はじめに
こんにちは!
株式会社コムデのデザイナー上原です。
この度、コムデの営業で使用する会社説明会資料を一新しました!
今回のリニューアルは、デザイナーが中心となり、競合調査から構成・デザインまで一貫して行ったため、資料制作の背景やプロセスをご紹介したいと思います。
プロジェクトサマリー
期間:約2ヶ月
メンバー:デザイナー3名、ライター1名
フィードバック:弊社代表
使用ツール:Figma、Miro、Keynote
リニューアルの背景
会社のサービス領域が変わった
コムデは今年から、受託制作だけでなく、戦略やブランド、組織全体の課題解決にも注力するコンサルティング分野にもサービス領域を広げることになりました。
そのため、上流からグロースまでを一貫してサポートできる点や、コンサルタントのような伴走型の価値を訴求する必要がありました。
今回のリニューアルでは、新しいサービスモデルを反映した資料構成を検討し、ターゲット層にコムデの新しい姿勢が伝わるよう工夫を重ねました。
作成プロセス
プロセス1:目的整理
まず、プロジェクトの目的や方向性を定義するために「プロジェクトキャンバス」を作成しました。
このステップでは、資料制作において重要な要素を見落とさないように整理し、全員が同じ目標に向かって進めるようにすることが目的です。
具体的には、ツールの使用範囲や各メンバーの役割分担、リスクとなり得るポイントを明確にしました。
プロセス2:競合分析(デザインリサーチ)
次に他社との違いや市場でのポジションを明確にするため、競合調査を行いました。
リサーチ対象を10社ピックアップし、資料の構成やコンテンツ内容の特徴を比較。
さらに各社の資料の特徴やポジショニングをマトリクス図にまとめ、コムデとしてどのような資料が適切かを検討しました。
この分析から、私たちが目指す資料は「抽象と具体のバランスを重視」することに決め、
資料が初心者にもわかりやすく、かつ具体的なサービスのイメージが伝わるものとなるよう設計しました。
プロセス3:骨子(ストーリーマッピング)
次に、資料全体のストーリーを検討しました。
このフェーズでは、伝えたいメッセージを効果的に伝えるにはどのような資料の流れにすれば良いのかを考え、必要なスライドの構成とそれぞれに盛り込むべきコンテンツを箇条書きで洗い出しました。
ストーリーマッピングは通常はアプリなどのユーザー体験を考える時に使用する手法です。
今回はその手法をアレンジして骨子作成で使用しました。
最終的な構成は以下に決まりました。
1会社概要
2コムデの特徴と事業内容
3アプローチ方法
4実績
5ご確認事項
プロセス4:構成
情報を付箋にまとめた後、実際のスライド構成を考えました。
構成作りは、情報を読みやすく整理するための「組み立て作業」です。
これはWebサイトでいうワイヤーフレームに似た段階で、まず情報の流れをモノクロで整理し、全体像をつかみます。
どこにどんな文章が必要なのか方向性が固まったところでライターに依頼し、コンテンツの肉付けを進めました。
プロセス5:デザイン
全体の構成が固まったところで、Keynoteにデザインを落とし込み、仕上げを行いました。
資料は今までXDやFigmaなど、デザインツールでしか作ったことがなかったため、ここが意外と難しかったです…!
コムデのロゴをベースに「Bold & Solid」というコンセプトを設定し、強固な信頼関係の構築と力強さをデザインで表現しました。
コムデのブランドイメージであるモノトーンを基調に、他社との差別化を図りながらも、クライアントが読みやすいデザインを心がけています。
それでは、実際に完成した資料を一部ですが、お見せします!
各フェーズごとにフィードバックをもらい、何度か修正はあったものの、何とか2ヶ月以内に資料を完成させることができました!
デザインの細部にまでこだわり、コムデの想いと独自性をしっかり伝える資料が完成できて、とても貴重な経験となりました。
最後に
以上が、今回の会社説明会資料リニューアルプロジェクトの概要になります!
これまではビジュアルデザインのみを担当することがほとんどでしたが、今回の資料制作では競合分析や資料の構成づくりまで、幅広く関わることができ、完成したときは何ともいえない達成感を味わえました。
特に、競合分析ではさまざまな制作会社さんの資料に触れることができ、コンテンツの見せ方や各企業のブランディングの個性を学ぶ良い機会にもなりました。
コムデの今後の成長を支えるこの資料を、より多くの方に知っていただければ幸いです!