2020年7月、創立15周年を迎えたアバナード株式会社。この企画特別コンテンツ「15周年記念特別インタビューシリーズ」では、アバナードの15年間の成長や軌跡を振り返ります。
第6回目となる今回は、アバナードでのキャリアプランにフォーカスします。
本人曰く未経験の“期待枠”として2011年に入社後、今日までの約10年間で、アナリスト→シニアアナリスト→コンサルタント→シニアコンサルタント→マネジャー→グループマネジャーとキャリアアップされてきた、AIリード グループマネジャーの平川清二さんに話を聞きました。
平川 清二(ひらかわ せいじ)/AIリード グループマネジャー
専門学校卒業後、独立系SIerで約5年間プログラマーとして活躍。2011年にアバナードに入社し、アナリストとしてSharePointの運用保守業務からキャリアをスタート。約10年間で、アナリストからグループマネジャーまでスピードキャリアアップし、現在はAI部門のグループマネジャーを務める。
未経験の“期待枠”でキャリアをスタート!
——平川さんはアナバードに入社されて、2020年で勤続10年を迎えられますね。まずは、アバナードに転職した背景から教えてください。
前職は、業務系のシステム開発を行う独立系SIerに勤めていました。
クライアント企業にシステムを導入するため、基本的にはクライアント先に常駐し、1〜2ヶ月すると次の企業へ移動するスタイルで仕事をしていました。そのような環境で約5年ほど働くうちに、もう少しビジネスの上流の仕事に携わりたい、そしてエンジニアとして強みと言える分野を持ちたいと思うようになりました。
当時、自分自身の強みとなるような特化した領域がなく、広く浅く知識を持っているエンジニアという状態が、ひとつのコンプレックスにもなっていたんです。
そうして転職を考えだしたタイミングに東日本大震災が重なったこともあり、働き方についても考え直し、本格的に転職活動をスタートしました。
——アバナードのことは、転職活動をはじめる前から知っていたのですか?
実は、アバナードの存在を全く知りませんでした。(苦笑)
転職エージェントの方に「ぜひ一度受けてみたほうがいい!」と強く推薦されてはじめてアバナードの存在や事業内容を知りましたね。
勧めてもらったはいいものの、残念なことに当時のアバナードが募集していたのは、マイクロソフトのソリューションを扱えるスペシャリスト。マイクロソフトのソリューションにほとんど触れたことがなかった上に、製品の名前をひとつも知らなかった私には、募集要件にヒットする要素が1ミリもありませんでした。
それにアバナードは外資系のグローバル企業。
グローバル企業となれば、さらに敷居が高く感じられましたから、転職活動における記念受験のような気持ちで説明会に参加したのが、アバナードへの第一歩でした。
——そうなんですね!そのような状況から、どのように内定までこぎつけたのですか?
説明会に参加しても理解できない部分が多く自分の知識不足を痛感していたのですが、驚くことに書類通過のお返事をいただけたんです。
その後は内定まで3回の面接があり、1回目は人事担当者、2回目は和田さん、最後に当時のテクニカルマネジャーの方との面接でした。
当然ながら、面接はそう簡単にはいきませんでした。テクニカルな質問に対してはどうしても正しい回答ができず、受け答えにとても苦労しましたね。ただ、まったくわからない領域ながらも、「自分はこう思います!」と意見や考えだけは必死に伝えたことを覚えています。
今思えばその回答は間違いだらけでしたが、自分の考えを持ち、しっかりと伝えたところを評価してもらえたのではないかと思います。
アバナードの内定をいただけた時は、嬉しかったですね。
面接が進むにつれて、「新たにマイクロソフトのテクノロジー領域でがんばりたい」「アバナードでチャレンジしてみたい」という思いが強くなっていましたから、他社をお断りしてアバナードで“期待枠”のエンジニアとして、一からキャリアをスタートしました。
ちなみに、アバナードに入社してみると「アバナードはハードルが高いと思っていた」「募集要件に書かれていた内容は知らないことだらけで、まさか受かると思わなかった!」と話すメンバーも多いので、私だけがレアケースではないようです。(笑)
挑戦と成果は必ず評価される
——入社後はどのような仕事からスタートしたのでしょうか?
最初はアナリストというポジションからスタートになるのですが、本当に何もわからない状態だったので、すぐにはプロジェクトが決まりませんでした。そんな時、米満さん率いるプロジェクトでSharePoint運用保守のメンバーを探しているとのことで、そこにアサインしてもらったのがアバナードでの最初の仕事です。
SharePointについて何も知らない状態でしたが、必死に勉強して、先輩にSharePointの魅力や運用保守の仕事の楽しさを教えてもらいながら、仕事を覚えていきました。
知識を身に付けるために、独自で勉強したり社内コミュニティに参加したり、とにかくがむしゃらに勉強しましたし、プロジェクトにおいては、まずはお願いされた仕事をきちんとこなす、そしてプラスアルフファで忙しい先輩の仕事を巻きとることを目標に置いて、日々仕事に取り組みました。SharePointという特化した領域を持てたことが、少しずつ自信にもなっていきましたね。
その姿勢を評価していただき、入社して1年でシニアアナリストに昇進することができました。
——たった1年で!とてもスピード感のあるキャリアアップですね!
