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【教育プログラム紹介】独自の教育プログラムで、最短でプロフェッショナルへ。

こんにちは!コミット採用担当です。今日はCIC(Comit Innovation College)について紹介させていただきます。後ほどインタビューの中でも触れさせていただきますが、CICはコミットがこれまでエンジニアとして数々のプロジェクトに関わってきた実績を元に作成された、コミット独自の教育プログラム。今回はそのプログラムの構築の中心を担う、秋澤部長、太野垣部長にお話を伺いました!

インタビュイー紹介:

秋澤:日本最大の金融機関のシステム開発プロジェクトでインフラ開発のプロジェクトマネジメントを歴任。若手時代はテスト工程からスタートし、その後は構築・設計と上流工程に携わるなど、上流から下流工程までの経験あり。現在は社内管理部門で主に人事責任者を務める。
太野垣:2008年の新卒入社。入社後は金融系システム開発プロジェクトの品質管理部門で経験を積み、自社の管理部門、営業、自社サービス開発部門など様々な経験を積んだ後、大手金融機関のネットワーク管理システムのプロジェクトマネージャを務める。その後も金融系を中心として大規模プロジェクトのマネージャを歴任し、現在に至る。

まずは、そもそもCICとはなにか、を教えてください。

秋澤:
CICとは、コミットが独自に開発した教育プログラムです。システム開発の各工程で必要な「考え方」を学ぶもので、システム開発工程を理解し、各工程で必要な考え方を身に着けることができます。それによって、システム開発で「どう作るのか」ではなく、「何を作るのか」を主体的に考えられるようになる、そんなプログラムです。また、システム開発プロジェクトを成功に導くために必要な、適切なマネジメント手法も身に着けることで、上流工程やプロジェクトマネジメントが可能な高度デジタル人財を育成することを目指しています

世の中にエンジニアとして技術知識を学ぶ教育プログラムは多くありますが、CICはシステム開発の工程がどのように進むのか、そこでどのように考え決めていくのかを学ぶという点が違いになります。それができるのは、コミットが20年にわたって日本最大の金融基幹システムに参画してきたノウハウがあるからです。

そもそもCICはどのようにして生まれたのでしょうか。

太野垣:
システムインフラの領域には、2つの社会的な問題があります。1つ目は、皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、深刻なIT人材の不足です。日本では2030年に79万人のIT人材が不足する、という経済産業省レポートが発表されており、IT人材の不足は今後さらに深刻化すると考えられています。

2つ目は、システム開発の成功率です。これについては、システム開発全体を見ても、その成功率は30%程度だといわれています。そして、その失敗の最大の原因というのは上流工程における問題であり、プロジェクトマネジメントの失敗なのです。

実際に、IT人材の不足については既に感じており、優秀な人材、中でもマネジメントや上流ができる人が求められているのに、市場に人がいないという状況が年々顕著になっています。これらの解決の為に、自分達で IT人材、中でも上流やマネジメントができる高度デジタル人財を育成しようというのがきっかけです。実際に複数の大規模システム開発のプロジェクトを成功に導いてきた代表の天間をはじめ、社内に育っているマネジメント層を中心として持っているノウハウを集結することで、新しい教育プログラムを作成し、先ほどの社会問題を解決したい、そう考えています。

CICのカリキュラムについて教えて下さい。

太野垣:
CICのカリキュラムは大きく2つに別れています。1つはシステム開発工程(要求分析/企画~運用保守)です。もう1つはエンジニアとしての必要要素、最後はプロジェクトマネジメントです。エンジニアの必要要素とは、論理的思考や品質保証の考え方、トラブルシューティングなど多岐に渡ります。1コマ20分ごとにまとめ、それを視聴いただくことでまずは知識をつけていただきます。そのうえで、理解度を深めていただくために、ワークショップと理解度テストを組み合わせています。



秋澤:
開発工程の理解についても上流工程はもちろんのこと、各種設計や構築、試験、移行や運用保守まで全ての工程を一つ一つ詳細に学んでいきます。もちろん研修を受ける段階では前提知識がない状態ですので、すべて理解できるという風には思っていません。ただ、一旦全体を理解した上で実際の業務に取り組むことで、業務の解像度は確実に上がると思っています。現在は第1弾が完成して、2023年4月からの新人研修でリリースしました。プロジェクトマネジメントは今後作成を予定しております。

自分が新人だった時のことを考えると、何も分からないところからのスタートだったので、最初は現場で使われている用語も分からず、手探りで業務を進めている部分もありました。それぞれの工程で何をやるのかがわかっていると、業務に対する理解が格段に向上すると思います。例えば詳細設計をやる前の段階で、そもそも要件や全体設計がどういう形で、どういう流れで決められたのかを理解することで、何を注意しながら業務を進めていけば良いのかが分かると思います。

