こんにちは!!
アーキベース採用チームです!!
アーキベースのValue/Credoについて語るシリーズもついに最後を迎えました!
今回は「Future Pull」についてです。
宜しければ最後までお付き合いください!!!
関連記事:
Value
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その1:Change Forward編 ~
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その2:Inside Out編 ~
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その3:Be the Best編 ~
Credo
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その4:Take Action First編 ~
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その5:Stretch編 〜
アーキベースのValue/Credoを説明します!! ~ その6:Future Pull編 〜 ⇐今回ココ
■アーキベースのValue/Credo最後の門番「Future Pull」とは?
ふと「Future Pull」でググってみたら松下政経塾さんの塾報にヒットしました。
言葉や概念としては結構以前から使用されているのかも、と思いつつ、いつも通りアーキベースHPの公式説明を先ずは引用しますね。
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【 Future Pull 】
- 理想から考える -
見えている世界から想像しても、
私たちの目指すミッションは実現できない。
理想から逆算し、あらゆる可能性を考えることで、
実現への近道が見えてくる。
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理想からの逆算、っていうものが望ましいのは理解されやすいと思うのですが、実践は難しいものです。
Change Forwardの回でもお話しましたが世の中の変化のスピードは早く、定めた理想の時間軸が遠ければ遠いほど不確実性がグイグイ増していきます。
また併せて状況変化も激しいため理想へ辿り着くための道筋もグネグネしてたりガタガタなオフロードだったり急に行き止まりになったり地割れが起きたりしますので、真面目に捉えれば捉えるほどFuture Pullの難易度って高いなー、困ったなー、という感じです。
でも、そうであっても敢えて、Future Pullという観点を大事にしたいな、とアーキベースは考えています。
■「出来る限り全力で」、では実は遠くまで行けない
例えばですが、「できるだけ遠くまで歩いてください」というオーダーがあったとします。
そんでまぁ取り敢えず歩き出しますよね。
10km地点:まだまだ!
20km地点:かなり疲れて来たな。。
30km地点:めっちゃ足痛い・・
40km地点くらい:ギブ!いや頑張ったって!
かなり根性ある人でもこんな感じじゃないでしょうか?
実際40km歩くだけでも相当きついですよ。
フルマラソンくらいあるわけですしね。
「そしてそれを明日も続けましょう、でも出来る範囲で頑張ってくれればいいです。」
40km地点くらいでギブした直後にこれ言ったらめっちゃげんなりしてしまいそうなので伝えるタイミングは考慮しなければなりませんが、逆算ではなく順算式のイメージって例えるとこんな感じなんじゃないかと思います。
一方、例えば「100km完歩してください」というオーダーはかなり高い目標であり前回ご説明したStretch的ですよね。
大体の人が未体験ゾーンだと思います。
聞いた瞬間「え、そんなんできるの!?」ってなるんじゃないかと。
でも、本人が本気で取り組んでくれる前提ではありますが、「100km歩くつもり」と「できるだけ頑張る」では恐らく結果にかなりの差が出るはずです。
事前準備や情報収集、ペース配分、休憩や補給、あらゆる要素に対して意識が代わり、何をどうしたら目標達成ができるかを考え尽くし実行し尽くすことで、100km完歩という目標に近づくことができます。
冒頭の、「理想から逆算し、あらゆる可能性を考えることで、実現への近道が見えてくる。」という部分ですね。
早く100kmに到達する、若しくは到達確度が高いのは恐らく後者の逆算的アプローチだと思います。
Future Pullの効能、少し伝わりました??
