【あすけんインタビュー#10 村上英誉】長く勤めた大手SIerからaskenへの転職を決めた理由・EM兼副部長が語るエンジニア組織の現在と未来
こんにちは!
asken人事採用の本杉です。
今回はコンシューマー事業部副部長兼エンジニアリングマネージャーの村上さんにお話を伺いました!
20年近く大手のSierでキャリアを積まれてきた村上さんが、なぜこのタイミングでaskenを選んでジョインされたのか・村上さんが感じている組織の魅力と課題など伺っていきたいと思います。
長く勤めた大手SIerからaskenにジョイン
-日頃、村上さんとはオンラインではお仕事をご一緒させていただく機会も多いですが、対面でじっくりお話を伺う機会は初めてなので少し緊張しております(笑)改めまして今日はよろしくお願いいたします!早速ですが、まずはこれまでのご経歴を伺えますでしょうか?
こちらこそ、よろしくお願いいたします!私は2005年に大学を卒業し、新卒で大手のSIerにてプログラマーとしてキャリアをスタートしました。
人手不足だったこともあり、早くから設計や要件定義にも携わることができ、2年目の途中から1人でプロジェクトを持ってパートナーさんと一緒に2人のチームで進めるようになりました。5年目くらいまではソフトウェア開発の全工程を担当していて、そこからプロジェクトのトップとしてお客さんに見積もりを出して受注するといった一連の流れを担当するようになりました。その後大きな変化があったのは2013年で、当時お客さんだった大手IT企業にてアジャイル開発に触れたことです。
そこでチームビルディングやスクラムなどアジャイルのやり方を学び、自社サービスやエンジニアリング組織を育てることの面白さを感じて、「自分はこれがやりたい!」と強く思いました。これまでは受託して、物を作って納品したら終わりという流れでしたが、継続的に育てていくやり方としてすごく良いと思いましたね。あとはプロセスが中心ではなく、ソフトウェアが中心の考え方もしっくりきました。また、そのタイミングでDDDにも触れたことも大きいです。ビジネスのモデルとシステムのモデルを一致させることでビジネスの変更に強いシステムを作る、という考え方は、ビジネスの構造とシステムの構造の乖離に苦しんでいた私にとっては、まさに痒い所に手が届くような手法だと感銘を受けました。
2016年には前述の大手IT企業に出向してサービスを育てるところに携わって、エンジニアリングマネージャーとしてリアーキやプロダクト型組織への転換をやったり、Spotifyモデルにも挑戦したりしました。2013年以降は軸にアジャイルとDDDがありながら、リアーキや組織変革に携わってきたので、その時の知見をaskenでも活かせるといいなと思っています。
-今のお話も関係してくるのではないかと思いますが、askenでは、どんなことに挑戦したいと思って入社されたのですか?また、新卒から長く勤められた会社を離れるという大きな決断を、このタイミングでなさった背景も併せてお聞かせいただけますでしょうか。
askenでは、これまで以上にユーザー価値を高めるために、プロダクト型組織への変革、10年以上の歴史を誇るレガシーシステムのリアーキテクチャにチャレンジしていきたいです。これまでにも類似した経験はあるのですが、会員が900万人を超える規模のサービスは経験がなく自分にとっては未知の領域になるので楽しみです。
前職はどこかのタイミングで辞めようと思っていました。というのも、入社時は800人規模の会社だったのが合併して12,000人の会社になったんですね。また、仕事の内容も大手IT企業からの受託でアジャイルをやったり、出向して色んなサービスを担当したりしてきた中で、自分の視点も大きく変わっていったことも大きいです。自社サービスとエンジニア組織を育てる面白さを感じ、それが自社だと叶えられないと考えて転職しました。ちなみに2023年度でやめて、半年ほど海外で生活しようかなという選択肢もありました(笑)
そういったタイミングでご縁があって入社することになりました。
-入社の決め手はどういったところだったのですか?