一概には言えませんが、アバナードは個人の挑戦や成果をきちんと評価してもらえる場所だと思います。
シニアアナリストからコンサルタントへのステップアップは約2年でした。
同じプロジェクトだったとしても、ポジションによって仕事の内容やステージが違うので、求められる役割もガラリと変わります。
シニアアナリストにおいては、結果を出すことだけでなく率先して動くことが求められ、コンサルタントには、チームリーダーとしての役割と、お客様と直接会話をしてプロジェクトを進める推進力が求められます。
途中何度か挫折しそうな大変な時期もありましたが、役割を全うしたことは必ず評価してもらえるので、それがまた大きな原動力になっていることは、間違いありません。
——その後も順調にステップアップされ、現在はグループマネジャーとして活躍されていますが、ターニングポイントになった時期はありますか?
「平川、よろしくな!」と任された、地方都市のプロジェクトは大きなターニングポイントでした。ひとりでクライアント先に常駐して進めたプロジェクトで、お客様と円滑なコミュニケーションをしながら自分の判断で常に動く必要がありました。すべてひとりでプロジェクトを動かすのは初めてでしたが、そこで得られた経験が次へのステップアップにつながっていますし、今でも出張で定期的に足を運ぶ、私にとっての大切なお客様になっています。
アバナードだからこそ描けたキャリア
——入社当初からこのようなキャリアプランは描かれていたのですか?
正直考えていなかったですね。
入社当時は「コンサルタントにまで昇進できればいいかな」くらいに思っていたので、想像以上のキャリアが形成できています。
アバナードに入社したことで視野が一気に広がりましたし、アバナードだからこそ描けたキャリアだと思っています。
——ご自身がアバナードでキャリアアップできた理由はどこにあると思いますか?
きっと、何事にもチャレンジする精神だと思います。
やったことがない仕事でもとにかくチャレンジして、不格好であっても自分なりに形にしてきたことを一番評価してもらえてきたと感じています。
現在のAI部門のリードを務めるようになったのも、チャレンジのひとつ。
地方都市から本社に戻ったタイミングがAI部門の立ち上げ期と重なっていたのですが、AI人材が見つからず担当者がいなかった時、「平川くん、AIリードよろしくね」と橋本さんの依頼で急遽AI部門におけるキャリアがスタートしました。
「平川なら、きっとどうにかしれくれるだろう」という、巡ってきたチャンスは逃さず、いつでもチャレンジする気持ちでいます。
そうやって挑戦するチャンスをもらえるのは有難いですね。
▲最新トレンドを発表するイベント「アバナード酒場」にて、CTIOの星野さんと
アドバイザーと上司によるダブルサポートが道標に
——キャリア形成において、アバナードを選んでよかったと感じる部分はありますか?
社内にキャリアアドバイザー(※)という存在がいるのはとても心強いと思います。
例えば「今こういう問題が起きているんですが、どう進めたらいいですか?」と具体的に相談したこともありますし、自分の仕事内容だけでなくプライベートも含めて、常に相談に乗ってもらってきました。
もしもキャリアアドバイザーがいなければ、何か悩んだ時に相談する先がなかったかもしれません。ひとりで思い悩むこともなく、辞めるという決断にもならず今に至れるのは、キャリアアドバイザーのおかげです。
また、直属の上司にあたる米満さんとも頻繁に話をして、定期的にプロジェクトのフィードバックをもらってきました。良いアドバイスをもらえて、それを次に活かせるこの環境が、キャリアアップに繋がっていると思います。
(※) アバナードのキャリアアドバイザー制度:計画的かつ継続的なスキルアップとキャリア形成のため、専属のアドバイザーが一人ひとりをサポートする制度
——10年間アバナードとともに歩んできた経験を振り返ってみて、改めて今考える、今後の展望を聞かせてください。
私がアバナードに入社した時は、まだ人数が少ない小さな会社で、少数精鋭の組織でした。この10年間でも変化し成長を遂げてきましたが、今後も引き続き新しいメンバーを増やし、新しくビジネスを展開していく目標もあります。
倍々で規模を拡大していくでしょうし、さらに影響力のある会社に成長するパワーを感じます。
私自身グループマネジャーという役割になったことで、これまでの自分の経験を後輩たちに教えていくことも重要だと強く感じるようになりました。
移り変わりが早くスピード感を求められる業界ですから、最新のテクノロジーにアンテナを張りながらも、自分が先輩方から教えてもらってきたように、新しい世代を育てていくことが次の自分の役割だと思っています。
▲オンラインインタビューの一コマ