はじめに
はじめまして。2022年2月にクリエイティブ事業部のデザイナーとして入社した小畑と申します。
職業訓練校でWebデザインを学び、未経験でコムデに入社しました。現在は札幌支社で東京本社のデザインチームと連携を取りながら働いています。
今回はコムデデザインチームの新人研修を、研修当時のエピソードを交えながら振り返りたいと思います!研修中は毎日日記を書いていたので、それを読み返しながらこの記事も書き進めているのですが、今でも当時の経験が色んな場面で活かされているなと感じます!
コムデデザインチームの新人研修が気になっている方や、未経験でデザインに挑戦したい方の参考に少しでもなれば幸いです。
コムデデザインチームの研修内容
コムデデザインチームの新人研修プログラムは大まかに分けると以下のような流れになっています。
研修期間は人によって多少前後する可能性がありますが、私の場合は1ヶ月間東京本社で新人研修を受けてから、札幌に戻りました。
私のように研修期間が終わるとチームと拠点が離れてしまうため早く実務に慣れる必要がある人や習熟度によって、内容や期間は少しずつ変わるとは思いますが、基本的なフローは変わりません。
どのフェーズでも先輩がフォローがあり、わからないことは初歩的なことでも質問しやすい環境なので、未経験の方でも疑問を解消しながら研修を進めていくことができます。
第1週目 コーポレートサイトのデザイン作成、待ち受けていた試練
初日は札幌から東京本社に移動し、環境構築して嵐のように1日目が過ぎ去りました…。日記にも大荷物を運びながら池袋を半泣きで迷子になりかけたことが書いてあり、過去の自分に少し同情しました。
そんなこんなで私は2日目から本格的に研修がスタートしました。
課題の内容は、某コーポレートサイトのTOPデザイン作成で、与えられた作成期間は3日間でした。事前に共有されたヒアリングシートとWF(ワイヤーフレーム)から得た情報を元に、個人で見返せるようWFの近くにターゲットやゴール等の情報を自分なりに整理し、以下のようにゴールを定めました。
■ターゲット
・主に22〜55歳までの男性
・投資家
・取引先
・就活を希望する学生
■ゴール
・写真のボリュームをあげてコンテンツを充実させることで企業のブランドイメージを上げる。
・事業内容やサービス・製品の見せ方を工夫し、ステークホルダーや就活生にアプローチすることで、お問い合わせやエントリーなどのアクションに繋げていく。
・誠実さが伝わるフォントやカラーを使用する。
そして競合や参考になりそうなサイトを探してからXDによるデザイン作成に着手しました。
ゴールは設定できた!あとはそこに走っていくのみ!と最初こそ意気込んでいましたが、すぐにその勢いは衰えました…。
実際にテキストで定めたゴールをビジュアルで形にしていくのは想像以上に難しかったです。また、最初の課題ということで力が入りすぎて空回りしていた気もします…。
自分の表現の引き出しの少なさや、ツールスキルの足りなさを痛感しながら、1日目はフォントやカラーを決めつつ、3分の1も形にすることができず、肩を落としながら帰宅しました。
レイアウトの方向性が中々決まらなかったので帰宅後も参考サイトを探しながら、活かせそうなレイアウトを探しました。
2日目は前日に探した参考を元に、視線を誘導させることを意識しながら全体のレイアウトや写真まで決め、作成をなんとか前へ進めることが出来ました。
3日目は余白や写真の色味などを調整して、全体の統一感を上げていき、ついに完成することが出来ました。
完成後は上長やマネージャーの皆さんに簡単なプレゼンをし、フィードバックを頂きます。
個人的にうまく表現出来なかった…という箇所を、すくい取ってより良いデザインになるようなアドバイスを多く頂きました。
特に、この課題では奥行きが上手く出せず悩んだのですが、「マテリアルデザインを勉強すると、表現がより広がっていくと思います。」というアドバイスを頂き、今後深めるべきことが明確になり良かったです!
