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生成AIの最前線。サイバーエージェント全社のAI活用促進を担うAIオペレーション室の開発体制

2023年に新設した「AIオペレーション室」では、今後もより一層の発展・需要拡大が見込まれる生成AI技術分野において、生成AI活用ノウハウの蓄積、プロダクト開発や業務プロセスの整備と標準化、AI人材育成を強化することでサイバーエージェント全社のAI活用を加速させ、さらなる業務効率化・新規事業の創出・サービスの価値創造を目指しています。

今回は2024年2月からAIオペレーション室の立ち上げを行ってきた森薗 漱志 (モリゾノ ソウシ)さんと李 俊浩 (イ ジュンホ)さんに、組織の魅力や開発体制などを伺います。


生成AIを使い全社の業務効率化と自動化を推進


ーー本日はよろしくお願いします。まずは、サイバーエージェントに入社する前と後のキャリアを教えてください。

森薗:新卒で自動車メーカーに入社し、その後マッチングアプリの開発や人材系の会社でシステム開発を経て、2023年7月にサイバーエージェントへ中途入社をしました。サイバーエージェントに入社後は、アドネットワークの新規サービス開発やChatGPTを使って広告のクリエイティブを生成する機能の開発を経験しました。現在はAIオペレーション室の立ち上げに従事し、チャットボットのプロジェクトの開発責任者も兼務しています。

李:私は1社目にABCクッキングという料理教室で業務システムの開発を行い、その後、サイバーエージェントに入社をしました。入社後は、ゲーム事業のバックエンドエンジニアからスタートし、新規システムの立ち上げ、全社システム部での社内業務改善、そして現在はAIオペレーション室でチャットボットなどのAI開発を行っています。


ーーAIオペレーション室の開発体制について教えてください。

森薗:AIオペレーション室の開発チームは本当にゼロからのスタートでした。1人目のエンジニアとして李さんが他部署からジョインし、その後自分を含む他のメンバーも徐々に集まり組織としての形ができ始めました。組織自体が立ち上げ期なので全てのプロジェクトがスタートしたばかりで、技術的な最新情報のキャッチアップから、検証や開発リソースのマネジメントなど、役割にこだわらず全てをこなす必要がありました。

李:AIオペレーション室としては、生成AIを活用し業務効率化を図ることをミッションに、会社としての競争力強化を目指しています。開発チームのスローガンは「どこよりも早く生成AIを使って検証を繰り返し、データを貯めて価値を創造する」です。日々、最新技術のキャッチアップも行いつつ、PDCAのスピード感を意識して効率化や自動化による工数削減を目指しています。


ーーサイバーエージェントの中でも特にAIオペレーション室の特徴だと思うポイントはありますか?

森薗:1番の特徴は、良い意味で何も決まっていないのでいくらでも挑戦できることだと思っています。立ち上げ期なので、全てのプロジェクトが走り出したばかりで、基本的にエンジニアができることは全部挑戦できます。あとは、生成AI領域は他の技術領域と比較しても変化のスピードがすごく早いので、常に最新情報をキャッチアップしないと遅れてしまうのも特徴ですね。個人的には時代の最先端を走っている感じが好きでもあります。

李:そのほかで挙げるとすれば、自走力が特に求められる点でしょうか。生成AIの最新動向のキャッチアップから、生成AIを使った技術検証、その後のアウトプットを出し切るところまでエンジニア自身で完結させる必要があります。


ーーAIオペレーション室では複数のプロジェクトが進んでいると思いますが、役割分担などがあれば教えてください。

森薗:エンジニアは1つのプロジェクトごとに1~3名がアサインされています。フェーズによって人数が異なっており、技術検証フェーズでは1人、具体的な開発が進むフェーズではエンジニアが複数人で担当する体制になっています。

李:私も最初にアサインされたプロジェクトではエンジニア1人だったので、最初は技術検証の部分から取り掛かりました。他のメンバーもみんなそうですが、生成AIの技術に関して詳しくは無い中で異動してきているので、世の中の最新情報をどんどん吸収して、それを繰り返し使えるか検証して、形にするところからのスタートです。

