AIやIoT技術が目まぐるしく発展する現代。様々なシステム開発が行われる中でも、今回は顔認証システムに付随する様々な開発を手掛けるお二人に顔認証システムについて、詳しくお伺いしました!IT系企業への就職を目指している方、最先端技術に興味のある方、ぜひご覧ください。
【プロフィール】
M.F.:ビジネスイノベーション本部 ビジネステクノロジーサービス部 大阪グループ チームリーダー
高校卒業後ECC専門学校で2年間プログラミングを学んだ後、ネクストウェアに入社し、現在21年目。入社後は出荷管理システム、会計システム、POSシステム等、様々な案件にシステムエンジニア(以降、SE)やプログラマー(以降、PG)として携わる。4年前より、プロジェクトマネージャー(以降、PM)に抜擢。現在はリアルネットワークス社の顔認証ソフトSAFR(セイファー)を活用した出退勤管理システムにも携わりながら、PMとして、ユーザーからの要望の取りまとめ、プロジェクト全体の管理を行っている。今後の目標は、PMとして更に腕を磨き、今以上にお客様に価値を発揮できる人材になること。
T.M.:ビジネスイノベーション本部、ビジネステクノロジーサービス部、大阪グループ
大谷大学人文情報学科卒。高校生から大学生の約7年間、情報処理を学んだ後、ネクストウェアに新卒入社。入社後のOJT時にプログラミングの技術力を認められ、顔認証システムの開発メンバーに抜擢。現在は、顔認証機能搭載のAndroid・iOS打刻アプリの開発、顔認証機能への人物登録を行うWebサービスの開発等、主に顔認証システム開発のプログラマーとして活躍する。今後の目標は、ポストSEとして、上流工程から携われるエンジニアになること。
~今では様々な場面で活用されている顔認証システムですが、ネクストウェアが顔認証システムの開発を手掛けるようになった理由を教えてください。
ネクストウェアの社内に新規事業を担当する部署があり、そこでは最新技術や市場のニーズの調査を元に、新たなサービ開発を日々行っています。そこで、顔認証システムを活用したサービスを展開することが決まり、2019年にリアルネットワークス社と代理店契約を締結、顔認識ソフトウェアSAFRの販売を開始しました。その後、建設現場向けの入退室管理システムの開発を希望されていたお客様から、顔認証のシステムを導入したいというご相談を受け、2020年頃に顔認証システムの導入検証を始め、開発を開始しました。コロナ禍での非接触技術需要の高まりを背景に、当時はスピード重視で必要最低限の機能を実装し、市場でのシェア率を伸ばしていきました。2021年4月からは新たなシステムを導入することで、お客様から元受け企業様にも需要が広まり、現在では50社以上の元請け企業様で顔認証での出退勤管理システムをご活用いただいています。そして、セキュリティ強化や、効率を求める世の中の流れと共に、非接触で出退勤ができる、検温ができるというものを求めるニーズが高まり、顔認証システム開発の需要が飛躍的に伸び、我々ネクストウェアも力を入れるサービスの1つとなりました。
~ネクストウェアが扱っている顔認証システムSAFRの強みについて教えていただけますか。
SAFRは、高精度な認証率と速度が強みです。マスクや眼鏡といった顔の一部が隠れている状態でも問題なく認証することができます。また、一般的な顔認証ですと、写真撮影した顔の画像をカメラにかざしても認証されてしまうシステムもある中、SAFRは実際の人物がカメラの前に立たない限り認証されないという機能性の高さも持ち合わせています。
また、他社製品ですと認証する端末にかなり近づかないと顔認証されず、扉の開くタイミングがタイムリーでないことが課題として挙げられる中、SAFRはリリース当時から、ある程度の距離があっても認証することができ、扉がスムーズに開くということも強みとして挙げられます。
~では、ネクストウェアが提供するSAFRを利用したソリューションについて教えてください。
SAFRを用い、顔認証機能を各種既存のシステムに実装しています。例えば、SAFRと入退室ゲートやドアを連携させることにより、建設現場向け出退勤の管理や、体温測定などの健康管理ソリューションとして、顔認証システム「FACEma」(フェイスマ)を開発し、多くの企業様に提供しました。
