こんにちは!キャディインターン生の山口です。今回は「インターン生が聞く!キャディ社員インタビュー企画」第二弾」として、6月に入社された経営企画部兼カスタマーサクセス本部の中原 雄一さんへのインタビューをお送りいたします。
みんながWin-Winに。その上で新たな価値提供に挑む。
ーー本日はよろしくお願いいたします。中原さんは新卒でネットプロテクションズに6年間勤められていましたが、どのようなことを担当されていたのでしょうか。
当時ネットプロテクションズの新規事業だった、B2B決済の「NP掛け払い」というサービスの事業拡大に関わりました。セールスからはじまり、マーケティングを2年ほど、その後はオペレーション企画やプロダクトマネジメントも経験しました。最後の2年ほどは事業責任者として事業全体の構築・推進に携わり、その中で事業戦略から採用や組織構築など事業全体の枠組みづくりも経験しました。
ーー様々な分野を経験されたんですね。まず、就職の決め手はなんだったのでしょう。
就職活動するときの「大切にした軸」は2つありました。一つは「何もないところから、付加価値を生み出して社会に貢献したい」というもの。高校生の時から「ビジネスを通して社会貢献することはいいこと」という考えが漠然とあったんですが、大学で経営学を学ぶうちに「既ににあるものを、いかにして事業として拡大するか」よりも、潜在する社会課題に対し、解決方法を生み出して新たな価値を提供できるような仕事をしたいと考えるようになったからでした。
もう一つは「ステークホルダーに誠実に、全員がWin-Winになれることをしたい」ということです。もともと曲がったことが嫌いな性格で、理不尽なことや誰かが損をするような歪んだ状況に対して「どうにかしたい!」という感情を持つことが昔から多くありました。その中で、経営学部に入り様々な企業を研究したり多くの社会人の方々とお話を聞いていく中で、どうやら大多数の会社がすべてのステークホルダーに誠実に向き合っているわけではないんだなということを感じるようになりました。「ビジネスではそうもいかないんだよ」と言う人もいましたが、だからこそ逆に、どうせ仕事するならそういった難題も超えるようなチャレンジをしたい、Win-Winなビジネスのモデルケースを作りたいという想いを持つようになりました。
こうした2つの軸で会社を探していく中で、当時それにぴったりとあてはまったのがネットプロテクションズ(NP)でした。
前職は、個人向けや法人向けに日本初の決済サービスの提供を行っていました。全ての産業に関わる社会的インパクトの大きい決済の事業を通して、歪みのある商取引の変革や、社内のメンバー含め関係する全てのステークホルダーとWin-Winな関係が築けるような会社の在り方を目指す、という考えをすごく大切にしている会社だったため即決しました。
ーーなるほど、 “Win-Winの実現” を目指されるにあたり、中原さんご自身が気を付けられていたことはあるんですか?
「どうやったら実現できるのか」をベースに物事を考えることですね。学生の頃に言われたように、実際に多くのステークホルダーのことを意識しながら事業展開をしていくことはやはり難しい。ましてや世にない事業を作っていくとなると参考となる情報も少なく、いろんな障壁があるので、単純な問題解決だけでは変化を起こせないことばかりでした。なので、目の前の事象を解決するという視点だけではなく、未来像を描き、「それが実現されるとして、それはどうやったらできる?」という問いを常に持ちながら考えていました。
あとは、目の前の事象に振り回されずに、様々な要素のつながりを意識しながら全体最適を常に考える、いわゆるシステム思考も大事にしていました。やはり1つの事象を解決しても他が立たないので、部分ではなく、いかに全体を見ることが大事かを6年間で学びました。
製造業という大きな課題をもつフィールドで、自分の経験を生かしたい。
ーー前職は共感することも多く、事業全体も見ていたとのことでやりがいも大きかったと思いますが、なぜキャディに参画することにしたのですか?
実際、とてもやりがいがあり辞めるつもりはまったくありませんでした。しかしたまたま代表の加藤と知り合うことがあり、キャディがミッションを実現していくためにどういう組織にしていこうとしているのか、どんな課題があるのか、という話をする機会が何度かありました。その中で、キャディも前職と同じようにステークホルダーにWin-Winであることを目指し、社会に新しい価値を生み出していく会社だと感じました。
キャディはまだ創業から1年半の会社で、会社の仕組みもまさにこれから築いていくフェーズであり、自分がこれまでに学んだことを活かしつつ、まったく異なるフィールドで新しいチャレンジができる、また成長もできそうだと思いました。こんなに自分にとってぴったりな機会はこの先出会えないんじゃないかと直感的に感じ、転職することを決めました。
目指すのは、多様な個性が一丸となれる環境づくり。
ーー6月から本格的にキャディメンバーとして始動されたかと思うのですが、これからどのようなことを行っていこうと考えられているのでしょうか。
そうですね、私たちが挑んでいる課題は本当に難題で複雑性が高く、もちろんテクノロジーで解決できるところはありますが、それだけでは解決しきれないところもあると思っています。だから数人のプロフェッショナルだけではなく、多様な個性を持った、卓越した人たちが一丸となって課題に向き合う必要があると思っています。そのためにキャディには「カルチャー」と「ブランド」を確立していくことが大事だと考えています。
ーー「カルチャー」と「ブランド」ですか。
はい。この「カルチャー」と「ブランド」は組織の一番土台となる基盤を作る大事なものなんです。そのため、私はこの2つを全社で作るためのプロジェクトを行っています。
「カルチャー」や「ブランド」という言葉そのものから得られる印象は雲を掴むように曖昧なイメージかもしれませんが、シンプルに言えばカルチャーは「ミッションの達成のために大事だと考えている哲学や信念」の全体感を表すもので、ブランドは「キャディが社会の中で、ステークホルダーにとってどんな存在であるのか」を表します。この2つを構築、実践していくことによって、最終的に一人ひとりのメンバーが個性を生かしながら判断・行動ができるようになり、結果として自律的にコラボレーションが行われ、高い成果を生み出す環境を作ることができると考えています。多様な個性が一丸となれる枠組みが作られれば組織が拡大していっても継続的に高い成果を生み出せますし、何よりキャディのメンバーもやりがいをもって働ける環境になるはずです。つまり、組織や会社に関わる全ステークホルダーにとってWinである環境です。私はその環境が形成しやすいような枠組み作りをしていきたいと考えています。
具体的には現在進行中でキャディの「カルチャーブック」の作成を行っています。これはカルチャーをあえて言語化し手に取れる冊子にまとめて可視化することにより、メンバーが改めてカルチャーを考え、理解を深めることに寄与します。バリューはすでに存在し、浸透もしているのですが、それ以上のコンテクストまで含めたものをあえて作り、手元に置くことで、カルチャーの浸透を促します。また、これからジョインする、ジョインを検討している方々に「キャディとはこういうカルチャーをもった企業だよ」と伝えることにもつながります。カルチャーブックはどんどん改訂していくものですが、まずは第一弾の作成をキャディメンバーとともに取り組んでいきたいですね。
ーー最後に、キャディにはどのような人がむいていると思いますか?
そうですね、まずキャディ全体を見渡すと「社会課題を解決したい」というライフミッションを持っている人が多いです。なので、シンプルではありますが「キャディのミッションに共感し、チームで難しい社会課題を解決していきたい!という方がフィットすると思います。あとは、そういった集団を支えながら一緒に社会課題の解決に携わっていきたいという人にとってもいい環境かもしれません。
Photo by Yu Ueki