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小さな開発会社が学生インターンを受け入れたら自社プロダクトに機能が増えてTGSのブース運営も上手くいった話

はじめに

こんにちは!フィグニー株式会社 xRエンジニアの本村です!

先日、学生のインターン生を5日間受け入れたのでその紹介をします。


経緯

話は2023年6月にさかのぼります。

私の母校である鹿児島高専の恩師から「インターン生受け入れてない?」との相談がありました。

私は定期的にその恩師にフィグニーでの仕事の楽しさを伝えていたのですが、それを伝え聞いた学生さんが弊社に興味をもってくれたのです。

このことを弊社代表里見に伝えたところ、「普段から活躍している本村くんの希望なら受け入れよう!」と即決で受け入れが決まりました。感謝🙏!


インターン生紹介

今回、インターンに来てくれる方は鹿児島高専情報工学科の学生さんです。

この記事中では「Tさん」と呼ぶことにします。

VRや3D CGに興味があるとのことで、趣味で3Dモデリングを勉強しているとのことです。意欲がすごい!


事前課題

インターン開始までにある程度の実装力が身につくように事前課題を2つ設定しました。

  • Blenderで作った人型の3DモデルをCluster(メタバースプラットフォーム)にアップロードしてアバターとして使えるようにする
  • Unityで簡単な3Dゲームを作る

アバター作成については3Dモデル作成までは出来て3D CGの基礎の一部までは習得してもらえました。

Unityでの3Dゲーム制作については弊社内で行っていたゲーム開発勉強会に参加してもらい、ブロック崩しゲームを完成させるところまでこぎつけました。


日程

以下の日程でインターンを実施することにしました。

  • 1日目: オリエンテーション
  • 2日目: 弊社の自社プロダクトであるVRゲーム、Magic Stone Guardians(以下MSG)への機能追加
  • 3日目: MSGの機能追加の仕上げとTGSのブース設営
  • 4日目: TGSのブース運営
  • 5日目: TGSのブース運営

そう、なんとこの週は弊社にとって一大イベントである東京ゲームショウ(以下TGS)が開催される週です。

せっかくなのでTさんにTGSのイベントの運営を手伝ってもらうことで、開発以外の仕事も知ってもらおうという計画です。


1日目

ということでインターン1日目です。

私から弊社のことを一通り紹介し終えるとVR HMDやARグラスの体験をしてもらいました。

写真に映っているものはMeta Quest 2、Microsoft HoloLens 2、PICO 4です。

弊社は最先端の技術でのソフトウェア開発を強みとしているので新しいxRデバイスはすぐに備品として追加されます。新しいデバイス好きの私としては最高の環境です。

TさんはxRデバイスをMeta Quest(初代)しか体験したことがないとのことだったので、最新デバイスに終始驚いていました。こちらとしても未来へのワクワクを共有できて嬉しくなりました。


2日目

2日目はガッツリ実装をしてもらいました。

弊社で開発をして2023年8月にリリースをしたVRタワーディフェンスゲーム「Magic Stone Guardians」への機能追加をTさんにお任せしました。

追加してもらう機能は「ゲームオーバー時にガイドキャラクターが目の前に移動してきてTipsを表示する」というものです。積んである開発タスクの中からちょうどいい難易度のものを一緒に話し合って選びました。

アニメーション作成はBlenderでかじっていたこともあり、スイスイ作ってくれました。プログラミングの部分では「シンプルな機能のために裏ではこんなに沢山の処理が動いているんだ~」と驚きながら実装していました。

一通りの実装はこの日の内に終わらせることが出来ました。優秀!


3日目

3日目の午前中は前日に実施した機能追加タスクの評価を私と一緒に行いました。想定通りに機能が動作することを確認し、私もTさんも一安心しました。

この日のメインミッションはTGSで使用する機材を幕張メッセまで運んでブースを設営することです。弊社代表の里見が運転するワゴン車に機材が入ったダンボールをパンパンに詰め込みました。全部詰め込めたのは奇跡だな…と感心しました。

天井ギリギリまでダンボールが積まれています。

Tさんは東京に来るのは初めてとのことで、車窓から見える観光名所に目を輝かせていました。

私は都会に憧れて就職先を東京に選んだので懐かしく感じたのでした。


4日目

TGS初日です!

この日はビジネスデイと言って一般のお客さんではなく、ビジネス関係者さんだけが来場されます。

そんな中でもTさんは臆せずVR HMDを来場者さんに被せまくります!イベント運営初心者🔰とは思えません。

こちらの画像で緑シャツの方が体験されているのは弊社で開発しているVRホラーゲーム「幽霊屋敷」です。

(Tさんが事前に体験したけど怖くてリタイアしていたのは秘密)


5日目

いよいよインターン最終日です!

昨日と変わらず弊社ブースは大盛況でした!

昨日のブース運営で慣れたのか、Tさんは来場者さんに弊社についての紹介トークまでしていました。成長がすごい!

かくして、Tさんの5日間に渡るフィグニーでのインターンは終了しました。


まとめ

今回、学生インターンを受け入れて開発を教えたり、イベント運営を手伝ってもらいました。

当初は「弊社は小さな開発会社だから学生インターンを受け入れるメリットは薄いんじゃないか」と考えていました。

しかし、Tさんと接することで学生時代のフレッシュな気持ちを思いだしたり、xR業界の未来は明るいなと感じることができました。また、学生時代の自分と社会人数年目の自分を比較して成長を感じることもできました。私以外の弊社メンバーも同じように感じてくれたのではないでしょうか。

インターン生のTさんにとってはもちろん、弊社にとっても大いに収穫のあるインターンシップとなりました。

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