大きくはキャリア視点でのステップアップと、サービスへの共感です。
これから何をやりたいかを考えたときに、いずれVPoEをやってみたいなと思うようになりました。自分がトップでしっかりしたモダンな開発をしていきたいという想いが強くなったことがきっかけなのですが、そこで自分のキャリアの次のステップとして「プロダクトの責任者を事業会社でできると良いな」と思いました。それがキャリア軸の話で、やりたいこととしては、自社プロダクトの成長をエンジニア組織の育成から実現していきたいと思っています。
他社でもそういったことが実現できそうな会社はあったのですが、そのなかでも「サービスに共感できたこと・asken社内の人の話いっぱい聞けたことで解像度が高まったこと」が大きいですね。また、優しく真面目な方が多く、一緒に働いてみたいと感じたことも大きいです。
自分自身、美味しいものを食べるのが好きで、「食べながら健康になる」というコンセプトが好きで、そこに共感しました。サービスへの愛着がないとモチベーションが下がっていくという経験もしてきましたので(笑)
あとは新卒当時から、当たり前にみんなが使っているものを作りたいという思いがあり、あすけんがそういう存在になったら嬉しいなという想いもありました。
「自分たちで改善し続ける組織」を目指して
-現在のあすけんエンジニア組織の良いところと、伸ばしていきたいところはどういったところですか?村上さんの理想像も併せて教えていただきたいです。
そうですね、良いところとしては素直な人が多いところですね。人が優しいというのが軸にあるので、人間関係の最初の部分の構築がしやすいです。また、メンバーからサービスを良くしようという気持ちを感じることや、業界トップのサービスだという自信を感じることも良い雰囲気に繋がっていると思います。もちろん驕ってはいけませんが。
エンジニア組織としてはプロセスの部分、特にソフトウェア開発の型を整える必要があると感じています。バックボーンが様々なメンバーが集まる中で業務に取り組みつつ、基本の考えを共通化しながら型を揃えていきたいと思っています。
また、組織の理想像は、「自分たちで改善し続ける組織」だと考えています。そのために、現場のメンバーを信頼して任せるという姿勢がベースにありつつ、状況やメンバーのレベル感に応じて、コーチング、ティーチングを使い分けることを意識して日々活動しています。
-askenのエンジニアの組織では、社内・社外の勉強会などの学びの機会を設けていたり、その学びを外に発表するテックブログの運営をしていますが、お答えいただいた理想の組織により近づいていくために、組織全体で取り組んでいることはありますか?
全エンジニアが参加するEngineer All Handsというイベントを月一で開催しています。組織横断で、あすけんのエンジニアリング全体を俯瞰し考えることが目的です。全員で話し、考えた内容を、各自現場に持ち帰り実行まで繋げることで、改善のループが回り理想の組織に近づいていけると考えています。
例えば、品質担保プロセスに課題があった時期には、品質担保をAll Handsのテーマにして、基本的な考え方の学習、ToBe、AsIs、ギャップの整理を行いました。その後、モバイル、バックエンドのエンジニアがそれぞれ持ち帰り対策を検討して実践するというような取り組みをしています。その結果、既存のサービス仕様の整理にRDRAを導入してみる、試しでTDDを始めてみるなど様々な改善が生まれました。
-エンジニアリングマネージャーも兼務されていますが、エンジニアの目標やメンバーのキャリアや成長を促す上で、どのようなことに気を付けていますか?
基本的に大事なことは納得感だと思っています。キャリアや当期の目標に関しては、上司からの期待と本人の意思を擦り合わせて、本人が納得できるものになることが重要と考えています。昔の失敗で気を付けていることとしては、自主性を尊重しつつ丸投げしないことです。各自が目標を決めるが、期待は明確に伝えることを意識しています。「こうなってほしい」「このレベル感を期待している」ということを伝えつつも具体的になりすぎないように心がけ、それに相応しい目標を各人に考えてもらうということを大事にしています。
今のaskenはプロダクトを育てることに興味がある人には、とても面白いタイミングです!
-村上さんから見て、いまのaskenエンジニア組織にジョインすることの面白さや、「こんな人と働きたい」というものはありますか?
スキルと意思があればやりたいことができる、日々変化している組織を体験できる、という2点です。
全社については、現在ソフトウェア開発プロセスをはじめ、開発の型を模索中のため、日々試行錯誤を繰り返しています。前述のTDDの例のように、試してみたいことがあったらどんどん実践することを推奨しています。で、うまくいかなかったら振り返りでさらに改善していく、みたいな。
後者については、プロダクト型組織への変革、バックエンドシステムのリアーキテクチャなど、新しい試みを実践しています。こちらも日々試行錯誤の連続で大変なこともありますが、日々組織、システムの進化を感じることができ、とても刺激があります。この辺りの取り組みは、弊社テックブログ、社外勉強会でも紹介させていただきましたので、興味がある方は是非みていただければ。
よって、意思があって自立して行動できる人、前向きな人が合ってそうですし、一緒に働きたいです。プロダクト開発が好きな人や技術が好きな人にもぴったりですね。
-askenに興味を持っていただいたエンジニアの方にぜひ一言をお願いします。
あすけんは今新しく生まれ変わろうとしていて、日々変化を感じられて楽しいです。また、意思があればやりたいことにチャレンジしやすい環境です。さらにサービスが年々大きく成長しており、プロダクトを育てることに興味がある人にとっては良いフェーズだと思います。ご興味を持っていただけましたら、ぜひカジュアル面談などでお話させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします!