が自分に合っていたのと、社内に他に3Dプリンターに触れる人がいなかったので「ここなら力になれる」と思い入社を決めました。
―マプリィではどんな仕事をしていますか。
3Dプリンターなど機材選定/保守管理から始まり、社内量産品の筐体設計や生産管理、組み立てや動作確認、部材の発注などをしています。
ハードウェアチームの中でも組み込み部分のコーディング担当や、ドローンやクローラーのプロジェクト担当などに分かれるのですが、手に持てるサイズの製品が自分の担当領域です。
初期から関わらせて頂いている関係で今弊社で売っているハードウェア製品は何かしらの形で携わっているように思います。
ーやりがいや楽しさを教えてください。
自分が担当しているプロジェクトの全体を把握しやすい面や、ある程度の裁量を持てるのはベンチャーならではかなと思います。
また、機材や環境整備にかなり投資をしてくださるので、仕事としてしか触れないような機器や会社規模の3Dプリンターファームに触れられるのもやりがいの一つです。
社会貢献的な面で言うと、小学生が会社見学に来る機会がありワークショップを企画実施したことがあります。
3Dプリンターやドローンの紹介をしたところ予想以上にみんな喜んでくれたことは嬉しかったです。
小学生の会社見学の際に使った、3Dプリンターで印刷した恐竜
使用した3Dモデル:Flexi Rex with stronger links BY DrLex CC-BY-SA、Flexi Carnotaurus BY tonyhowe CC-NC-SA
ー大変な事はありますか。
人数が少ないころは業務適正の偏りは正直あったので、タスクを抱えすぎてつらく感じる事はよくありました。
また、何もないところからプロジェクトが立ち上がることも多く、自分の場合は担当分野の先輩社員もいない為自力で解決するしかないときなども大変には感じました。
3Dプリンターに限らずとも、ラズパイを使って何か作ったりといったゴールとアプローチを自発的に決めるものづくりをしたことのある方はマプリィには向いているように思います。
ーどんな人がエンジニアとして活躍できると思いますか。
色々あるとは思いますが、自分の出来る範囲以上の事に挑戦しようという心持ちがある人じゃないかなと思います。
逆に既知だけで対応するとどこかで成長が止まってしまうので辛くなってくるのではないかと。
その点では、プライベートでも趣味や遊びとしてモノづくりなりプログラミングなりを勝手にやっているみたいなタイプの人は単純に強いのかなと実感します。
自分の中での折り合いをつけやすかったり、スキル的にも興味分野に向き合える時間が増えたりするので。
学生や未経験の方がそれを身に着けるときは、「無理してでもプライベートで触らなきゃ」のような義務感からではなくて、好奇心だとか、楽しさや面白さを色んなものに見いだせる観察力みたいなものを意識して取り組むのが秘訣かなと思います。勉強と同じですね。
社内での主力機である純正エンクロージャー入りのOriginal Prusa MK4/MK3.9たち
ー最後に、自社の魅力を教えてください。
温厚な人が多いので、落ち着いて自分の業務に集中できる点や、一人一人の裁量が大きくプロジェクト全体を把握しながら責任を持てる点かなと思います。
また、適切な理由をちゃんと伝えることが出来れば比較的稟議も通りやすい会社であったり、書籍などの購入制度もあることから、挑戦したり自分の能力を伸ばしたりしやすい環境だと思います。