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案件制作ってどんな流れで動いているの?システム・アプリ事業部の制作を徹底解剖!(前半)

こんにちは!今回はコムデのシステム・アプリ事業部のディレクターが案件の依頼を受けてから納品までどのような工程を踏んでいくのかをご紹介します。
Web事業部と並んでコムデを代表する事業であるシステム・アプリ事業部ですが、具体的にどんなことをやっているのか、また実際の案件を通した流れまではなかなか想像がつかない!という方も多いのではないでしょうか?
そんな方々のためにここでは事業部の動き方を通してその目的やコムデとしての思いをご紹介できたらと思います。ぜひ最後までご覧ください!

現在、リソース不足による業務負担の軽減などを目的に、DXを推進する企業が急激に増えてきているのをご存知でしょうか?
▽詳しくは、国内IT投資動向調査報告書2022をご覧ください。
https://www.itr.co.jp/report/itinvestment/S22000100.html

この動きによって、コムデでもシステムやアプリ開発の相談が非常に増えています。クライアントの要望がどんどん多様化する中で、納品がゴールではない課題解決をしっかりと形にする制作をしていく必要があると私たちは考えています。
ITリテラシーがなく何も分からない状態から私たちに依頼をいてくださる企業もとても多く、ほとんどの場合は仕様を具体的に伝えていただくことはありません。
だからこそ私たちは、お客様の悩みや要望、その想いをしっかりと具現化するためにクライアントの置かれている状況や目指したいところを理解ししっかりと形にする。そしてその先にある成果物もたらす効果までを考えて制作をしています。

では早速コムデのシステム・アプリ事業部について具体的な流れをご紹介します!

納品までのスケジュール例



▽ご相談:ディレクター

クライアントからはさまざまなご相談をいただきますが、クライアント全員がITリテラシーがあるわけではないため、この打ち合わせで業務改善に対する課題や要望、それらを踏まえての予算や納期など細かいところをしっかりと確認し、共通認識にする必要があります。
もっと改善したい!など抽象的な課題をご相談いただくことも多いので、それを実現するためにはどうアプローチするのが最適なのかクライアントと一緒になって考えていきます。

クライアントが抱える課題は一体どんなことなのかを隅々まで理解して、どのようにすれば解決できるのかお客様とすり合わせを行い、そうしたステップを踏んだ後に初めて「このようにしましょう!」という互いの目的・目線を合わせます。その目線が少しでも異なると、後々大きな問題になってしまうため、最初の段階でニーズを的確に察知することを大事にしています。
また、ITに詳しくないクライアントだからこそ依頼してくれているということを忘れずに、わからないのが当然というスタンスでしっかりとお客様に寄り添った対応を徹底しています。

▽概算(お見積り・工数):ディレクター

打ち合わせを通して着地点をしっかり定めた後は、具体的な見積もりと工数を出します。
この工程は正式な要件を詰めてから見積もりと工数を出す場合と、概算で見積もりと工数を出す場合があります。
後者は主にクライアントの企業の方での予算確保などのために求められることが多く、概算にはなりますが大まかに予算取りができるように見積もりと工数を目安として出しています。

▽要件定義:ディレクター

要件定義はクライアントの要望をドキュメント化し、さらにお客様の考えを具現化していく工程です。書き出すことによって、お互いの目的を理解し共通化させる役割も果たします。
この後の画面仕様設計・設計書の工程もこの要件定義を基に作ることが出来るため、各開発案件の議事録のようなイメージで必ず作成しています。
また、後々認識の差異が出た時も事実確認が出来る非常に重要な項目の一つなので、作成は面倒ですがお客様と開発側の為に、必ず行っています。

▽画面仕様書:ディレクター・エンジニア・デザイナー

要件定義が終わるとここでようやく具体的な画面の仕様を決めていきます。
ここまではサイトの仕様やクライアントの要望などが文章で羅列されることがほとんどでしたが、この工程では具体的にどのような画面仕様になるのか、視覚的にわかりやすく画面の構成仕様書を作っていきます。
今まで言葉と文章で認識していた要項を視覚的に見せることで、私たちが想定しているものとクライアントの想定しているものとの差異が少なくなり、スムーズに開発まで進みます。それと同時に、実際に構築を任されているエンジニアやデザインを担当するデザイナーにもわかりやすいように、この段階で細かな部分まで設計をし、完成予想図を作っていきます。
例えば、ボタンを押した時にどのようなメールが通知されるかといったことや通知の文章に記載すること、セレクトボックスを選択された際にどのような項目が展開されるか、また、エラーの文章といったところまで決定します。開発者がこの仕様書を見ただけで、ある程度開発に専念できる、というレベルまで作り上げることでクライアントとの認識も明確に、またこの後の開発もスムーズになっていきます。



▽正式お見積り:ディレクター

一気に具体的になった画面仕様が完成予想図として上がってくると、クライアントの多くがさらに要望を追加します。その際には要件定義と画面仕様書を行き来しながら新たな要望を組み込んでいくため、クライアントの全ての希望を把握したこの段階で正式なお見積を提示します。
一番始めに正式な見積もりを出してしまうと、クライアントの要望の追加や変更に応じる度に要件定義や仕様書までやり直さなくてはならなくなってしまいます。なので、最初の段階である程度の予算やスケジュールなどを概算として提示して、そこから細部を決めていくイメージです。

