こんにちは。コーポレートコミュニケーション局の川島です。
今回は、メディア局 局長の長沢美香さんのインタビュー後編です。
(前編はこちら)
長沢さんはSP(Sales Promotion)業界の経験を活かしてPR業界へ転身し、20年以上に渡り企業のブランディング、マーケティング支援に従事しています。旭化成ホームプロダクツ様、マツモトキヨシ様等、生活に密着した製品・サービスを届ける企業を支援する統合型PRチームを統括。現在はメディア局の局長として多様化するメディアニーズを把握し、経営課題を解決するコーポレートブランディングやマーケティングPRを担っています。
後編では、メディア局での業務内容ややりがい、マネジメントについて聞きました。
メディア局の業務内容、仕事の面白さややりがい
メディア局は、記者やディレクターなどメディアの方々とクライアントの間に立つ非常に重要なポジションだと理解しています。コンサルティング部門は、お客様(クライアント)にいかに価値を提供するかという視点で日々邁進していますが、メディア局はメディアに寄り添って、メディアが記事を書く際のブレーンとなって情報を提供しているため、向き合っているベクトルが違います。メディアの視点でばかり企画を考えていると、クライアントが希望している内容での露出はされないですし、逆にクライアントサイドの希望だけで企画を立てると、メディアの求めているものとは相反するものになってしまう場合があります。クライアントとメディアの両方に向き合い、要望を調整して立ち振る舞うにはどうしたらいいか、日々メンバーと一緒に考え実行しています。そうして、様々な苦労や調整を経て、メディアへの露出に繋がった時には、メディア局としての価値を非常に感じますし、チームとして大きな達成感も感じています。
また、PR業界は属人性が高く、再現性が低い業界だと思っています。例えば、広告なら枠を買って訴求することを目的としたディレクションを行えば、ある程度表現できますよね。一方、PRは記者やインフルエンサーを通して情報を発信するので、もう一度同じことを実現しようと思っても難しいんです。そこで、私たちが長年トライして実現しているのが「型を作る、方程式を作る」ということです。経験の少ない人や入社間もない人でも、型や方程式を知ることで簡単にメディア向け企画やインフルエンサーアプローチができるよう運用しています。このような仕組づくりは面白みを感じますし、PRの再現性を高められることに醍醐味を感じています。
最近では、クライアントと記者の関係性を定量化する活動にも注力しています。今までどの記者にどんな企画を提案するのかは、各人の経験値や勘によって成り立っていましたが、ビルコムではメディアリレーションをマネジメントするプラットフォームを始動させています。クライアントと記者の関係性を定量的に見て、戦術として何が適切かをブレることなく提供できる。これは他社では着手できていない部分なので、今後より必要になってくるでしょうし、自社の強みとして活かしていきたい部分ですね。
マネジメントとして気をつけていること
メディア局は比較的社会経験の浅い、若いメンバーが多いので、チームをまとめる上で気を付けていることが3つあります。
まず1つ目は常にメンバーの人生を自分が背負っている、という意識を持つようにしています。長い人生におけるキャリアの中で、入口の部分をご一緒しているので、今後更に活躍できるよう、その人個人の成長を考えてコミュニケーションを図るようにしています。
2つ目はアドバイスを求められた際の答え方です。メンバーの質問に対して質問で答え、その人が考え出した解を活かしていきたいと思いながら日々接しています。
3つ目は言葉の選び方です。時には指摘しないといけない場面もあるのですが、一方的に出来ていないと指摘されると、受け手は素直に受け取れないですよね。私自身、過去に指摘された際にそう思った経験があるので、なるべく自責で発言するように心がけています。例えば、メンバーが理解していないことがあったら「私の伝え方が悪かったんだけど、意図としてはこういうことだったんだよ。」という伝え方です。私にも責任があるということを伝えながら、みんなで改善できるコミュニケーションをするようにしています。
メディア局を統括するようになり、よりマネジメントとして、チームで成果を出すかというところに視座が上がってきました。部分最適よりも、チームとしての全体最適を見ようと思っていますし、1+1+1=3ではなく、5や6になるためにはどうすればよいかを考えながらチームを運営するよう心がけています。以前からチームメンバーみんなのスキルが上がっていく姿を見ることにとても喜びを感じていましたが、メディア局の場合は経験の浅いメンバーなので、一つの成長が大きく、伸びしろの幅も広いので、前よりも増して大きな喜びになっていますね。専門スキルはもちろんですが、メンバーが仕事に向かうスタンスやビジネススキルが養われることは、私にもリターンとして返ってくるので、育成はすごく重要なことだと体感しています。私は高校3年生の子どもがいるのですが、自分の子どもとメンバーの世代が近いんですよ。メンバーのみんなには怒られちゃうかもしれませんが、部下というよりは自分の子どもを見ているようで、何をしていてもかわいいと思えてしまいます(笑)今年の初めにメディア局から他局へ2人異動しましたが、我が子が巣立って行く気持ちで送り出しました。現メンバーには、今後もメディア局での業務に邁進したいのか、他の部門でスキルを身に付けて活躍したいのか、将来のビジョンを普段から話すようにしています。なるべく個々の理想とするビジョンに向かっていけるよう、先のキャリアに向けて今付けておきたいスキルを一緒に決めて実行しています。
ビルコムで活躍できる人材
どのような業界でも、クライアントのために仕事をしてきた!という人はビルコムで活躍できると思いますし、向いているのではないでしょうか。あとは素直力が必要です。ビルコムは役職者であってもフィードバックをしてくれる文化があります。言われたことを受け止めることで成長できると思っていますので、誰から指摘されても素直に学べる人は一緒に働きたいですし、共に成長できる人だと思います。
私はSPからPR業界へ転職して、マーケティングの川上から全てのコミュニケーションを設計、実行できることに本当にやりがいを感じています。特に、新しいクライアントの際は、1からコミュニケーションを考えるので、とても大変ですが身震いするほど面白いと感じています。その業界について深く調べ、クライアント企業の価値、成り立ち、社会に提供できることは何かを考える。そして、どういうメッセージを発信すべきか、その手法としては何が望ましいのかを考えます。きちんと調べて研究して提案したものが決まり、その後チームで実行運営できることは、この上ない喜びと面白さがあります。このように形がないものを1から築き上げる面白さを、ワクワクした気持ちを持って取り組める方と是非一緒に働きたいですね。
ビルコムでは、一緒に事業をドライブしていける仲間を募集しています。一緒に「見えるPR」の実現に邁進していきましょう!詳しくは採用HPをご覧ください。