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生産の現場で実感するソフトウェアの責任

少し前の話になるのですが、深センの工場で Atmoph Window 2 の量産ラインの立ち上げに行ってきました。

検査プログラム

普段はデバイスの中で動くソフトウェアやネットワークサービスを京都で開発していますが、同時にデバイスの組み立て検査プログラム(部品が正常に動いているかをチェックするプログラム)も作っているので、量産ラインでそれが正常に動いているか、ワーカーの方がそれを使えているかを確認します。

実際に見てみると、「これだけたくさんの中国人のワーカーの方が使ってくれているんだ」という事実に圧倒されます。

組み立てや検査の流れを見せていただきつつ、「あそこはこうすればもっと速く検査を終わらせられるのでは」「この表記はわかりにくかったかも」など色々な気づきがあって、机でコーディングしているだけでは分からないことが沢山あるなと(当たり前なのですが)思わされました。

アプリ開発だと「ユーザーインタビュー」みたいな事をするのは普通になってきていますが、ハードウェア開発だとこのような「生産ライン最適化」という全く別の「ユーザー」がいるというのが面白いですね。

未来の街、深セン

1週間ほどの滞在で深センの街も見たのですが、Alipay Tourpass のQR決済だけで現金は一切使わなかったし、メニューもブラウザで表示してそのまま注文が出来たりして凄かったです。どんな小さな商店にもそれが浸透しているので、もはや「未来のショーケース」と言うより、「当たり前に便利」を実現していて、これこそあるべきUXだと思わされました。

ハイテクシティでありながら、中国っぽい街並みも美しかったです。

街全体が若くて活気に溢れていて、こういうエネルギーが新しいイノベーションを生み出すんだなと感じました。深センまた行きたい!

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