嶺「では前回の渡部さんが執筆されていたインタビュー記事からバトンを引き継いだ我々が、
『社長突撃インタビュー。アンドストーリー創立までのヒストリー、今後の展開とは(前編)』
に引き続き、インタビューを行っていきたいと思います。」
嶺・原「本日はよろしくお願いします!」
小路「(笑)そんなカタい感じ!?」
嶺「あ、いえ普通の日常の会話形式で問題ないです(笑)」
小路「俺もちょっとかしこまってしまうやん(笑)」
嶺「すいません(笑)普通にラフな会話で行きましょう!」
原「緊張せずに行きましょう!(笑)」
では早速ですが・・・
嶺「前回記事からの引き続きにはなるんですが、『アンドストーリーのブランディング事業とは?』
について教えてください!」
小路「はい、ウチのブランディング事業はBtoBの事業で
『企業様の売上を上げることにコミットする』ことを目的としています。」
原「なるほど!」
小路「一般的にブランドと聞くと、例えばエルメスとか、ヴィトンとか、
グッチとか?って想像するよね?」
嶺・原「そうですね」
小路「でもブランドってのは、それらだけじゃなくて、いわゆる企業とかサービスの『価値』そのものを指している」
原「ふんふん」
嶺「その企業やサービスの『ならでは』の部分ということですか?」
小路「そうそう。だから極端な話、100均一ショップも、ある意味ブランドと言えるよね」
原「なるほどー」
小路「金額の高い安いではなく、その価値を売っているから。
で、企業・サービス・商品を『ブランド=価値』として
戦略的・戦術的に考えていかないといけない、それが今後の広告業界にあるべき姿だと思っている」
嶺「なるほど」
小路「『ブランドコミュニケーション』という言葉を思いついた経緯は、
例えば、多くのブランディング会社って<ブランド構築>が多い気がする。
ただカッコイイデザイン、見せ方とか・・・
それは大事なことだけど、実際はいくらカッコよくブランディングだけを
行ったとしても、企業としての売り上げに繋がるかどうかは別の話」
「実際は、BtoBまたはBtoC間での、いかにしてコミュニケーションを図っていくか?
ということの方がすごく大事。
クライアントとユーザー(顧客)とのコミュニケーションを図れる部分
までを設計してあげないと、戦略的・戦術的にはならないと考えたことが
『ブランドコミュニケーション』という発想に繋がった」
嶺「企業と顧客が双方向のコミュニケーションを取れる部分重きを置いたということですか?」
小路「そうそう、それが大事やと思ったんよね。SNSの普及に伴って、
ユーザー同士のコミュケーションの仕方が変わったし、コミュニティ力が大きくなってきた。
そのコミュニティの中で、コミュニケーションを通じて企業や個人もファン層を
獲得していくことが重要になった。
この流れに伴って、それまで人々が情報を得る手段として使っていた、
テレビ、新聞、ラジオなどのマスメディアからインターネットを軸になってきた」
嶺「すごく頷けます。SNSを筆頭に、今人気があるサービスというのは、
『コミュニケーション』が根幹になっていますよね」
小路「その『コミュニケーション』というヒントに、『ブランディング』を掛け合わせたことで、
アンドストーリーのブランドコミュニケーション事業はスタートしました。
『アンドストーリー』という社名も、繋がり(アンド)を大事にしたコミュニケーションを通じて
物語(ストーリー)を作っていくという由来からきているんだよね、
『共に物語を作ろう』というスローガンとして」
原「素晴らしいネーミングセンスですね!」
「アイデアマン」について
嶺「康太さんは『アイデアマンであれ』と常日頃言われていますが、康太さんにとって
『アイデア』に対する思い入れとか、大切にされる理由は何ですか?」
小路「まず前提として、インターネットにしろ、マスメディアにしろ、
それらは『ツール』でしかないということ」
嶺・原「うんうん」
小路「どんどん技術が発展して、AIに代替できることも今後増えていくだろうけど、
やっぱり根本的なところって人が考えないといけないと思う」
原「確かに」
小路「根本的に機械と人間は違うし、機械にはどうしたって分からないことがある。で、結局はいくらテクノロジーが発達しようと、人と人との部分が大事なんだろうなって思うし、発想、繋がり、コミュニケーションはどこまでも残る。」
嶺「確かに、本来テクノロジーは、そこに関して利便性を持たせるために
発展してきているわけですからね。
いつの間にか、どこか僕たちは手段と目的の関係を逆転させてしまっている。
こんなに技術が発展してきた今だからこそ『人ならでは』に関して大事なことを見直したいですよね」
小路「例えば自分が、『どういう人だったら頼りがいがあって、相談事もできるかな?』
って考えたときに、やっぱりそれは本当に自分のことを思って考えてくれるような人だと思う。
そういう人にしか相談ってしないよね」
嶺「そうですね」
小路「技術的なことであれば、ネットで調べれば出てくるけど、
それとは別に考える力がある人が生き残っていけるんだと思う。
特に『アイデア』ってワードは、社名にも入れられないかって、いろいろ考えてたぐらい」
原「そうなんですね」
小路「日本ではアイデアマンというと、『斬新な考えをもつ人』みたいなイメージがあるけど、
ここでいうアイデアマンっていうのは、『何かを考え(発想し)て、行動して、実現にする人』
のこと」
「例えばGoogleのサービスにしろ、Facebookのサービスにしろ世界中には同じようなこと考えてた人なんかいっぱいいると思う。でもそのアイデアを形にするまでを、考えて、行動して、実現させたからすごいだと思うんだよね」
原「なるほどー!何かすごくしっくりきました!」
嶺「形にできるまでの過程を経て、初めて『アイデアマン』というわけですね」
小路「そうそう、『アイデアマン』について少し補足すると、エジソンのトースター発明にまつわるエピソードがあるんよね」
原「えー気になります!」
小路「エジソンがトースターを発明したときに、トースターを「売る」ことではなくて、
それまで1日2食だった食生活に対して『1日3食にすべきだ』と提唱したというエピソード。
朝の忙しい時間に、その日の活力のため、トースターでサッと焼いたパンを食べませんか?