今見ても反省点しかないのですが…ここで一度デザインの難しさを改めて知ることができたことは今後のモチベーションに繋がっていきました。
当時の日記にもこの時いただいたフィードバックをまとめているのですが、基礎を忘れないためにも今でもたまに読み返しています。
第2週 LPデザイン作成といよいよ始まるOJT研修
某コーポレートサイトのプレゼン終了後に、2つ目の課題が出ました。
2つ目はアプリ開発のLP(ランディングページ)デザインの課題でした。
コーポレートとLPの目的は異なるため、最初の課題とはまた違うこと学べるので、とてもワクワクしました。
LPは制作期間が4日間でした。WFと素材は提供されましたが、ヒアリングシートはなかったため、自分でターゲットや目的を考える必要がありました。そこでWFのテキストや素材が充実していたので、内容や構成から以下のようにターゲットとゴールを設定しました。
■ターゲット
・アプリ作成に対して意欲があるが知識の面でサポートが必要なクライアント
・期間や予算が決まっているクライアント
・アプリ開発ができる会社探しが難航しているクライアント
■ゴール
・制作実績の見せ方を工夫し、技術力をアピールする。
・ユーザーの抱えている問題を解消するサービスの見せ方を工夫し、受託までアクションを誘導すること
LPのデザインの目的は「ユーザーのアクションに繋げる」という基本を意識することが一番重要だと考えました。
そしてターゲットとゴールを定めたら、前回のレイアウトが中々決まらなかったという反省を活かし、LPの参考サイトを沢山探した後、まず最初にレイアウトを最優先で固め、全体の方向性が決まった後に、カラーやフォントを定めていくやり方に変更しました。
今回も迷いながらではありましたが、前回よりは少しスムーズな流れで作成することができました!
また、前回は使用ツールであるXDのプロトタイプに不慣れで動きをあまり付けられなかったのですが、今回はスライドの実装に挑戦したり、3Dオブジェクトを活用したりして前回より出来ることの幅が少し広がりました。
完成後、前回同様チーム内でプレゼンを行い、フィードバックを頂きます。
フィードバックを受けていつも思うのは、少しの余白やサイズ感の違いで、デザインの心地よさが大きく変わるということです。
もっと細かいところに目を向けることや、違和感を感じ取る感覚をもっと付けていかないといけないと今回のフィードバックを経て、実感しました。
また、第2週目ではLPデザイン作成と平行し、先輩の修正フォローから早速案件に入っていきました。
先輩に教えていただきながら、案件チャットで初めてディレクターさんとやりとりしていきます。
最初チャットに慣れておらず進捗の伝え方がぎこちないことが多かったですが、先輩とディレクターさんとのやりとりの中にも学ぶことが沢山あり、進捗などを確認しながらこんな風に連携を取っていくんだと勉強になりました。
メインデザイナーとして初の案件へ
私は1ヶ月の研修を終えるとチームと離れ、札幌で案件をこなしていく必要があったので、第3週目から早速メインデザイナーとして、コーポレートサイトのデザインを担当させていただけることになりました。
研修を通して自分の中で多くの課題はあると感じつつも、経験を重ねていく中で成長していければと思っていたので、早めに案件を経験出来ることはとても嬉しかったです。また、新人のうちは先輩のフォローがあるため、わからないことや不安なことを相談させていただける環境があったこともとても心強く、有り難いと感じました。
第3週目 ディレクターさんとの初めてのMTG
デザインに着手する前に社内MTGにて概要を共有していただく機会がありましたが、メインデザイナーとして初めて参加するMTGにガチガチに緊張していた記憶があります…。
ですが聞き漏れが無いようにしなければ!と思い、デザイナーチームのマニュアルにまとめてくださっている確認事項を1つずつ確認していきました。上長も同席してくださったので、アシストをしていただきながら無事に情報を整理することが出来ました。
第4週目 フィードバックをいただきデザインの修正
当時はあまりこのフェーズがあるということさえ想像できていなかったのですが、先方からフィードバックをいただくたびに多くの学びがありました。また、サイトのデザインも修正とFBを繰り返していくうちにブラッシュアップされていくのが、とても面白く、色んな人の視点が混ざり合ってデザインは作られていくのだなと思いました。
今は修正の回数を少しずつ減らしていけるように最初の段階から作成していくことも重要だと思いますが、1つ1つの修正に丁寧に対応していくこともまた重要な作業だとこのとき実感しました。
この案件で初めて「MTG」→「デザイン作成」→「修正」→「デザインチェック」の一連の流れを経験し、失敗もありましたが、リリース後初めてサイトをみたときに大きな達成感があります。
また、チームで一つのものを作り上げていくなかで、デザインだけではないコミュニケーションやスケジュール管理などあらゆる勉強が必要だと気づいた瞬間でもあります。
おわりに
少し長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございました!
振り返りを通して感じたのは、研修を通してデザインの難しさを痛感しながら、バリエーションに富んだ研修を経験できたことは、初めてなことも多く大変でもありましたが、必要な経験ばかりで振り返るととても楽しかったということです。
コムデデザインチームの新人研修は案件に入るまでが早く、スピード感があるので、その日の課題をその日のうちに消していかないと追いつけなくなる!という程よい緊張感もあり、色んなことを吸収していける環境でした。
そして、札幌で離れて働く私にとって東京本社で研修を受けている期間にチームの皆さんと直接コミュニケーションをとれたことはとても貴重な時間でした。
その時間があったからこそ遠くからでも連帯感を感じながら仕事をすることができていると思います!
新人研修の内容を読み興味を持ってくださった方や、デザインに挑戦してみたい方をコムデではお待ちしております!