【E CROSS TALK REPORTS vol.02】未経験からWEB業界に通用する人材になるために〜採用担当から見た求められる人物像とは〜 - E CROSS PARK
E CROSS PARKは、IT・クリエイティブの発展に向けたコミュニティスペースです。コワーキングスペースや会議室のレンタル、職業訓練やワークショップの開催、人材紹介など数多くのサービスを通じて交流の場、学ぶ場、働く場を提供します。
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「E CROSS TALK」では、デジタル業界に関わる様々な分野のゲストをお招きして行われるE CROSS PARKのワークショップの内容を抜粋し紹介、解説していきます!第二回目となる今回はWeb業界を目指す未経験の方へ向けて行われました。
この回のゲストはコムデから人事職の三浦と取締役社長の深嶋、株式会社インプルからCOOの三浦昌大氏、そして実際に各社で案件を手掛けるクリエイターたち。
採用人事と会社のリーダー、そしてクリエイター3つの視点からWeb業界で通じる人材とは一体何なのかを紐解いていきます。
今この記事を読んでいる皆さんの中にも未経験から違う業界に挑戦したいと考えている人がいるかと思います。
本日は、実際に今人事職として求職者の方と面談する機会や履歴書等の書類を目にすることが多い中で、「ここをもう少しこんな風に伝えてくれたら面接官に伝わりやすいのに!」「こういうところを詳しく教えてくれたらよりその人の魅力が伝わるのに!」と感じる部分を具体的にご紹介します。
企業から内定をもらうことがゴールになりがちな転職活動ですが、入社した後に自分がどうなりたいかということまでしっかり考えておくことで、転職活動中も入社後も壁にぶつかった時の乗り越え方は180度変わってきます。入社して終わりではなく、そこから自分がどのようにしてやりたいことを実現していくかが本当のゴールなので、入社した一歩先のことを考えながら転職活動に臨むと自ずと志望動機や転職理由といった面接での受け答えも精度が高まっていくのではないでしょうか。
ここ最近のIT・Web系の転職市場を見てみると、様々な専用プラットフォームサイトが出てきたのに加えSNSを利用した採用活動をする企業も少なくありません。
手書きの履歴書が全てだった十数年前と比較すると、Webサイトに登録したプロフィールや電子履歴書、さらにはSNSのプロフィールや投稿など求職者のPR出来るポイントが増えた一方で、豊富で魅力的な情報が記載されてなければなかなか次のステップへ進むことが難しいという側面も持ち合わせています。
オンラインでの就職活動がメインになり応募へのハードルが下がった一方でそこから先へ進むハードルは一気に上がった今、各プラットフォームに合わせて自分の魅力を“相手に伝わるように”記載することが求められています。
履歴書や就活活動SNSのプロフィール、皆さんはどのくらい細かく記載していますか?中には必要事項のみ埋めて、空白の多い方もいるかも知れません。
しかしこのプロフィール、企業の人事が一番最初に皆さんのことを知るとっても大切なツールなんです。このツールをうまく利用できるかどうかで、その後の選考の結果も少なからず影響するでしょう。
ポイントとなるのは「志望動機に説得力を持たせること」
学歴や職歴など必須事項はもちろんですが、それに加え個人的に行ってきた勉強や取得した資格、現在勉強中のものなど、IT・Web業界で挑戦したいという気持ちを志望動機という言葉だけでなく行動でも示しているのがわかるようなプロフィールは、口だけではないということが感じられて好印象です。
また、前述のように内定をもらうのがゴールではなくそこからスタートだという観点から、前職の経験をもとに希望企業もしくは業界で今後どのようにスキルアップしていきたいかという転職後の展望まで考えられていると、人事側が入社後を想像しやすくなります。
過去やってきたことをどのように活かしていきたいか、そしてこれからの未来、Web業界で何を行っていきたいのか、この2つを自分で明確に表現できる人ではないでしょうか。過去を振り返り、将来どのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えるときに大切になってくるのが「目標設定をする」こと。
転職活動時に掲げた目標を忘れず入社した後も愚直に目標に向かって進み続けることでIT・Web業界で成功する道が拓ける。転職活動はあくまで通過点でしかありません。内定をもらうことを目標にするのではなく、自分のキャリアを見据えて長期的なゴールをぜひ掲げてみてください!
