1
/
5

社員ブログ#2:世界に唯一無二の最高の教育機関を目指している大学職員が思うこと

至善館職員の入職したきっかけや仕事のやりがいについてインタビュー記事を掲載しています。

至善館で教務を担当している伏木さんは、至善館の設立母体であるNPO法人ISLで学生インターンの時からプログラム運営に携わり、実は職員の中で誰よりもISLと至善館の歴史を知っています。そんな伏木さんがどんなきっかけで入職を決断し、どんなやりがいを感じているのか少しでも感じていただけたら嬉しいです。

自己紹介と入社したきっかけ

至善館で、主に1年次の「教務」を担当している伏木洋平です。 至善館の職員は、企業等の社会人経験を経ていますが、私の場合少々変わっていて、新卒から至善館の母体であるISLで働き今に至っています。大学2年から3年生にかけて、ISLでインターンをしていました。その後3.11東日本大震災が起き、震災復興や農業に携わっていたのですが、ISLであまりにも濃すぎるインターン生活を経験してしまったがために、就職活動に一切身が入らず、悶々とした日々を送っていました。 そんな時に、今の至善館学長である野田から「震災復興のプロジェクトを気仙沼・釜石・大船渡で始める。うちにジョインして、気仙沼に2年間行ってみないか?」と声を掛けてもらい、ISLで正規職員として働き始めました。 入社後、気仙沼に赴任することはなかったものの、被災地の首長や、監査法人トーマツ、マッキンゼー、博報堂をはじめとするプロフェッショナルカンパニーの方々と共に、東北復興の一翼を担う一大プロジェクトの立ち上げに裏方として微力ながら携わりながら、 怒涛の毎日を過ごしました。 以来、NPOや社会起業家の発掘・育成プログラムや、大学生向けのサマーキャンプ、経営者育成プログラム等の様々なプロジェクトに携わり、至善館の立ち上げ時に、「教務」スタッフとして至善館に参画しています。

教務の仕事と、携わってみて感じるやりがいと実感値

大学の「教務」と聞かれると、教員との窓口や各種会議の設定といった裏方業務を淡々とこなすイメージ(私の勝手な想像です、すみません)を持たれる方がほとんどかもしれません。他の例をあまり知らないだけなのかもしれませんが、至善館は、大きく2つの点で異なると思います。 一つ目は、まだ立ち上げてから3年が経過したというフェーズであること。世界で唯一無二の世界最高峰のリーダーシップ教育機関になること(私や多くのスタッフの夢)を目指しながらも、実際は全くの白紙からのスタート。最初の学生が卒業するまでの2年間は文字通り、手探りの悶絶の日々でした。約16年間にわたるISLで培った教育メソッドがあるとはいえ、大学という公な機関としては全くの素人集団。今考えれば、右も左も分からぬまま、よくここまでサバイブできた、振り返るとそんな3年間でした。 徐々に土台が出来上がってきたとはいえ、今も更なる飛躍を求め、高速でPDCAを回しています。まだまだ発展途上の教育機関であるため、よく言えば、新しいことにチャレンジできる裾野が拡がっており、問題意識とオーナーシップを持ちながら仕事ができる環境だと思います。 ここで一つ、私がこれまでの仕事で最も感動した出来事を紹介させてください。 本当に些細なことなのですが、開学してから1年が経過した頃、文化祭を学生主導で企画してもらうことになりました。学生は仕事も家庭もあり、授業ではゼミも始まり本当に大変。 開学後は本当に色んなことがあったので、私の中で「自分たちが提供しているプログラムは、本当に学生の学びに繋がっているのか。学生の人生の役に立っているのか。」日々、葛藤し不安な日々が続いていました。そんな中で、平日の授業の前や後の時間を縫って、文化祭の準備を楽しそうにワイワイ言いながら奔走する彼ら・彼女らの声を聞いて、少なからず、この留学生活を楽しんでもらえているかもしれないとホッとした同時に、「自分たちのやってきたことは間違いなかったんだ」と涙が出るほど嬉しかったことを昨日のことのように思い出します。自分の美しい勘違いかもしれませんが、直感的に自分の仕事に勇気と自信をもらえた象徴的な出来事でした。この投稿を書きながら、かなり強引なこじつけだなぁと自分でも思っていますが、まだまだ立ち上げフェーズの大学院だからこそ立ち会えた貴重な経験だったのかなと思います。 少し脱線しますが、この経験は、教育機関が授業とは別に提供できる、もう一つの重要な価値に心から気づくことができた瞬間でした。はっきり言って、至善館の濃密な2年間のプログラムを走り切ることは並大抵のことではありません(学生の方々の努力に頭が上がりません)。その2年間を業界や国籍、年齢を超えて、共に切磋琢磨・相互触発しあう。副次的ではありますが、「利害関係を超えた一生の仲間との出会い」に繋がっていることを確信しました。 二つ目は、ファカルティ(教員)と共に、世界で唯一無二の教育プログラムを作り上げるという壮大な挑戦に携わることができることです。もちろん、日本を代表する一流のファカルティの方々ばかりなので、一事務局スタッフが貢献できることは少ないかもしれませんが、至善館では教員とスタッフが同じ目線に立ち、授業の細かな内容まで決めていきます。また2年間のカリキュラムで提供しているそれぞれの科目がパッチワークに陥らないように、全ての科目が意味あるものとして繋がり、機能するように設計されています。一つひとつの科目を提供する教員が縦糸だとすれば、事務局は横糸として全ての工程に息吹を吹き込む、そんなイメージでしょうか。

至善館の仕事の魅力

最後に、教育という仕事について携わるようになって思うことを少しだけ。 正直なところ、元々やりたかったことは震災復興や地方創生だったので、最初の頃はあまり教育自体に興味はありませんでした。しかし、様々な教育プログラムを経験する中で、徐々にではありますが、教育が持つ可能性に魅了されるようになりました。 その一番の理由は、「誰かの人生にタッチできる」。その瞬間に立ち会えることだと思います。 教育は、種まきと同じで、意図した教育効果を与えることができることも、そうでないこともある。同じ教育を提供しても、響く人もいれば、響かない人もいる。2年間で変わる人もいれば、数年後に花開くこともある。そんな職業なのかなと思います。 投資効率が悪い仕事だなと思うことも時々あります。でも、明らかに学生生活で一皮剥けて、顔つきが変わってくる学生も少なからずいらっしゃいます。卒業前に自分が将来チャレンジしたい事業をプレゼンする発表会があるのですが、何度経験しても涙なしに見ることができません。 つらつらと書いてきましたが、ちょっと変わっていて、まだ出来上がったばかりなのに世界に唯一無二の最高の教育機関を目指していて、仕事の内容はよく分からないけど、でもやりがいを持って打ち込めそう。そんな雰囲気が少しでも届いていれば幸いです。
※投稿写真は大学院大学至善館の卒業式に事務局メンバーと撮影したものです

学校法人至善館では一緒に働く仲間を募集しています
3 いいね!
3 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
学校法人至善館からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?