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Brave group セールスプランニング本部(以下、SP本部)の安部 佑季(以下、安部さん)、黒木 昌汰(以下、黒木さん)へ先日行われた株式会社マイナビ(以下、マイナビ)が主催し、Brave groupが共同プロデュースした「マイナビeカレ〜esports全国大学選手権〜」(以下、マイナビeカレ)を振り返りつつ、本イベントでの役割や各々が成し遂げたいことを聞いた。
前段として、改めてSP本部のことを教えてください!
黒木さん:
詳細は以前、SP本部長である森川さんよりお話していますが、SP本部は一般的なセールス組織の「既存のプロダクトをどう提供するか?」というところから考え始める動き方とは異なります。
私たちはクライアント様の課題に対して、「なにを提供するか?」という企画段階から始まり、ディレクションやプロデュースまでを一貫してチームで行っています。
課題解決を企画段階から担うSP本部として、「マイナビeカレ」を企画・運営するに至った背景をお伺いできますでしょうか?
安部さん:
マイナビeカレは『大学生×esports』というコンセプトを軸に提案を行いました。
まず、なぜ大学生なのか、という点についてです。
マイナビ様がコロナ禍における大学生の就職活動において、面接で多く使われる「学生生活で力を入れたこと」が答えづらい状況になってしまっている、という課題をお持ちでした。
この課題を解決するため、当社よりマイナビeカレの企画を提案しました。
マイナビ様は新卒の就職活動に長く携わられており、学生からの信頼も厚い企業様ですので、この課題をいかにして解決するか、ということに向き合われていたタイミングでもありました。
次に、なぜesportsでの提案だったのか、という点に関しては大きく3つの理由があります。
1つ目はBrave groupとして、グループ会社のバーチャルエンターテイメント社がesports大会・イベント運営の実績があり、その経験を活かせることです。
2つ目は、esportsはすでに海外では人気を博していますが、日本国内でも動画配信を含め、昨今のコロナ禍において人気を拡大させていることです。
3つ目は、現状大学内には多くのesportsサークルがあるにも関わらず、日々の活動の成果を競う大会がないということです。
マイナビ様と当社グループで「esportsのインターカレッジ」のような、サークル活動の集大成ともいえる場を大学生へ提供することも大きな意義があるのではないか、と考えました。
※現在、esports事業はGame & Co.へ移管。
お伝えした3つの理由から、マイナビ様へ今回の『大学生×esports』の提案を行いました。
SP本部として、esportsの大会運営を行うのは初めてだったと思いますが、お二方はご経験があったのですか?
黒木さん:
前職でesportsの大会・イベントの運営を行っていました。
大会とイベントでは行う業務が分かれており、イベントでは企画を立てるところから、内容に関する台本を書くところまで様々なことを担当していました。
したがって、本大会ではイベント制作会社様とのコミュニケーションや大会全体のディレクションなど、大会を運営する上での業務を担当することが多かったですね。
大会に慣れていない大学生も多くいたので、「全出場選手が平等に気持ちよく」プレイできるよう、ゲームの環境やルールを整えること、不備をなくすことを常に意識していました。
安部さん:
esports関連の経験という点では、高校生の頃からFPS(First-person shooter)ゲームに興味を持ち始めたことからスタートします。
そこから、配信者としてゲームに携わるようになり、小規模な大会やオンラインイベントに参加する機会もありました。
参加者として大会に関わったことがあることから、企画・準備・運営において、出場している選手と運営側との信頼関係を強固なものにするため、積極的に出場選手とコミュニケーションをとることに注力しました。
特に我々が提供するものが、「大学生が求めている大会」と乖離しないよう、学生インターンの運営メンバーとのコミュニケーションを綿密にとりながら企画・準備を行いました。
また、予選大会時は私も実際に試合の審判やオブザーバーとして試合に立ち会っていたため、試合後に選手の方に時間をいただいてインタビューを行う機会がありました。
そこでいただいた意見をもとに運営側でミーティングを行い、大会の運営方法をアジャイル的に改善することも多かったです。
お二人の得意分野を活かしながら企画や準備を進めていったのですね!
