1
/
5

【結局どう使えるの??】Chat GPTと働いたら見えてきた「生成AIの得手・不得手」

こんにちは!askenの本杉です。

突然ですが皆さん、お仕事の中で生成AIを使いこなせていますか?「興味はあるけど、まだ具体的なことは分からない」「使ってみたけど思ったように使いこなせなかった」という方も多いのではないでしょうか?

私もつい最近まで使ったことがなかったのですが、「文章を書くことが多いし、どうせ書くなら生成AIを使って、より伝わりやすい文章を作りたい!」と考え、実際に使って試してみました。

まだまだ模索中ではありますが、文章・タイトルをより良くしたいときや、様々な観点でレビューしてもらいたいときにはとても便利だと感じました!3つの検証を通してご紹介しますので、ぜひお読みください!


目次

  • 生成AIを使う前の準備
  • 検証①:誤字・脱字チェック
  • 検証②:文章の簡略化
  • 検証③:タイトル付け
  • まとめ


生成AIを使う前の準備

生成AIにも様々な種類がありますが、まずは有名どころのChat GPTを使ってみることにしました。習うより慣れよ派なので、使えそうなシーンの仮説と生成AIが使えそうなタスクを洗い出して早速試してみました。

少し調べたところ、生成AIを使う上での注意点として「もっともらしい嘘をつくことがある」とのことだったので、その点に注意して進めていきます。

【仮説】
Chat GPTのようなLLMは学んだ大量のテキストデータを基に、自然に繋がる文章を予測して出力しているため、
下記のようなシーンでは活用できるのではないか。
・誤字・脱字チェック
・​文章の簡略化、より自然で伝わりやすい表現での言い換え
・一言集約、キャッチコピー作成​
・一般的な情報を要約して文章作成​

【使えそうなタスク】
・採用広報に関する情報収集・ルール作成(一般的な情報や他社情報、炎上対策ルール案の作成等)
・記事作成関連(テーマ出し、校正、タイトル付け、文章量の調整、文体の修正等)

ちょうど作成中の社員インタビュー記事があったので、記事作成時のタスクで上記仮説のうち3つを検証することにしました。


検証①:誤字・脱字チェック

まず最初に、作成中の記事の中に誤字・脱字(下図の赤枠部分)を散りばめ、しっかり指摘できるかを検証しました。計6個ありますが、何個見つけられるでしょうか?ワクワクしてきました。


(誤字・脱字入りの文章)


(結果)


結果、6個中2個!!

「あれ?2/3も外すの?人間らしさの演出?」と期待外れな回答にがっかりしつつも、もう一度チャンスをあげることにしました。


(再確認の依頼)


「言ってなかっただけで、まだありますよ?」感のある言い回しも、なんとも人間らしいなと思っていると、さっきは出てこなかった正解が出力されました。使っているうちに愛嬌を感じるようになってきましたが、期待通りの答えを得るにはプロンプト作成のコツを掴む必要があることも分かりました。

その後、さらに追加確認を依頼したのですが、新たな指摘は得られませんでした。

Chat GPTを使う前にイメージしていたものとは異なる結果となりましたが、下記の気付きを得ることができました。

【気づき】
・AIの精度は今のところ完全ではないと再認識。
​・AIにも得意分野・不得意分野がありそ​う。
 誤字・脱字チェックを抜け漏れなく行うのは苦手なようで、実務で使うとしても「やらないよりは
 やった方が良い」といった程度。
・追加の質問によって正解が増えたことから、適切な回答を得るためにはプロンプト
 (生成を依頼する際の指示や質問)の改善も必要そう。


検証②:文章の簡略化

続いて、文章を簡潔にまとめることができるかどうかを検証します。

つい文章が長くなってしまうことがあるので、文意を変えずに簡略化することができれば、とても便利です。


(文章の簡略化を依頼)


結果、約30%減らすことに成功!!

元々166文字だった文章を114文字まで減らすことができました!文意を変えずに簡略化するという目的は十分達成できたのではないかと思います。


検証③:記事のタイトル付け

意外と頭を悩ませるのが記事のタイトル付けです。興味を持ってもらうための大きな要素ですので、この記事のタイトル付けでもAIの力を借りようと思います。

Chat GPTにコピーライターのプロという設定を与え、記事の目的などの情報を入力して出力した案がこちらです。


(AIによるタイトル案)

いかがでしょうか?それらしいタイトルにも見えますが、抽象的なものが多いからか、個人的にはあまりしっくりこないと感じました。そこで、自分で案を作り、それに対するレビューを依頼することにしました。


(私のタイトル案へのレビュー)

私が考えた案のどこが良かったかを言語化して具体的に示してくれました。(「お気に障ったらすみません」の部分はスルーされました(笑))

ただ、良いことばかり書いているので、批判的な視点でのレビューも依頼したのが下記の画像です。


(批判的な視点でのレビュー)

「期待の設定」など、深く考えられていなかった視点もあったので、とても参考になりました。 

まとめ

記事作成時に生成AIを使うときは、下記のポイントに気を付けて使う必要があるという結論に至りました!

【ポイント】
・誤字・脱字チェックにはあまり向いていない。「やらないよりはやった方が良い」程度。
 他の社員にダブルチェックしてもらうなどの対策が必要。​
・適切な回答を得るためには、明確なプロンプトで指示を行う必要がある。
 (例)「あなたは広報のプロフェッショナルです。企業㏚のために発信する記事の添削をお願いします。
     文字数は〇〇、文体は〇〇...」
・文意を変えずに記事を短くすることは得意。
 例えば、同じ記事からWantedlyのストーリー用、Facebook・Xの投稿用などの文字数が異なるパターンを
 複数作成したいときにも大幅な時間短縮が期待できる。​
・タイトル案の作成は参考程度。自分の案に対して多角的な視点でレビューしてもらう方が実用的。​

その他、Microsoft Edgeの機能にあるCopilotを使って、動画から記事作成の下書き作成を行うといったことも試してみましたが、長くなりそうので別の記事で紹介できたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

株式会社askenからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
株式会社askenでは一緒に働く仲間を募集しています
4 いいね!
4 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

本杉 啓介さんにいいねを伝えよう
本杉 啓介さんや会社があなたに興味を持つかも