弊社CEO真田が登壇したイベント「[特別講義] Web3の歴史を総ざらい!」の様子をレポートします!
こんにちは。PR&HRのLeiaです!
今回は、弊社でインターンとして活躍している渋谷さんが記事を書いてくださいました!
はじめまして。BLOCKSMITH&Co.でインターンをしております、渋谷と申します。
12月5日(木)と12月6日(金)に開催されたイベント「Web3 BB 東京(主催:Pivot Tokyo株式会社)」に、弊社CEOの真田が「[特別講義] Web3の歴史を総ざらい!」というテーマで登壇いたしました。本記事では弊社真田の講演を中心に、当イベントの様子をレポートいたします!
Web3BB 概要
[イベント名]:Web3BB
[日時]:2024年12月5日, 12月6日
[場所]:国立新美術館
[主催]:Pivot Tokyo株式会社
真田の登壇の様子
当初予定していた「Web3の歴史を総ざらい!」というトークテーマを、歴史という過去より、将来という未来の話の方が、よりWeb3を語れると思うということで、「Web3の将来の個人的見解」に変更し、過去・歴史ではなく将来のお話を中心に語りました。
■ブロックチェーン”第4波”の到来
真田は冒頭、2024年後半から2025年にかけての間に、ブロックチェーン業界が盛り上がりを見せる”第4波”が到来すると予測を示しました。過去3度の波を振り返り、経験則から、ビットコインの半減期から約半年後にビットコインの価格が上昇する傾向があること、その三ヶ月後に、上位百銘柄のアルトコインの価格が上昇することを根拠として指摘しました。
2024年11月にトランプ大統領が当選して以降、とある暗号資産取引所での新規口座開設数が2017年以来の勢いを見せていることも要素として言及しています。
また、第4波では過去の成功モデルをそのまま踏襲するのではなく、新たなアプローチが必要になると強調し、「今後もイケるWeb3」と「今後は不透明なWeb3」の分別が必要だと説明しました。この分別こそが今回の主題だと語り、Web3の本質的な定義について、以下の三つの側面から整理がなされました。
■Web3の三つの側面について
1.技術的側面
- ブロックチェーン技術を用いたシステムやサービス
- 技術的な実用性が第3波から大きく向上
- インターネット技術、ブロックチェーン技術、AI技術の3つが核に
2.社会的側面
- 分散型組織や新しい社会システムの構築を目指す、Decentraize運動
- DAOなどによる組織のあり方の変革
- Web3による新たなユートピアの創造という考え方
3.ビジネス的側面
- 新しい資本主義の実行システム
- トークンを活用したオンラインサービス
- 貢献と報酬の見える化、所有の民主化による新しい資本主義システムの構築
■新しい資本主義とは?
従来の資本主義は、第一次産業革命により作られ、そのエンジンは「蒸気機関の発明」と「株式会社の発明(=会社所有の証券化)」の2つだったと説明しました。対して現在進行中の第四次産業革命(デジタル産業革命とも呼ばれる)は、「インターネットやブロックチェーン、AIといった情報技術の革新」と「NFT*とTokenomics*によるプロジェクトの民主化」の2つがエンジンとなり、新しい資本主義が登場すると論じました。
<注釈>
- NFT:Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略称。ブロックチェーン上で所有権が証明される代替不可能なデジタル資産。
- Tokenomics:トークンを活用した経済設計・インセンティブ設計の概念。
■第4派で注目するWeb3の側面とは
Web3には社会的側面と技術的側面、ビジネス的側面の3つの側面があるとし、それぞれについての所感を述べました。
Web3を文化や社会活動と捉える社会的側面よりも、課題とされてきたブロックチェーンの遅い処理速度やガス代の高さなどが、第3派と違って実用領域の段階まで改良されてきていると述べ、技術的側面としてのWeb3が注目されていると主張しました。
ビジネス的側面のWeb3については、様々な技術と連動したビジネスがあり光と影がある、とし、トークノミクスの影の一つとして、トークンが注目を集め価格が急騰すると、短期的利益を狙う投資家や初期保有者が大量売却に転じるため、かえって価格が急落してしまうという「人気コインのパラドックス」を主張しました。
■Web3に存在する2つの派閥
また、Web3には2つの宗派が存在すると語り、二者間にはとても大きな違いがあると述べました。
一つはVW(バーチャル・ワールド)派、もう一つは、RW(リアル・ワールド)派です。
<バーチャルワールド派>
- メタバースやリッチなゲームコンテンツが中心
- 現実とは別の世界をオンライン上に構築
- 第3波で加熱し、その後の失速を経験
<リアルワールド派>
- 現実世界の改善や効率化を目指すサービス
- CBDCやNFT, RWA, ステーブルコインが代表例
- 技術の成熟化により、今後の成長が期待される
第3波では、VW派が隆盛したが後に失速し、第4波ではRW派が成長していくと主張しました。理由の一つとして、未成熟だった技術が改良され実用段階になったことが挙げられました。また、グローバリズムが後退し、ナショナリズムが進展するといった、トランプ政権誕生以降の新世界秩序とも関連があるとし、世界はもう一度冷戦のような世界観ができていく中で世界を超越する資金移動はRW派で起こると述べました。
■ゲーム業界から見る開発コストの現実
突破口はゲームであるといわれてきましたが、はたしてそうでしょうか?現在Web3ゲーム業界は、開発費の高騰といった大きな問題を抱えているというのであります。ユーザー要求基準の上昇により開発コストが高騰する一方、それに見合うユーザー数がいないと述べました。
一般的な映画制作費(約10億円)と比較してモバイルゲーム開発には最低30億円は必要であり、バトルロワイヤル系やオープンワールド系のタイトルでは100億円以上の開発費が必要であるといいます。グローバルで大量のユーザーを獲得しないとリクープ(「投資した費用を回収する」という意味)不可能であるとし、この現実から、低コストで開始できるサービスの重要性を強調しました。
■今後のWeb3サービスの方向性
世界のアプリダウンロード数ランキングや世界の利用時間ランキングから紐解くと、今世界を席巻しているのは、SNS・動画・UGCであると述べました。
Web3によってゲームは飛躍できるのか?言い換えると、ゲームはWeb3の何を活用すべきなのか?という点について、第一に「価値交換・決済・換金・送金」、第二に「トークン経済による資金調達」と主張しました。
最後に、弊社で開発中のサービスであるクイズ動画SNS『QAQA(カカ)』について紹介し、講演を締めくくりました。
BLOCKSMITHは、「Web3をマスアダプションさせる」という使命の下、日々サービスの開発・運営をおこなってまいります。
BLOCKSMITHでは現在、共に働く仲間を募集しています。私も約1年ほどインターンとしてBLOCKSMITHの業務に従事し、様々なことを経験させていただいております。
もし本記事をご覧になってご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡ください!