はじめに
こんにちは!フロントエンドエンジニアの松岡と申します。
昨年9月に、まったくの業界未経験からコムデに入社し、ようやく半年過ぎました。
今回は、「Webエンジニアがチーム制作で意識すること」をテーマに、チーム制作全体の流れにスポットを当てたお話をしたいと思います。
未経験でフロントエンドエンジニアを目指している方は、チーム制作の経験がない方がほとんどだと思います。コムデへの応募を検討している皆さんに、少しでも参考になれば嬉しいです。
↓システム開発の流れについては、こちらの記事もぜひ参考にしてください!↓
コムデのチーム制作体制
コムデでは、1つのWebサイト制作案件につき、必ず三者がアサインします。
※案件によって、ここにシステムやサーバーのエンジニアが加わることもあります
規模の大小に関わらず必ずこの体制で対応するため、エンジニアが進行管理やデザインを担当することはなく、制作に集中できる環境が整っています。
多彩な案件を受注し、様々な分野のエキスパートが在籍しているという点は、コムデで働く上で大きな魅力であり、特に未経験者にとっては心強い点でもあります。
Webエンジニアが意識すること
結論から言うと、チームでのWebサイト制作にあたって、エンジニアとして意識することは1つしかないと思っています。(※個人の見解です)
チームメンバーとの認識を合わせること
以上です。
え……もっとなんか……他にもあるんじゃないのか……?と思われそうですね。
具体的に説明します。
1.チームメンバーとの認識合わせが重要な理由
おそらく、「Webサイト制作で大事なこと」などのワードで検索すると、「Webサイトを制作する目的を明確に」とか「お客様が使いやすいようにUI/UX*を意識」とか色々出てくると思います。
それらはもちろん重要だと私も考えます。
ただ、チームで制作する場合は、Webサイト制作に関わる全てを1人で担う必要はありません。
先程の例で言うと、
- Webサイトを制作する目的を明確に→ディレクターの役目
- お客様が使いやすいようにUI/UXを意識→デザイナーの役目
ということになります。
もちろんこれは乱暴な言い方で、「エンジニアは全く考えなくて良い」という意味ではありません。制作している最中は、UIなど色々なことを意識しながら作ります。
ただ、それはチームメンバーの認識を合わせた後の話です。
たとえば、チームの中で、お客様の目的や要望に一番詳しいのはディレクターです。
もしディレクターとエンジニアの認識がズレていて、エンジニアが要望と違う制作をしてしまったら、それがどんなに技術的に優れていても修正せざるを得ません。せっかくの制作物が無駄になるうえ、スケジュールも押してしまいます。
そして、この「チームメンバーの認識」というものは大変厄介で、意識していないと5億%ズレていきます!!むしろどんなに意識していても10%くらいは必ずズレます。
私は入社してからの半年間で、この「認識合わせ」が、めちゃくちゃ難しい!とつくづく感じました。
私が「チームメンバーの認識合わせが重要」と言ったのは、もっとも基本かつ難しいと思うからです。
*UI/UX:それぞれ「User Interface」「User Experience」の略で、ものすごく簡単に一言で言うと、ユーザーにとっての使いやすさや印象の良さなどを重視する考えのこと。Webに限らず重要性が高まっている。
2.チームの認識を合わせるために必要なこと
では、認識を合わせるために何をすれば良いのか?という話になりますが、「これをやれば完璧!」という対策は正直ありません。ただし、外せないポイントはいくつかあります。
①記憶しない、記録する
②復唱する
③ビジュアルで共有する
どれも当たり前のことばかりですが、「エンジニアがチーム制作する上で」という視点に限って、順番に説明してみます。
①記憶しない、記録する
もっとも基本かつ重要です。もしやっていない方がいたら、この記事を読んだ瞬間からやって欲しいレベルです。
MTGではもちろんのこと、MTGに満たない会話レベルでも、口頭で言われたことは必ずテキストで記録することをおすすめします。
「MTGと議事録がセット」というのはほとんどの方が認識していると思いますが、チーム制作の過程ではもっと簡易的なコミュニケーションの中で発生する指示や共有もあり、誰も記録せず内容も忘れられていく……ということが意外と多い気がしています。
なんでも書いておく癖を付けておくと、後々必ず自分を助けます。
そして重要なのは、記録した内容は自分だけで保持せず、チャットなどでチーム内に共有することです。
そうすると、認識違いがあった場合にその時点で正すことができますし、「言った言わない問題」の発生も防げます(私も徹底できていないので気をつけたいと思います)。
②復唱する
相手の話を復唱する癖を付けましょう。
これは①の記録をつけるためにも必要ですし、復唱することによって、相手の話を完全に理解できているかどうかがわかります。
人間の脳には補完機能があるので、自分で思う以上に「わかったつもり」になるものです。
何を理解して、何を理解していないのか、復唱するだけでハッキリします。
②ビジュアルで共有する
これは特にフロントエンド開発で大事だと思う点なのですが、修正指示ひとつ取っても、テキストだけでは認識違いが発生しやすいです。
可能な限り、スクリーンショットなどを使ってビジュアルで共有することが大事だと感じます。
特にCMS*を扱う案件の場合、仕様の詳細は口で説明されても理解し切れません。
非エンジニアでも理解できるような形で「ビジュアル化」すると、認識違いは大幅に減らせます。
*CMS:コンテンツ・マネジメント・システムの略称で、専門知識がない方でも簡単にWebサイトの更新・運営ができるシステムのこと。コムデではCMSを使った案件が多い。
まとめ
思いの外長くなったので、まとめます。
<Webエンジニアがチーム制作で意識すること>
チームメンバーとの認識を合わせること
<理由>
・認識がズレたまま要望と違う制作すると、せっかくの作業が無駄になってしまうから
・意識しないと必ずズレていくから
<認識をあわせるために必要なこと>
・記憶しない、記録する
・復唱する
・ビジュアルで共有する
リモート勤務やオンライン会議が当たり前になった昨今、コミュニケーションロスによる認識違いの発生は、実に多くのエンジニアのタスクを圧迫しています。
「どれだけチームの認識を合わせられるか」ということが、結局は制作をスケジュール通りに進め、かつクオリティを担保することに繋がります。
私も色々と試している最中ですので、更に良いアイデアがあれば、今後も共有していきたいと思います!
おわりに
当社の案件はとにかく「多彩」!
求められる技術レベルも日に日に高まっています。
今後はモダンな技術を用いたサイト/アプリケーション構築が増えていく見込みです。
多彩な案件や大型案件に挑戦してみたい方は、まずはカジュアル面談にお越しください!
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