森薗:基本立ち上げ期でプロジェクトが複数並行して進んでいるので、最小限の工数で高速にPDCAを回して、必要最小限のプロダクトを早く出す、という部分は引き続き意識していきたいと考えています。


生成AI最前線の開発チームでエンジニアとして働く魅力


ーーAIオペレーション室の開発環境をお伺いしてきましたが、エンジニアとして働く魅力を教えてください。

李:開発内容が面白いところもそうですけど、組織が立ち上がったばかりで組織が大きくなっていくフェーズを自分たちでつくれるのはやりがいもあって魅力的な部分だと思います。ほとんど何も決まっていない環境で、自分が手を挙げて物事を進められる。つまり裁量権がある環境かなと思っています。新しい技術を使ってこんな効率化ができますよとボトムアップで進められる環境は魅力です。

森薗:ほとんど李さんと同じですが、何も決まってない。極端に言うと「エンジニア」という職種だけ決まっていて、何をするエンジニアかは決まっていない。極論、自分がPMもやりつつエンジニアもやれるような環境ではあるので幅広く、深くやりたいエンジニアには魅力的な環境だと思います。


ーー挑戦する機会が多く魅力的な一方で、立ち上がったばかりの組織でメンバーも毎月増えていくフェーズにおいて、今後の組織課題になりそうな部分がありますか?

森薗:有益な情報交換をいかにスムーズにできるかが課題になってくると思います。10名規模だったら全員が好きなこと言っても大きな影響にはならないですが、30人規模になると全員との情報交換で1日が終わってしまう。でも一方で情報はオープンな組織にしたい、その実現のためにどう工夫できるのかなと考えています。

李:森薗さんの言う通りで、生成AIに関する知識や経験レベルが各々違うことに加えて、技術トレンドも変化が早いので情報共有のハードルの高さを感じています。生成AI自体の技術がどんどんアップデートされていく上で、さらにチームとしてそのナレッジをシェアしていく方法を考えていきたいですね。

森薗:現在のチームは10名規模なので、全員参加の朝会とプロジェクトごとのミーティングで細かく情報共有を行っています。その他にも、月一の全体共有会やSlack上での情報共有が活発に行われています。


技術で事業貢献を目指すエンジニアの方に向けて


ーー直近で採用を注力しているAIオペレーション室ですが、どのような方にジョインしていただきたいですか?

森薗:ベンチャーマインドを持っている方ですね。技術に興味を持ちつつも、事業貢献のモチベーションが高い方はAIオペレーション室の組織カルチャーにフィットすると感じています。目的のために技術をどう使うか、という観点で物事を見て判断できる人だと活躍できるかなと思います。技術を目的とせず、良い道具として使いこなすイメージですね。

李:個人的には自走力がある方がより活躍できると感じています。先ほど話したように、AIオペレーション室は複数のプロジェクトが同時に進んでいますが、まだ何も決まっていないものが多いフェーズです。そのような中でも、自分たちで技術検証を回して、アウトプットに繋げることが仕事です。そのため、サイクルを主体的に回せる方は組織のフェーズやカルチャーに合うかと思います。


ーー最後に、AIオペレーション室のおすすめポイントを一言ずつ教えてください!

森薗:生成AIの最先端を走る、という経験を積めるところです。その上で開発においては、サイバーエージェントのリソースをふんだんに使い倒せるところですね。

李:技術以外の部分で言うと、サイバーエージェントの採用基準でもよく語られますが、みんな素直でいい人だと思います。コミュニケーションがとても取りやすく、業務はもちろん、プライベートなコミュニケーションも含めて意思疎通が図りやすいと感じています。



技術的に生成AI活用の最先端でありつつ、組織としては立ち上げ期で挑戦機会の多いAIオペレーション室。ご興味があれば、是非一度、カジュアルにお話させてください!




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