セルフマネジメントを勉強中(序)わたしの天敵・ホラクラシー
セルフマネジメントを勉強中(1)なりたい自分の姿を想像しよう
セルフマネジメントを勉強中(2)ストレスとの向き合いかた(グラウンディングについて)
セルフマネジメントを勉強中(3)戦略休息の必要
セルフマネジメントを勉強中(4)レジリエンス・ゾーンとはなんぞや
セルフマネジメントを勉強中(5)好きなものの大切さ
コロナ、落ち着いたのか落ち着いていないのかよくわかりませんが、ずいぶんと普段通りの生活に戻ってまいりましたね。
先日は久し振りに友人とお昼ごはんを食べに行きました。
斜めに向かい合って座って、ソーシャルディスタンスで。なんだか変な感じ。
あまりに久々だったのですが、「あぁわたし人と話すの好きなんだった」と思い出しました。
すっかり長いステイホームにもリモートにも慣れて、なんだかずっとこのままで老後までのんべんだらりと暮らしていくような錯覚さえ覚えていましたが、全然そうではなかった。
ただ感じていないだけだった。
ちいさい頃に好きだったものはいろいろ思い出せたのに、最近好きなものはなかなか思いつかなかったもんなぁ。
もとの生活に戻るまでは、なかなかリソーシング(参照第五回)も難しいかもしれませんね。
刺激もストレスも感情の起伏も少なく、穏やかに過ごしていたつもりのステイホーム期間は、ただ自分のレジリエンス・ゾーンが狭くなっていただけなことを実感しました。
狭いゾーンの中を、むしろ低空飛行だったんじゃないかな。
やはり積極的に出かけていかなくてはいけませんね。
経済も死ぬけど、わたしも死ぬ(精神的に)。痛感。
というわけで、すみません、週一更新のつもりがすっかり延びてしまいました。約10日ぶりの登場です。オートレマチックトレードスタッフ前野です。
本日は予告どおり、マインドレスネスについてお話ししていきますね。
マインドフルネスは知ってる。ちょっと前に流行ったもん。
あれでしょ。瞑想的なやつでしょ。
何度かワークショップにも行ったことがあります。
「マインドフルネス中、いろんな思考が下りてくると思うけど、すべてそのまま受け入れて、流して、呼吸に意識を向けてください」
「体に起こっているどんな変化も感じとってください」
終わったあとにみんなでシェアしないといけないので、必死になって小さな変化を見つけようとしていたことが思い出されます。
第二回でグラウンディングをご紹介しましたが、「マインドフルネスみたいなもんですよね」って軽く流したものの、どう違うんだろうって正直思ってました。
今簡単に調べてみましたが、グラウンディングというだけあって、「グラウンド=地面」が重視されておりました。
地に足をつけて、しっかりとつながりを感じる必要があるっぽい。
あら。わたしマンションの7階でずっとやってたねんけど、よかったんかな?(今更)
さて前置きが長くなってしまいましたが、マインドレスネスのお話しに戻ります。
そもそもマインドレスネスとは、「マインド」が「レス」な状態。
すなわち「無意識」で行っているものを指します。
朝おきる。歯磨きする。トイレいく。ニュースチェックする・・・
「こうしよう」とも何も考えずに、体に染みついている行動です。
少し手が空くと無意識にスマホを片手にとっている。
これもマインドレスネスです。
本では「オートパイロット状態」と表現されているのですが、我々は日々のほとんどを自動操縦状態で動いています。
膨大な情報が目新しく入ってきているのに、意識し、処理できるものはごくごくわずか。
場合によっては見なかったことにして、日常的に慣れた行動をとってしまったりするのです。無意識に。
考えることをしない。変化しようとしない。
過去にそれでうまくいったからと、違う環境なのに同じパターンで動いてみようとする。逆もまたしかり。
思い込みや固定観念にとらわれたままでいる。
あいたたたたたた。
自分で書いていて、なんだかやたらと傷を負っている気がします。
思い当たりすぎる。
子育てにしても、人付き合いや仕事にしても「自分なりのフィルター」を通して見てしまうことが多々あります。
「過去にこうだったから、今回もこうだろう」みたいな。
絵に描いたマインドレスネスですね。
そうではなく、「今この環境において」自分はどうすべきなのかを考える。
初めてそれに遭遇したように考える。
わたしたちの無意識の中には「ブラインドスポット」と呼ばれる蓄積された情報たちがあるそうです。
具体的には、偏見や思い込み、トラウマや評価、期待などなどです。
これは普段は無意識の奥深くに沈んでいます。ですが、行動を起こす際に大きな影響を与えてきます。
しかし無意識内ですので、わたしたちがこれに気付くことはまずありません。
それどころか「自分のことは自分がよくわかっている」と言わんばかりに同じパターンの行動を繰り返し、「なぜかうまくいかない」状況を生み出すという・・・
あなおそろしや。
というわけで!!!これと相反するのがマインドフルネスってわけです。
ただの呼吸瞑想だと思っていましたが、そうではなかった。
自分がやっていることに対して「どうしてそれをやっているのか」「自分はどう思っているのか」を読み解くための手法であったのです。
ただ5分間呼吸をするだけのプラクティスではなかった。
「無意識」から「意識」へ。そして未来へ。
・・・なんだかかっこいい。
自分と向かい合う作業というのは本当に難しくて、とくにわたしはあまり深く考えることをせず、無意識でずっと生きてきた人間なので、なかなかブラインドスポットまでたどりつくことはできません。
ブラインドスポットどころか、マインドレスネスから脱却できません。
しかし「自分の中に無意識があるのだ」と思い知ることは、とても重要だと思います。
自分の行動に意識を向けた生活をまずは心がけてみようと思います。
それではまた。