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※本記事は2021年2月にnoteにて公開された記事の転載です。各情報は掲載当時のものです。
近年、年末になると色々なアドベントカレンダーが開催されています。ビットバンクも昨年初めて、Qiita上でこのイベントに取り組んでみました。
ビットバンク株式会社 Advent Calendar 2020 - QiitaビットバンクのAdvent Calendarです。 是非ともご覧ください!qiita.com
クリスマスまでの25日間、毎日更新される技術ブログは、エンジニアの「生の声」を届ける貴重な機会です。「会社の枠を超えて技術の発展に貢献しよう」と志すメンバーの熱い想いが伝わったのか、社内外からたくさんの反響が寄せられました。
今回のアドベントカレンダー実施にあたって、推進チームの一員として取り組みを引っ張ってくれた小林拓(こばやしたく)に、イベントを実施した背景や今後の展望を聞きました。
幅広いジャンルの記事に寄せられた大きな反響
――今回のアドベントカレンダーを取り仕切る上で大変だったことは何ですか?
公開するまでのセットアップやタスク管理ですね。今回の企画を機に初めてQiitaに会社のアカウントを作り、そこにメンバーのアカウントを連携する「場の用意」から実際の記事公開まで、僕ともうひとり、インフラチームの谷津さんの二人の推進チームでコツコツ準備していきました。
締め切りまでに記事を仕上げてもらえるよう、各メンバーを追いかけるのは、なかなか大変でした。ビットバンクは全社的にリモートワーク中なので、記事作成依頼は基本的にテキストベースのやりとり。近くにいれば「進んでます?」と声をかけあうのも簡単ですが、テキストでみんなのお尻を叩くのは結構難しいんですよ(笑)。
でも、そこはビットバンクのエンジニア。みんな多忙な業務の中でも頑張って執筆してくれて、12月1日から25日まで、1日も欠かさず更新できました。
――各記事のテーマはどのように決めていったのですか?
社内で開催している「ナレッジ共有会」に登壇してくれた人には、プレゼン内容を社外向けの記事としてまとめてもらいました。
また、テーマを指定せずに執筆を依頼したケースもあります。個人史のような読み物から、ものすごく専門性の高いスペシャルな技術の話まで、非常に幅広いジャンルを網羅するものになりました。
――反響が大きかった記事やおすすめの記事を教えてください。
特にバズったのは12月17日の記事です。
SELinux を踏み台サーバに使ってみた話これは ビットバンク株式会社 Advent Calendar 2020 の 17 日目の記事です。 はじめに 皆さん stech.bitbank.cc
一般的に使われる機会が少ないSELinuxの活用例をまとめた記事です。ちょっとニッチなネタなので、「こんな玄人仕様の記事がバズるんだ!」と驚きました。
個人的におすすめしたいのは、22日の記事です。
仮想通貨のシステムの根幹となる話をしています。ビットバンクの開発に少しでも興味のある方には、是非ご一読いただけると嬉しいです。
他にも良い反応を得られた記事がいくつもあり、ブックマーク数やSNSでの反響を社内で共有しては盛り上がりました。最終的にはみんなが楽しんでくれたのを実感し、本当に嬉しかったです。
ナレッジ共有会がアドベントカレンダー企画に繋がった
――今回のアドベントカレンダー企画は、小林さんが主催する「ナレッジ共有会」から生まれたそうですね。ナレッジ共有会とはどのようなイベントなのでしょうか?
2020年7月から新しい試みとしてスタートしたイベントで、エンジニアが業務に関連する技術情報をプレゼンするものです。第一目的は社内の情報共有ですね。
イベント実施にあたって、私が頻繁に社外勉強会やイベントに参加しているからか、「仕切り役なら小林さんが適任でしょ」と主催者に任命されました。もともと「日本一、社外の勉強会に参加している」と自負するくらい、いろいろなところに顔を出しているので(笑)。
――ナレッジ共有会について、社内の反応はどうでしたか?
任意参加のイベントですが、集まるメンバーは毎回増えていきました。いつの間にか、エンジニアはもちろん、直接開発に携わっていない部署からの参加者も多くなってきて。
ビットバンクにはもともと「みんなで学んでいこう」という空気感はあったのですが、「箱」がなかったんですよね。そこにナレッジ共有会という箱ができたので、みんなが活用するようになったんだと思います。
参加者の増加に伴って扱うテーマも幅広くなり、技術に関わる話全般になりました。
ナレッジ共有会は、技術情報の共有に加えて、互いの業務に対する理解度を上げる役割も担っています。
他チームの仕事内容は、往々にして分かりづらいもの。この場での技術プレゼンを通して「どんな仕事をしているのか」がお互いに分かることは、普段の業務にも良い影響を与えられたんじゃないかなと。
このナレッジ共有会に確かな手ごたえを感じ、会社の文化醸成において「エンジニアからの情報発信」が重要だと確信しました。
アドベントカレンダー実施への道のり
――エンジニアからの情報発信としては、技術ブログなどでの記事公開も重要ですよね。
はい、とても重要です。しかし2018年5月から運営していた当社の技術ブログは、しばらく開店休業状態になっていました。コンスタントに更新していたのは最初の1年くらいで、恥ずかしながら2019年8月以降は1本も記事を公開しておらず……。
「そろそろ再開しなくては」と、2020年夏くらいから準備はしていたのですが、取り組みそのものを推進する体制が無く、なかなか記事を公開できていなかったのです。
そんな中、ナレッジ共有会が盛りあがったことで、技術情報発信への意識が高まる良い流れが生まれてきました。そこで改めて「もともと課題になっていた技術ブログでの記事公開にも力を入れていこう」と動き始めたのが10月頃ですね。
その際に僕のチームリーダーから意見を求められ、「12月にエンジニア界隈では恒例のアドベントカレンダーというお祭りがあるので、そこに合わせてみんなで記事作成していきませんか」と提案したんです。
すぐに「いいね!」と賛同してもらえて、トントン拍子で話がまとまりました。そして気付いたら、アドベントカレンダーの主催も任されていました(笑)。
――通常業務に加えてナレッジ共有会も運営しつつ、アドベントカレンダーの推進役も務めたんですね!
はい、正直大変でした(笑)。さすがにひとりで25日分の記事全てを取りまとめるのは難しいので、前述の谷津さんとチームを組んで、記事作成依頼から締め切りのリマインドなどを進めてきました。
技術情報を継続的に発信し続ける意義
――今後の展望を聞かせてください。
今回のアドベントカレンダーでは、エンジニアの半数近い約20人のメンバーが記事を執筆してくれました。これを機に、技術ブログを活性化させていきたいです。みんな、ある程度「記事を書く習慣」が身に付いたと思うので、次はそれを維持していくフェーズですね。
人材募集のためにも、ビットバンクのブランディングのためにも、技術情報の発信に注力することは、今後も欠かせないと思っています。先日、仮想通貨業界の人と話した際にも、記事を通じて当社の技術力が伝わっているのを感じました。
いい流れが生まれているところなので、ここからもっと盛り上げていきたいですね。例えば大きなTechイベントに合わせて技術ブログを活かせたらいいなぁと。
今回やってみて、こういった技術カルチャーの発信は、それ自体を目的とする推進チームの存在もあってこそのものだと思いました。
ということで、共に技術情報の発信を頑張ってくれる仲間も絶賛募集中!気軽に声をかけてください!!
――小林さん、ありがとうございました!