インプルの採用は基本的にカジュアル面談(希望者のみ)から始まり、書類選考、面接二回というフローで進んでいきます。未経験の方に関しては実技試験を行わず、これまでやってきたことや学んでいるスキル、後は人物を中心に見る採用を行っています。月に150〜200件という多数の応募の中で、重要視しているのは「技術」。
言語やフレームワークを中心に、応募者の学んでいることやこれから磨きたいと思っている技術が自分たちのやっていることとマッチするかどうかを見ています。
経歴というと仕事として年単位で行ってきたものしか書けないという考えになりがちですが、この業界は新たな技術の流れも早いので「フレームワークを1ヶ月間勉強していました」というだけのことでも印象はかなり良くなります。
現在勉強しているものや少しだけ触れたことがある程度のものでも、会社との縁に繋がることがあると思うので恐れずアピールしていいと思います。
反対に採用に及ばないと感じるのは1年以内に複数の職場を転々としているような経歴。前職で何があったのか疑問に思いますし、やっぱり会社としてはメンバーとしてある程度は一緒に頑張っていく前提で採用するので、仕事をする上で支障が出ないかどうかは入念に見極めたいと思っています。
これと関連して前職の退職理由もよく見ています。給与、人間関係等ネガティブな理由よりは、スキルアップやどうしてもこの会社へ入りたくて!というポジティブな理由のほうが良いですからね。
コムデの採用も共感できるところばかり。技術はもちろんその人のバックグラウンドを物語るのが経歴ですから、ポジティブな気持ちで門を叩いてくれる人は魅力的です。
志望理由から応募者の性格まで十人十色ですが、自分の中に「こうなりたい」「これを作り上げたい」など軸となる目標のようなものがあると入社した後も歩みを止めることなく成長していける人材なのでは、と感じます。
面接については絶対的な要素はありません。書類上の情報とにらめっこする選考ではなく人対人のフェーズなのでスキル云々よりも一緒にいて面白いか、これからともに仕事をするとして心地よく出来る人かどうか、そんな部分を見ています。
これは書類選考にも通づることですが、一番はどれだけ入社したいと思ってくれているかどうか。それを完結に伝える能力も必要ですし、そのために今まで行ってきたことや学んできたことは、その想いの説得力を高めることになるんじゃないでしょうか。
▷実際に未経験転職に成功した先輩の生の声も公開!
コムデの札幌拠点で働くWSS出身のエンジニアとデザイナー、そしてインプルで実際に活躍をしているエンジニアが就職活動を前に勉強してきたことや現在リアルタイムで学んでいることなど詳しく語っていただきました。
就職活動で使ったポルフィールやポートフォリオも赤裸々に公開してくれたワークショップでしたが、就職活動真っ只中の参加者の方たちも熱心に質問してくれました!
当日の詳しい様子はこちらからご覧ください↓
今回は実際に採用活動を行う人事や社長が、普段なかなか聞くことの出来ない”人材を見極める基準”をたっぷりと語ってくれました。就活をしているとどうしても求職者の目線で全てを考えてしまいがちになりますが、採用側の思惑を知り、戦略を立てることも大事になります!いつもとまた違った目線で臨むことで新しい道が開けることもあるかもしれません。
IT・Web業界は慢性的な人材不足。コムデは人材を育てることの重要性に着目し、IT・Web人材を増やすことで社会問題解決への支援を目指します。札幌に根ざしてIT・Web・クリエィティブな活動に関わりたい!札幌をデジタルの力でもっと活性化させたい!という志を抱いている方はぜひ一度ご連絡ください。