■イノベーションを生むという観点でも大事な「Future Pull」
人類って凄いですよね。
例えば地球から月に行くとかって、かなりStretchな目標です。
そもそもそんな発想が出てきませんし、行くと決めてもかなりの難題を数多くクリアしなければなりません。
ちなみに筆者は宇宙が好きなので事例として出しがちですが、宇宙に詳しいわけではなくあくまで宇宙という広大かつ謎に包まれている存在が概念として好きなだけです。
なので宇宙に関する質問は受け付けません笑。
さておき、ここでもやはり、「月に到達する」というStrechな目標設定が行われたうえで、Future Pull的にじゃあどうやればいいかな、という観点に立つことが大事です。
でもさっきの100km完歩事例に比べて、より荒唐無稽ですよね。
普通に考えてたらどうにも無理そうです。
そうなると、イノベーティブな発想を持つ必要があります。
空を飛ぶという観点から、既存の飛行機を進化させていずれ月に行けるといいね、では多分永遠に月には行けませんから。
38万km先に行って帰ってこれる推進力って一体どんなエンジン積めば良いんだろ!?、大気圏突破に必要な外壁の強度は??、外壁の強度を上げると重量も上がりその分の燃料が必要だけど燃料の重量もあるよね・・、フレキシブルな航行のための軌道計算その他を可能にするコンピューターのスペックって、、などなど、素人が考えるだけでも頭が痛くなるくらい色んなイノベーションが必要っぽいですが、Future Pullに考えると少なくとも課題が明らかになり、イノベーションの必要性を認識できます。
そこからは、まぁ「必要は成功の母」と言いますしね、イノベーションのプロセスについてはここでは語らず、ご容赦ください。
兎にも角にも、理想像を定めないと必要性もなかなかに見えてこない、ということなんです。
■課題への向き合いも当然大事です
さて向き合うべき課題が見えてきたとします。
イノベーティブな何かが必要かどうかはさておき、課題があって解決したいなら、その課題に向き合わねばなりません。
でも向き合い、って強制できませんよね。
Future Pullの効能により一旦課題が見えたとして、でもその課題に向き合うことに動機を持つかどうかって、これはもう本人にしか決められません。
他人が「貴様の課題はこうだ!向き合え!」と言うのは簡単かもしれませんがそれだけではどうにも機能しなさそうです。
であれば組織としてもその課題に向き合う、という向き合いのマトリョーシカみたいになってきましたがそんな意図で課題への向き合いを支える要素を更にブレイクダウンすると、前回Stretchの巻で少し触れた個人ミッション(個人として人生で目指したい目標/夢)の解像度や本気度・課題との関連性、そもそもの本人の向上意欲や自己変容願望、周囲との信頼関係などがあると思いますが、可能であればそこまで/それ以上に分解したうえで組織開発/事業開発が推進されるよう仕組みを整えたりオペレーションを磨いていったりしたいと思っておりまして、そんな意気込みも含めてのFuture Pullなんです。
■目先の業務と一般化
目の前の業務に集中していると、いつの間にか時間が経過していますよね。
重要かつ緊急なこと、は常に目の前に溢れていて我々に語りかけて来ます。
人は自然に過ごしてるとどうしても順算式になっていくようにできているようですね。
競争社会であり急ぎの仕事は無限発生する社会構造になっている背景もあります。
でも、そこに負けずに行いたいFuture Pull的活動の一つとして「一般化を推進する」というものが挙げられます。
成果を要素分解し、抽象化/言語化し、組織全体の生産性の長期的向上に寄与する資産に変換する、といったものです。
分かり易い例えで、マニュアル整備だったりとかってつい後回しにしがちですよね。
でもアーキベースでは利益に直結する業務だけではなくそのような一般化の取り組みも当然ながら重く評価しますよ、としております。
評価制度という意味では絶賛構築中ではありますが、少なくともこういった考え方は組織としても強く、場当たり的な組織/事業開発はリスクが大きいとも捉えておりまして、これらはアーキベースの大事にする再現性や永続的な成長みたいなものにも関わってくるのですが、それらはまた別の機会に是非説明させてください!
■相反するように見える「Take Action First」
「未来から逆算するんだよ」なんてドヤ顔しておりますが、Credoの最初に説明しました「Take Action First」というものがあり、これは「先ずやってみる」なんです。
ここで「あれ、言ってること違うじゃん!」とツッコんで頂ける方がいらしたら相当なアーキベースマニアだなー嬉しいなー、という感じなのですが、まぁ落ち着いてくださいよ、、ちょっと言い訳、じゃなくて整理させてください。
これはCredo全体のご説明でもあるんですが、先ずStretchに目標を立てその目標に対してFuture Pull的に逆算でアプローチし、アプローチの具体的な実行は全てTake Action Firstでやっていく、みたいなイメージです。
ほらね、相反しないでしょ?
