「サービス介助士」(※下記参照)という資格があります。ドコケアに関心を持ってこのページを見てくださっている方の中には、この資格を知っている、もしくは既に取得しているという方も少なくないでしょう。こうした取り組みは、医療介護人材の不足が叫ばれる昨今にあって、また様々な身体的・精神的状況にかかわらず暮らしやすい社会を作る上で、ますます重要になってきています。
ところで、「サービス介助士を取得しているが、実際にひとりで職場外で介助をするのは不安だ」と思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
ドコケアでは、そういった不安を抱える方々を対象に、介助者体験会を開催しています。今回は、大手航空会社に勤めておられるお二人が参加されました。お二人とも、サービス介助士を取得されていますが、研修以外での「実際の」介助経験はそれほどないとのことです。
なぜ介助者体験会に参加されたのですか?
航空会社に勤め、サービス介助士の資格を持っています。
講習では経験していますが、いざドコケアをするとなると、自分の職場外で一人で介助することに不安もあったので、参加しました。
イベントでないと、なかなか自分の職場外での介助者体験ができないので、そういう機会は他の介助者の人にもあったら良いなと思いました。
車椅子に触る機会もなかなかないですし、イベントは参加しやすいです。
(なお、この体験会は、ドコケアも協賛した「WheeLog! in 横須賀」の一環としておこなわれました。)
▷イベントの詳細はこちら
介助者体験会の様子
自分のスマホ画面で、操作方法を確認します。
「業務開始」ボタンを押して、お出かけをスタートさせます。
WheeLog!の街歩きイベントに参加しながら、横須賀の街を回ります。
空港内にはない段差に何度も出合いました。
横断歩道などで立往生しないように、何度も実際の段差で練習しました。
舗装されていない砂地も体験しました。
また、ガタガタする道では、実際に自分で車椅子に乗り、乗り心地やスピードを体感してもらいました。
イベント終了後、ドコケアの操作方法を確認し、介助者体験会は終了です。
参加されたお二人に、お話を伺いました。
介助者体験会に参加した感想をお聞かせください。
普段車椅子を押すのは研修でしかしたことがないんですけど、外に出るとどういうバリアが感じられるかを、身をもって体験できました。
また、段差がない場合でも、道の両脇に向かって傾斜があり、車椅子を押しにくい場面もありました。
小さな段差でもつまずくことが結構ありました。車椅子で自走している方であってもお手伝いが必要かもしれないと考えられる良い機会でした。
少しの段差も意外とバリアだということが、体験会を通して分かりました。
ドコケアをやる前に不安だったことはありますか?
初対面の方とは、事前に情報があっても、「お怪我させないか」、「ご迷惑を掛けないか」という心理的な不安は、「荷物を持ってもらうだけで良いですよ」って言われない限り、あると思います。
実際にはもう少し介助前に事前情報があるはずですが、人と人との相性みたいなものはどうしてもあると思いますので、初めてのケースの時は緊張すると思います。
お出かけのお手伝いは、プライベートな時間に踏み込むものなので、コミュニケーション次第で、一緒に時間と空間を過ごすということが、すごく良いものになると思います。
趣味でも良いですし、人柄が分かるような内容を、ギャップが生まれないように、事前にチャットですり合わせはちゃんとしたいと思いました。
ドコケアでは、サービス介助士をはじめ、今後介助者としてお仕事をするのに不安がある方を対象に「介助者体験会」を実施します。
ドコケアで介助者として働くことは、困った方のお力になれると同時に、人によってはお仕事のスキルアップにも繋がります。皆さんの介助者登録を、お待ちしています!