では、実際の大会の企画・運営の中で意識していたことを教えてください。
安部さん:
「大学生のための大会」という視点は強く意識していました。
そのため、マイナビ様へ提案する前段階でeportsサークルに所属している大学生たちにリサーチを行いました。
具体的には大学esportsサークルの代表とコンタクトをとり、ヒアリングを行わせていただきながら、「どのゲームをプレイしている部門が多いか?」や「開催方法はどういった内容なら参加しやすいか?」などの情報を集めていきました。
ヒアリングとあわせて、大学生のesports大会自体が存在しない中での試みであったことから、マイナビeカレ自体の認知拡大や大会参加へのモチベートも並行して行いました。
内容としては、esports界隈との親和性が高いDiscordというコミュニケーションツールを用いて、大学生同士が気軽に集まれるサーバーを開設しました。その後、小さなイベントを開催し、当大会の認知拡大とあわせてコミュニティを大きくしていきました。
また、大学生へのヒアリングと合わせて、インターンという形で大学生にも大会運営自体に
参加していただき、「大学生のための大会を一緒に創る」ことも意識しながら運営準備を行いました。
ありがとうございます。
ゼロから創った大会でしたが、当日を振り返っていかがでしたか?
黒木さん:
大会レポートにもあったとおり、たくさんの方にご来場いただくことができました。
大学生や高校生の来場者も「自分もこのステージに立って優勝したい」と話してくれたので、『大学生×esports』の可能性を見出すことができたと思います。
安部さん:
参加した大学生の方々も楽しんでくれていたことが良かった点だと思います。
私自身も大会に参加した経験があったので、選手たちにリラックスして試合に臨んでもらえるよう、控室などで「緊張してる?」といったライトなコミュニケーションをとるようにしていました。
そのようなコミュニケーションの中で、大学生の方から「緊張していますが、めちゃくちゃ楽しいです!」とポジティブな想いを直接聞けたので、参加いただいた大学生にとっても良いイベントにできたと思います。
また、大会終了直後に司会や解説で参加いただいたゲストの方々にインタビューをさせていただいたのですが、「とても良い雰囲気だった!」や、「大学生の方々も接しやすかった!」と仰っていただけました。
観戦していただいた方々だけではなく、参加いただいた選手やゲストの皆様からも「たくさんの方に届いた、良い大会だった」と評価いただけたことは嬉しかったですね。
黒木さん:
また、私たちでコントロールしづらい部分ではありますが、試合内容がとても良かった、というのも重要なポイントだったと思います。
大会運営の観点ですと、淡々と進んでいくようなゲーム内容だった場合、たとえ多くの方に観戦いただいたとしても、「良い大会だった」とは言い難いです。
今回は多くの方に観戦いただき、試合内容も白熱し、選手・ゲストの方々にも満足いただけた、全てが噛み合ったイベントでした!
今回のイベントを踏まえて、改めて今後挑戦したいことをお伺いできますか?
黒木さん:
今回のイベント然りですが、今後も「今はまだない」ものをチームで創るところから、価値提供をしたいですね。
クライアント様に喜んでいただける「面白い」施策を自身から創り出し、熱量高く提供し続けたいです。
安部さん:
エンタメにはどうしても流行り廃りがある中で、「今は人気だけど、この後どうなるんだろう?」と、先行きが不透明なものも多いと感じています。
そのような流行り廃りのあるものを私たちの力で、さらに発展させていく、発展させるための手法を考え、実行していくことに力を注ぎたいです。
黒木さんが仰ったことにも近いですが、「今までなかった新しいエンタメやサービスを文化にしていく」、「新しいものを世の中に浸透させ、ただの流行で終わらせない」ということに挑戦したいです。
また、社内にはIP事業含め、to Cのビジネスモデルが多い中で、私たちSP本部はクライアント様の課題解決というto Bの領域を主戦場としています。そのため、to Cの手法とto Bの手法を織り交ぜた価値提供ができる点がSP本部の強みでもあると考えています。
当社グループ内にはVTuberやメタバース、esports領域のプロフェッショナルが揃っています。
そういった方々の知識や経験を可能な限りフル活用し、他社には実現できない価値を提供し続けたいです。
本日はありがとうございました!
ありがとうございました。