ついでにValueにも触れておくと、Missionに向かう道中で常に変化していかなければならないよねというChange Forwardがあり、Inside Outでエネルギッシュかつスピーディーに物事推進していきたいという考え方があり、でも忘れちゃいけないのが全方位に感謝し貢献しながらBe the Bestに過ごすことだよねという価値観を持っている、という感じです。
どれか一つ、ではなくて、やっぱり全部やりたいんですよね。
何度も言いますが、ワガママな会社だぜホントに。
■アーキベース代表の岩木はFuture Pull強め
全部やる、と言いつつどの領域に強みを持つかはそれぞれだと思います。
代表の岩木も当然ながら万能の存在ではなく、どちらかと言うと元々の性質はFuture Pullが強めだと思います。
元々起業や事業創造への想いは強かったものの、具体的に起業するという意思決定を行ってから、戦略や事業構想設計、リサーチなどを傍らで進めつつ必要なスキル・経験の獲得を複数社で行うという期間に2~3年かけています。
この、起業やその先のMission実現のために解決すべき課題を逆算で抽出してそこに向き合っていくプロセスや、理想像を明確に定義していくたアプローチは、正にFuture Pull的であるかと思います。
一方でTake Action Firstが弱いわけではないのですが、重要な概念としてどちらかに偏るべきではないという牽制もありまして、Future Pullを気にしすぎて実際の実行が疎かになる、などにならないよう高い理想としてCredoに両面を入れている背景があります。
うーん、やっぱアーキベースってそもそもの発想がストイックな気がしますね。
■そういや「Future Pull」が得意な人って少ない気がします
岩木に限らず起業家ってFuture Pullが得意な人が多いのかも知れません。
ステークホルダーにVision/Missionを語るうえで理想的な未来を定め言語化する能力を求められてしまう、という側面もあると思いますけども。
一方で、仕事柄普段から色んな方の個人ミッションをお伺いすることも多いのですが、長期的なVision/Missionが明確でそこに向けてフルコミットで邁進している、のような人は少ないように感じます。
これって日本人は左利きの方が少ないよねみたいな性質的な偏りの話だけではなく、純粋に能力として保有することの難易度も反映されていると思います。
Future Pull的な能力って、将来設計や戦略構築など抽象度が高い物事に対峙する能力であり、そう考えると思考の対象にすべき範囲が極めて広くて深いですよね。
平たく言いますと、優秀な人じゃないと難しいんだと思います。
また、常に移ろいゆく世の中で、誰もがどこかで「まいっか、何とかなるっしょ」となってしまいがちな中、「いやそうじゃなくてもっとしっかり考えよう」「計画を持ち実行を伴いながら可変性を保持しよう」みたいな発想って、結構ちゃんとしてる人のものですよね。
捨象する範囲を極力狭く止め限られた時間で考え抜くのって、知的体力も必要です。
それらの背景もあり、Future Pullは特に難易度が高く、常に意識しておかなければつい忘れがちでもあるのでCredoの一員としてしっかりと刻んでおり、とっても重要な役割を果たしているのでした。
■人類の進化としての「Future Pull」
過去の人たちには、原始人くらいまで遡るとですが、「未来」という概念はなかったそうです。
先のことを考えるよりも、お腹空いたしマンモス狩りに行こうぜ!、でしょうしね。(ちょっとイメージ適当過ぎかもですが)
でも現代の我々はこうして未来について語ったりイメージしたりワクワクできたりします。
その分不安やストレスも原始時代からすると大きいかもとか思いつつ、少なくとも未来の理想像を定めることができるというのは、先ほどの難易度の話も相まって人類の精神的進化の一側面と評価しても良いのではないでしょうか?
そう考えると、折角生きているからには凄いことしたい!人類の中でも牽引する側でいたい!というStretchな想いを持っちゃっているアーキベースとしては、Future Pullで居ることが明らかなる是であり必須事項になのではと考える次第です。
おや、なんか最後は綺麗に纏まった気がしますね!
これでようやくValue/Credo説明するぞ編は完結となりますが、これまでお付き合いいただき本当に有難うございました!
来年はまた新たなシリーズを開始する予定でして、良かったらフォローなどしてみていただけると嬉しく思います!
それではストーリーの投稿は今年最後となりますが、皆さま良いお年をお迎えください!
来年も楽しみましょう!!