Client : 株式会社ノットワールド
Date : 2020.3.1
今回は2020年3月から「Japan Wonder Travel」を担当させて頂いている株式会社ノットワールドの佐々木様、河野様に108Sharingを選んだ理由や感想などを伺いました!よろしくお願い致します!
今回もリモートでインタビューさせて頂きました!
まずは「Japan Wonder Travel」がどんなサービスなのか教えてください。
佐々木:Japan Wonder Travelは旅行ガイドのマッチングサービスです。主に訪日外国人をターゲットにして日本の旅行ガイドの申し込みをすることができるサービスになっています。
どのような想いから「Japan Wonder Travel」が誕生したのですか?
佐々木:会社設立の経緯にもなりますが、私と河野は中高大と同級生で二人で起業した後にJapan Wonder Travelをはじめました。二人とも大企業に就職していましたが退職後に世界中を1年間旅行していまして、その間に旅行や観光の楽しさを実感しまして、その領域でビジネスを行う会社を立ちあげました。
最初は宿をやりたいと思ってホステルの勉強をしました。実際にホステルでアルバイトもしていました。本気でホステル経営をやるつもりだったのですが、残念ながらめぼしい物件が見つからず、ホステル計画は頓挫してしまいました。
その後に色々な旅行観光関係の仕事をしながら、観光ガイド事業も始めることになったという流れです。
どうして開発チームを外注しようと考えたのですか?
元々はそもそもシステムが無い状態でアナログな観光ガイド事業を行っていたのですが、依頼数が増えてきてこれはシステム化が必要だと考え始めました。今後のスケールを考えると全て自社で完結するのではなく入り口からバックオフィスまでをシステムで効率化する運用体制が必要と考えて、システム構築を始める決断をしました。
最初の2015年の頃はWordPressを使ってメールフォームだけ用意して運用していたのですが、しばらくするとカレンダー機能を付けたくなったり、機能リッチにしたい要望が増えてきていました。プラグインを付けて対応もしていたのですがそれでも物足りなくなってきて、スクラッチで作る決断をしました。
このようにスモールスタートしながら何度かのスクラップアンドビルドを繰り返したのですが、それを作ってくれるエンジニア探しにはとても苦労しました。そもそもIT関係のノウハウが長けているわけではないのでエンジニア探しはギャンブル要素がとても強いものになっていました。
最初はクラウドソーシングサービスを使ってフリーランスエンジニアを探したり、フィリピンのオフショアに依頼したりしましたが、なかなか理想通りの開発体制がつくれません。エンジニア探しの不安感が強く募ってしまっていました。
そんな中で今後の事業展開を考えた時にもう一度抜本的な改修が必要になったので、改めて開発会社探しを始めました。
開発チームを外注する上で重要視したポイントはなんですか?
これまでの経験も踏まえて、最終的には担当者とのフィーリングの一致がとても大事だと思っています。また、我々のビジネスの理解、旅行業界のコンテキストを理解してくれることもかなり重要で、オフショアだったりコミュニケーションのハードルが高い開発者は難しいと考えていました。
改めてクラウドワークスでも開発者探しをしたのですが、見積もりが数百万から数千万で幅がありすぎて全く判断ができなくて困っていました。そんな中で他社から推薦されてBULBの108Sharingを知りました。
108Sharingはそもそもairbnbを参考にしてくることもあり、旅行や観光系サービスの実績も多かったため、サービスの基本設計やビジネスの大事なポイントをすぐに理解してくれる安心感がありました。最初の打ち合わせでもその理解を示して頂いて安心しました。これはとても大きかったポイントです。
実際に108Sharinguサービスの開発を依頼して頂いて、発注前とのギャップなどはありましたか?
今のところ全くありません。サービスの理解という意味でも開発前にエンジニアの方が実際に我々が行っている旅行ガイドの築地ツアーに参加して頂いてサービスを肌で感じて頂けたのもとてもよかったと思っています。
ガイドツアーの一例
実際にBULBのエンジニアと一緒に仕事をしてみてどうでしたか?
非常に仕事しやすかったです。大きなトラブルもなく信頼できる開発チームと一緒に仕事させて頂くことができました。我々のプロジェクトの都合もあり途中でエンジニアやPMの入れ替えもあったのでその時は不安を感じていましたが、結果的には登場人物全員が最高のパフォーマンスを見せて頂けました。
またこれはたまたまですが、途中からコロナの時期に入ったこともあり実際に開発したサービスへの顧客の流入が増えなかったため、じっくり時間をかけてサービスの検証をすることができたのも大きかったです。我々の場合は既にあるサービスを今回作る新サービスに移行する必要があったので、その移行期間も長くとることができて、エンジニアの方にもじっくりと時間をかけて対応をして頂くことができました。
特にPMの方のプロジェクト管理にはとても感心しています。かなり細かくMTGを開催して途中の軌道修正を頻繁に行い、受け身では無く提案型でコミュニケーションして頂けることに本当に助かりました。まさにBULB社で掲げている行動指針の「With Integrity」そのままの対応をして頂けたと感じています。
あとは非常に細かい点でいくと、最初はプロジェクト管理系のツールの使い方がわからずに戸惑うことはありました。Githubは全般的にエンジニア向けのUIに鳴っているので、非エンジニアの立場でissueにコメントするという動きが最初全然わかりませんでしたが、しばらくすると慣れてきて今は快適に使っています。
あとはデザインツールでfigmaを使いましたが、これは未だにちょっと難しいですね(笑)。コメントを網羅的に確認するのにどうしたらよいのかとか、印刷してテーブルに広げてみんなで紙でチェックしたいけど印刷するととんでもない大きさになってしまうのでどうしようとか。
今後の展望についても教えて頂けますでしょうか?
コロナでインバウンドの観光業全体は打撃を受けていますがこれも一時的なものだと考えています。数年すれば市場は回復するはずですので、今のうちに色々なサービスを仕込んでおくつもりです。
大きな方向性としては、ゲストに日本を楽しんでもらって観光を通して人生に潤いをもたらして欲しいという点は変わっていません。
一つのKPIとしては、ガイドの数をもっともっとたくさん増やしたいと思っています。できれば1万人くらい。これは職業としての旅行ガイドというよりも、一般人が副業で行うようなガイドを含めてイメージしています。ガイドは職業ではなく時間の使い方という形にして、一般社会人が自分の詳しい専門性のある分野のガイドをするような世界を作りたいです。例えばパンに詳しい人がパン屋案内したり、工場に詳しい人が工場案内したり、みたいな。自分が詳しい場所、会社、施設などを空いた時間に案内してその魅力を共有していきたいですね。
シェアリングエコノミーサービス全般に言える話ですが、大手や大資本には集客力やユーザ数ではどうしても適わないところがあるので、そこと正面勝負しないようなニッチで唯一の価値を作れるポイントを探して差別化していきたいと思っています。
最後に
佐々木様、河野様、お忙しい中インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!