カリキュラムを作る中で意識していた部分は何でしょうか。

太野垣:
システムを「どうつくるか」にフォーカスした資格や研修制度は世の中に多数ありますが、「どんなシステムをつくるか」についてはこれまでほとんど研修として議論されてきていなかったように思います。今回カリキュラムを構築する上で考えたのが、お客様の要件やビジネスを元に、「システムとはこうあるべきだ」「この観点を検討し、決める必要がある」という点をいかにすれば学べるか、です。いわゆる「考え方」を身に着けてもらうことになるのですが、他にも考えるためにスキル・テクニックについても盛り込みました。例えば論理的思考やコミュニケーションの部分です。私たちは上流に行けばいくほどお客さまとの調整や交渉ごとが増えるのですが、どのように話を組み立てて最適解を導き出すか…。そういった部分も身に着けられるように意識して作成しています。

秋澤:

出来る限り、ロールプレイングやケーススタディを盛り込むことですね。考え方の部分は、研修を受けただけで身につく部分ではないと思います。ただ、CICを通してエンジニアとしての考え方がコミットに浸透し、全員が同じ思考でコミュニケーションをする=コミットスタンダードになることで、より高いレベルでの価値提供ができると考えています。このため、実際のカリキュラムでは、ロールプレイングやケーススタディを通して、より実際のケースに近い考え方ができるように意識しています。

太野垣:

記憶の定着はインプットだけよりもアウトプットを組み合わせるほうが効果的なので、理解度をチェックするテストも盛り込んでいきます。テスト的に、CICの前身となる研修を実施していた際、その中でもテストを導入したのですが、その採点をしていると、本当の意味での理解に至っていないと思う場面があります。もちろんただ暗記するということも大事なのですが、なぜそうなるのか、きちんと理解した上でアウトプットができるようになるといいですね。

-今後に向けた目標を教えて下さい。

秋澤:

研修を通して、コミットのビジネスモデルというか、コミットが大事にしていることも浸透させたいと思っています。私たちは「お客さま第一」を掲げてこれまでやってきて、「●●さんなら仕事を任せたい」と言っていただいており、ありがたいことではあるのですが、それをもっと個人ではなく会社単位にして、「コミットにお願いしたい」になるようにしていきたいと思っています。

太野垣:

エンジニアそれぞれがその人の頑張りで認められる、というのは素晴らしいことですし、それ自体は大事にしていきたいと思っています。ただ、「●●さんじゃなくちゃダメ」となると、その人の抱えられる仕事の量に限界があるため、コミットとして領域を広げていくことが難しいです。CICを通して、コミットのエンジニアのレベル感(何がわかっていて何ができるか)が明確になれば、お客さまも安心して仕事を任せられるのではないかと考えています。

目の前はコミットの内部資格として考えていますが、将来的にはデジタルバッチ(政府公認の電子資格証明)の形で、一般的なスキル基準になるように整備していきたいと考えています。社内だけではなく、ビジネスパートナー様をはじめとしたIT業界全体に対して展開して、エンジニアの育成とエンジニアの価値を高めていきたいというのが私たちの想いです。

-CICを通して、どんなエンジニアになっていってほしいですか。

秋澤:

CICの話と少しずれてしまうのですが、お客さまに頼られる、という話でいうと、例えば伊達部長がお客さまに非常に信頼されていると思います。それを「伊達さんだからできる」ではなくて、自分もそれを目指そうとか、同期より先に昇格しよう、PM資格をとろうというように、切磋琢磨していけるようになると良いと思っています。

繰り返しになってしまいますが、技術的な研修は世の中にたくさんあります。技術的なことがわかっているだけでももちろんできることは多いですが、そこからより一歩踏み込んだ、提案できるエンジニアになってほしいと思っています。提案することは下流でもできるし上流だとなおさらできるようになります。そういうエンジニアがどんどん生まれると価値がありますし、価値が提供できると思っています。

コミットのValueとして、「考行承継」という言葉がありますが、まさに考え方を残すような仕事をする、そんな人材になってほしいですね。

太野垣:

お客さまの目的を達成することが私たちに求められている使命です。CICの中でも言っていますが、目的達成というのは広いです。お客さまの目的がどういう形かによって変わりましすし、ものを作って終わりではなく、作ったものを通してお客さんが目的達成できないと意味がないんですよね。目的達成ができるシステムを作る、そのために適切な要件定義ができるというところが非常に重要だと思います。

会社によっては要件定義といった上流の仕事がやりたくてもその機会が与えられないこともありますが、コミットはレベルの高い環境で仕事ができる機会がたくさんあります。その中で様々なことを吸収し、成長していってほしいと思っています。

そのための手段としてCICをうまく使って欲しいと思います。

秋澤部長、太野垣部長、ありがとうございました!

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