なにをやっているのか
弊社の主力商品カラフル缶
2024年にオフィスをフルリノベーション、新しい時代の働き方が評価され日経新聞社の「2024日経ニューオフィス賞」を受賞しました
【一世紀以上、まっすぐ缶づくり】
側島製缶は創業118年の老舗缶メーカーです。
創業当初は養蚕業の孵化装置のブリキ缶から始まり、戦中は飛行機部品や乾パン、戦後は乾物、お菓子、ワックス、蚊取り線香、貯金箱等を作っています。創業から一世紀以上缶をつくり続けていてる会社です。
これまではBtoBオンリーで製缶業という事業を進めてきましたが、2020年からはBtoCの事業を開始。「10年で300缶しか売れなかったカラフル缶」という商品がTwitterで話題になったことがきっかけで、自社の通販サイトも立ち上げて新たな事業展開をスタート。現在ではオリジナル商品のカラフル缶がアニメイト様や東急ハンズ様でもお取り扱いいただけるようになりました。
▶SOBAJIMA通販サイト
https://sobajima.thebase.in/
【業況について】
これまで缶は包装資材の最高級品としてその役割を発揮してきました。お中元やお歳暮などの贈答用でお使いいただくことが多く、市場が活況だったこともあり、弊社はBtoBでお客様からのご依頼にお応えするだけで事業を成り立たせることができていました。しかしながら、原材料高騰や中国企業の台頭などの影響もあり、2000年に年商15億円を達成したのをピークにその後は売上が右肩下がり、2019年には年商5億円を割り込むまでになっていました。
業界的にも会社的にも下降トレンドである中、2020年に社長の長男である石川貴也が入社。全員が個人事業主化して雰囲気も悪くなっていた会社で大改革を開始しました。見積もりは電卓手書き、決裁の仕組みもなし、製造予定も口約束、会社の雰囲気も悪い、といった状態から、MVV策定・デジタル化の推進・プロ人材採用・新規事業などによる組織改革を実施、今ではGoogleWorkspaceを活用した改善案がSlackで飛び交ったり、スタッフがMVVを熱く語ったりと、老舗ベンチャー企業として生まれ変わりつつあり、社内の機運も極めて上向き、業績も堅調になりつつあります。現在は社員数も40人を超え、平均年齢は38.9歳、20,30代のベンチャーシップのある若手メンバーが続々加入し会社の雰囲気も大幅に変わりました。直近3年間で売上も続伸しています。
▶2021年の改革
https://note.com/lwitbr1906/n/n68135625ec23
▶2022年の改革
https://note.com/lwitbr1906/n/n49baf10861bb
▶ドローンでバーチャル工場見学
https://www.youtube.com/watch?v=jlu7VVcHK6I
なぜやるのか
MVV策定プロジェクト時の写真。トップダウンではなく、全員で思いを積み上げてつくりあげたこともあり、社内でのMVVに対する理解・浸透は非常に深く、自分たちの存在意義を熱く語りながら仕事をするスタッフも多いです。
MVV策定と共に、会社のCIも刷新しました。CANとcanが重なってSobajimaの”S”となり、三方良しが繋がることで無限大となる、という意味を込めています。
【理念について】
側島製罐では創業から115年の間、理念や社是というものがありませんでした。2021年にプロジェクトチームを発足し、社員全員を巻き込みながら1年かけてMission Vision Valueを策定しました。
▶SOBAJIMA Book
https://sobajima.jp/assets/pdf/1208_handbook.pdf
〇Mission
”世界にcanを”
側島製罐の創業は養蚕業の孵化装置に始まり、戦中は陸軍向けの乾パン、バブル経済期にはお中元やお歳暮、そして現代では薬品からお菓子まで幅広い缶づくりをしています。
そんな側島製罐が大切にしてきたことは、いつもまっすぐに、社会のあらゆる想いと向き合い続けてきたことでした。
戦争に行く人の無事を祈る想い、
大切な人へ愛を伝えたいという想い、
自分の宝物を大事にしたいという想い、
命を守り育てる器から始まった製缶事業は、時代を超えて大切な想いを預かり、缶でそれを守り続けてきた自負があります。缶という想いを守るプロダクトで、人や社会によりそうことこそが、弊社の存在意義だと信じています。
〇Vision
”宝物を託される人になろう”
缶の本質的な価値は、想いを守ることだと思っています。思い出の品でも、大事な製品でも、缶の中に入れるものには人の想いが詰まっています。そんな大事なモノを託してもらえるような人になるべく、全員で日々挑戦を続けています。
どうやっているのか
入社時にはウェルカムキットを用意しています。MVVブックやカード等、大切なことをいつも身近に感じていられるような仕組みづくりをしています。
それぞれのバリューにはイラスト付きで行動集が10個ずつ示されています。このイラストも弊社のスタッフが描いたものです。
【バリュー(価値観)】
弊社ではミッションビジョンに加えて5つのバリューを定めており、それに紐づく行動集があります。毎日輪番でMVVのスピーチを行っているほか、Slackでその内容をシェアしてスタンプやコメントを送り合うなど、お互いをポジティブに高め合う文化があります。
▶100年以上経営理念が存在しなかった中小企業で社員と一緒にイチからMVVを作った話
https://note.com/lwitbr1906/n/nadc68bc6b3ee
〇Values
歴史を超える価値を作ろう
自分の言葉で熱く語ろう
まっすぐやろう
高め合うために、分かち合おう
笑顔に全力でコミットしよう
判断に迷った時、上司の指示に従うのではなくバリューに沿った行動ができるかどうかが、側島製罐では正しいとされています。
会社が利益を出すため、事業を続けるため、といった自分たちの都合を起点にするのではなく、どうすればお客様にもっと価値を提供できるか、よりよい社会を作ることができるのか、ということを日々みんなで語り合うことができる場所です。
▶社員インタビュー
https://sobajima.jp/recruit/