その他の事例ですと、宿泊施設のエントランスやエレベーターホール、客室等に、顔認証端末を備え付け、エントランスから客室までの各扉に対して顔認証を導入し、宿泊客が鍵を持たずに客室までスムーズに移動できる、権限設定変更を含んだシステムソリューションも提供しています。
また、弊社内の別の部署では、SAFRをマーケティングにも活用し、インサイト分析も行っています。SAFRには、顔認証とは別に人を検知する機能も備わっているため、誰か特定の人物との照合ではなく、ある空間にいる人の人数、行動経路、性別、年齢等を集計することができます。その機能を利用して、どこにどのような商品を置けば売れやすいか、どのようなものがあれば人を誘致できるのかといったことを分析することが可能です。
現在新たに開発中のものでは、特定の人の顔と鍵が入ったボックスを紐づけ、特定の人が認証された時に該当するボックスが自動的に開き、鍵を利用できるシステムを作っています。このように日々、様々なお客様のご要望にお応えすべく、顔認証と連携させる新しいシステムのご提案、開発を行う、それが我々の役割です。
~とても便利なシステムに感じますが、顔認証システムにも課題はあるのでしょうか。
SAFRの認証率は99.8%と非常に高性能ではありますが、まだ100%ではありません。残りの0.2%では、誤認証が発生してしまうので、それをいかに減らしていくかということが課題ですね。
例えば、双子の場合には、認証がとても難しく、単純な顔認証だけではどちらかを判別することはできません。その場合、システム上で選択リストを提示し、本人に選択させるという対処をします。また、必要に応じ、顔以外の多要素認証も導入していく必要がありますね。選択リストの中から自身で選択するとなると、それを悪用するケースも発生する可能性があります。そのような場合には、顔認証に加えて別の生体認証を組み合わせることが現段階の技術では必要になります。
~それでは顔認証システムは今後、どのようになっていくと思いますか。
現在、顔認証技術は工業施設に限らず、官公庁が管轄する交通機関や空港の入国審査など、利便性とともに精度やセキュリティの高さが求められるさまざまな場面で導入されています。今後はさらに私たちに身近なものとなり、生活に密接に関わる便利な技術として広がっていくのではないでしょうか。我々ネクストウェアは、そのような社会に寄り添い、より便利で、安全な生活を送ることができるよう、技術力を駆使して貢献していきたいですね。
〜ここまで顔認証システムについて伺いましたが、SEやPGを経験されたお二人が思うネクストウェアの良いところを教えてください。
今回は、顔認証システムの話がメインでしたが、その他にも様々なシステムの開発、DX推進も行っている会社になります。目まぐるしく変化するIT技術のトレンドを取り入れ、常にIT企業として一歩先を走るという気持ちで仕事に取り組むことのできる環境があるというのが良いところですね。顔認証システムのような最新技術の開発に携わることができれば、技術者としてのスキルも飛躍的に伸びます。顔認証システムに携わっているプロジェクトのメンバーは現在17名とネクストウェアの中では多くの人員を配置し、プロジェクトとしても人を必要としているため、そこに入ることのできる可能性は少人数体制のプロジェクトよりも高いです。最新技術に携わりたいという方には、ぜひ、手を挙げてチャレンジしていただきたいですね。
~それでは最後に、IT系企業への入社を検討されている方へ向けて、メッセージをお願いします。
IT化の進む現代では、新しい技術は次々生み出されていきます。そのような社会で生き残る企業になるためには、常に学ぶ姿勢を大切にし、時代に適応する能力が求められます。大変なことも多くありますが、自分の成長できる機会と捉え、根気強く頑張っていける方に来ていただけたら嬉しいです。当社には先輩、上司のしっかりとしたフォロー体制もあります。最新技術に携わっていきたい、最先端のことをやるぞという意気込みのある方は、一緒にITの未来を創っていきましょう。
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