▽デザイン:デザイナー

デザインはプロジェクトを作る上で非常に重要な部分です。画面設計書が完了した後に着手し、コムデではXDもしくはPhotoshopを利用しデザインを作成しています。
基本的にはUIデザインがメインですが、アプリ開発の場合はUXデザインも必要なので場合に応じて動画を作成し、遷移の仕方やアニメーションの動きなど細部に渡りクライアントに確認してもらいます。そしてモック版(プロトタイプ)で実際に操作性や機能を確認してもらい、納品時のイメージをより明確にします。


▽設計・開発・構築:エンジニア

設計・開発・構築はほとんどデザインと同時進行で行われます。画面仕様書が完成した段階で、エンジニアは
・仕様設計
・DB(データベース)設計
・API設計(必要に応じて)
この3つを作成します。

規模が大きくなればなるほど開発者もたくさん関わることになるので、エンジニア同士が共通認識でパッと見てわかるように常に明快な設計を心がけます。さらに納品後の第二フェーズにおける開発や、運用の可能性も考慮してコムデでは設計書を必ず作成しています。他社で途中まで開発が行われた案件をコムデが引き継いで行うこともありますが、設計書が無い場合がとても多く、これでは今後追加機能やサイトの拡張を希望されてもなかなかスムーズに制作することが出来ません。依頼されたものを納品するだけでなく、その後の運用や拡張性も鑑みて設計書やサーバースペック表、サーバー構成といったいわゆるシステム・アプリ本体の説明書を作成し一緒に納品します。

▽テストケース作成:エンジニア

リリース前にバグや修正箇所を見つけるテスト確認をする前に、どのような項目でテストするかを全て洗い出す作業です。
テストケースがないと、手当たり次第の確認になるため作業効率が悪いのはもちろん、システム・アプリケーション自体に潜在的なバグが残り、運用する上で問題が発生する可能性が高いです。
この段階で事前にテストする内容を作成し、また実際にテストした結果も一緒に記載して履歴として残すことで、バグを極力取り除きクライアントへ提供する品質の向上へも繋がります。




▽デバック

デバックはテストケースをもとに全ての機能をチェックし、あえて問題を出すようにテストしていきます。また、バグが出たときはどのような経緯でどのようなバグが出たのかエンジニアに伝え、その再現性を確認しプログラムの修正に活かします。
バグが一通り無くなったらデバックが完了しますが、最近はシステムやアプリ開発で個人情報を取り扱うケースが多く、次の脆弱性診断をコムデでは外部の会社と協力して対応しています。これは有料対応になりますが、安心してシステム・アプリケーションを利用していただく上で必ずクライアントにおすすめしています。


▽脆弱性診断

脆弱性診断では、外部からの攻撃を受けないために最低限下記の項目を実施し、さらにアプリケーション側にもブルートフォースアタック対策や改竄チェック機能をオプションで導入しています。クライアントの予算にもよりますが、極力安心して利用していただけるように提案・対応しています。

・ SQL インジェクション脆弱性
・ OS コマンドイジェクション脆弱性
・ ディレクトリトラバーサル脆弱性
・ セッション管理の脆弱性
・ アクセス制御欠如と認可処理欠如の脆弱性
・ クロスサイトスクリプティング脆弱性
・ クロスサイトリクエストフォージェリ脆弱性
・ クリックジャッキング脆弱性
・ メールヘッダインジェクション脆弱性
・ HTTP ヘッダインジェクション脆弱性
などなど

レポートに記載された情報をもとに、セキュリティ上改善が必要な箇所を改めて、修正・開発をし、再度診断にかけます。すべて、クリアした段階で完了です。



▽公開・納品

ここまでの長い道のりを経て、ようやく公開・納品の時がやってきました。
納品後もマニュアル等の作成やマーケティングを通した運用サポートなどを通じて、制作物と関わる機会はありますが、ここまでが私たちが依頼を受けてから納品までの基本的な流れです。
この日までチームメンバー一丸となって作業してきたことを考えると、リリースしたときの感動はとても大きいはず。この喜びを制作物を通してお客様にも味わっていただくことが私たちの仕事だと考えています。

いかがだったでしょうか?様々なジャンルで数多くの案件を行っているコムデですが、一つ一つの案件はこんなにたくさんの工程を踏んでいたんですね!

「ないものづくり」をする私たちだからこそ何度も認識の確認をすることや、予算やスケジュールが限られている中でもクライアントに寄り添って作業することなど、コムデが大事にしている制作の在り方が散りばめられていた気がします。


後半はそんなシステム・アプリ事業部で働くメンバーにインタビューした様子をお届けしています!

こちらもぜひご覧ください▽

コムデ社長と2名のディレクターへインタビュー!システム・アプリ事業部の制作を徹底解剖!(後半) | Director How To
こんにちは!今回はシステム・アプリ事業部の制作を徹底解剖!記事後半、深嶋社長とシステム・アプリ事業部の竹辻さんと山口さんをお招きして、依頼から納品までの流れとこの事業部でディレクターをすることの魅力を語っていただきました! 前半の記事はこちらからご覧ください▽ ...
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