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試験まであと約一か月!総合旅行業務取扱管理者に短期間で合格する方法(その1)

旅行会社で働く上で、総合旅行業務取扱管理者を有していることは非常に大きなアドバンテージになります。なぜなら海外旅行手配をする上では、総合旅行業務取扱管理者が店舗に1名必要であり、そして、この資格は合格率が20%前半(2017年度は23.4%)と非常に難しい資格となっているからです。


僕は、この資格を2016年度に取得しました。資格取得を目指したのは、試験日の約三か月前。非常に短い期間でどのように合格を掴んだのか、2回に分けてお伝えしようと思います。

(注)当方は英語が得意だったので、短い期間で受かったという説もあります。

試験の概要

まずは試験の概要から把握しましょう。

試験は、「旅行業法及びこれに基づく命令(法令)」、「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款(約款)」、「国内旅行実務」、「海外旅行実務」の4科目から構成されます。そして、合格の条件は、全ての科目で6割以上の点数を獲得することです。決して満点を取る必要はないことを意識しましょう。


試験の戦略

前述の通り、僕は試験までの期間が三か月しかなかったので、満点を取るのではなく、合格点である60点を取る作戦を立てました。

作戦1:法令と約款は敢えて完璧を目指さない

前述の表において、〇や△などのマークを付けましたが、これは各教科における点数の取りやすさを表しています。

〇:点数が取りやすいもの
△:点数が取りにくいもの
☆:勝負の分かれ目

表をご覧いただくとわかるように、「旅行業法及びこれに基づく命令」及び「旅行業約款、運送約款及び宿泊約款」に関しては、点数の取りやすい教科で構成されています。極端なことを言えば、参考書の太字部分と問題集の暗記だけで確実に6割が獲得できるセクションです。

ここで重要なのは、これらの2科目に時間をかけすぎないことです。6割取れると判断したら、残りの時間は、他の2科目に充当することが大事になってきます。心配になる気持ちはわかりますが、過去問で8割取れていれば、本番でも6割を下回ることはほぼないので、そこを目安にすると良いでしょう。


作戦2:観光地理はテーマを絞って勉強する(捨ててもいい)

以下は、国内観光地理及び海外観光地理の例題です。

青森県下北半島の西海岸にある【XXX】は、海食作用によってできた凝灰岩の高さ200〜300 m の断崖で、如来の首、五百羅漢、一ツ仏、蓮華岩などと名付けられた神秘的に並ぶ巨岩、奇石がある。
アムステルダム南西部に位置する【XXX】は、「真珠の耳飾りの少女」などの作品で有名な画家フェルメールの生誕地であり、16 世紀からここで生産されている陶器は、伝統的な手描き手法と美しいブルーの色彩が特徴であることでも知られている。

このレベルの問題が日本全土・全世界を対象に出題されるわけなので、短時間で当然覚えられるわけがありません。そこで、僕はテーマを絞って勉強しました。

例えば、国内であれば、お寺、温泉、海岸など、出題内容にはテーマがあります。それらのテーマの中から興味のあるものを一つだけ勉強しました(僕の場合は温泉)。これで数問は確実に正解が導けます。

ちなみに、観光地理が0点でも他の科目のみで合格点に達することは可能です。なので、僕は特定のテーマと当日の運(四択なので25%の確率で正解できる)にかけて試験に挑みました。ちなみに、観光問題は、それ以外にも裏技があるのですが、それは次回の投稿でお伝えします。


作戦3:勝負を分けるのは運賃計算

作戦1では「法令・約款への勉強時間を極力減らす」、作戦2では「観光地理を捨てる」とお伝えしました。では、何に時間を注ぐべきかというと、運賃計算問題です。運賃計算とは、国内であれば鉄道の計算方法、海外であれば航空券の計算方法が主たるテーマです。

はっきり言って、ここの出来が合否を分けます。そして、大事なのは、やみくもに問題を解くのではなく、問題を体系化して計算方法を整理することです。

例えば、新幹線であれば、特定の駅を経由する場合、特定の特急を利用する場合などによって料金の計算方法が変わってきます。それらは一件複雑に見えますが、参考書を読み進めていくと、特殊な計算方法を活用するケースには限りがあることがわかります。。そこを丁寧に書き出し、整理することでどんな問題がきても対応できるようになります。

全体の勉強時間を100とした場合に、運賃計算には50を充当すべきだと考えます。そして時間をゆっくりかけて、特殊な計算方法が必要になる部分を丁寧に拾い上げ、体系化していくことが大事です。


次回は、僕が試験に向かって、どんな教材を活用し、どうやって勉強したか。また、試験当日の裏技についてお伝えしようと思います。


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