という宣伝により人間の食生活を1日3食にさせることで、
トースターをバカ売れさせたというエピソード」
原「へー、頭いいですね!」
嶺「人間の生活スタイルを1日3食という文化にしたってことですね」
小路「そうそう、これも何か実現させるために『考える』ことの重要性を説いた1つのエピソードだよね」
SNSの変化
小路「SNSの変化も面白いよね、日本ではアメブロとかミクシィが盛り上がったことがあるけど、
アメリカではFacebookという個人間の繋がりとかコミュニティブログのような
SNSサービスが出てきて、
今度はそんな『長い文章よりも』、ということで
140文字という文字制限を設けよりリアルタイム性、タイムリーに
情報の発信に特化したつぶやき機能を備えたTwiiterが流行った。
で、次は文章よりも写真・動画のビジュアルインパクトで見せるInstagramが流行りだしたよね。
そろそろVRとかが流行りだしてくるんやろうけど、
そこまでいったらもうそれ以上発展のさせようがないよね(笑)」
原「次は何か『匂い』とかですかね(笑)」
小路「あー、そうだね!(笑)体感の方に持っていくということだよね。
でもそれこそ、その機能を実現させられたら億万長者だよね」
原「私だったら、匂いの材料をPCに入れておいて、あとはコンピューターが調合してくれて、
必要時にその匂いをだしてくれるみたいな昨日があれば嬉しい(笑)」
小路「『匂いが出るテレビ』みたいなのは、以前どこかのメーカーがテスト的に研究してたよね」
原「へー!!!!私それ買いたい!」
小路「あとはASMRみたいなのも流行ってるけど、面白いよね。
視覚じゃなくて耳に注目したんだもんね。
となると残るのは、嗅覚と触覚ということになるよね。」
小路「少し話は遠回りしたけど、そういうのも結局は『考えたら』何かしら実現できるかもしれない。
だからウチでは、まずは『考えなさい、そして挑戦しなさい、革新しなさい』という
行動指針を掲げている。
でもまずは前提として考えないと何にもならない」
嶺「考えることを怠れば、成長も進歩もないですよね」
原「『人は考える葦である』という言葉もあるぐらいですもんね」
小路「そうだね、だからやっぱり『考える』ということは大事にしたいよね」
アンドストーリーはどうして人柄採用なんですか?
小路「考えるというのは、人間関係でもすごく重要だよね。
例えば、『この人とは合わないな』と感じても、例えば自分の振る舞いとか言動を見直せば、
いい関係性に変えられたり、互いの折り合いポイントが見つかるかもしれないやん?」
嶺「そうですね」
小路「ウチではそういうことも『考えられる』人しか採用していない」
嶺「それもちょうど聞こうと思ってたんですが、人柄採用を重視されている理由や、
求める人物についてもう少し詳しくお聞きしたいです!」
小路「人柄採用の理由は、人間誰しも、何かやるときって初めてだから。
で、人間初めてのことをするのが一番こわい。勇気がいる。
それを会社という存在は見守ってあげないといけないと思うんだよ。
自分自身、起業するまではそうやって見守ってくれる会社ばかりに転職した」
嶺「そうだったんですね」
小路「未経験でも採用して雇ってくださった体験というのは、今となっちゃ恩でもあるし、
だったら俺も今度は反対の立場で、挑戦したい人を応援していきたいと思う。
前回の記事でも少し触れたけど、
『自分の起業する理由にも繋がった』というエピソードを交えてもう一度話すね。
『社長突撃インタビュー。アンドストーリー創立までのヒストリー、今後の展開とは(前編)』
若いときは大人が大嫌いで、何をやっても否定されるし、ダメと言われる、
反抗期だったこともあって学校でもよく怒られる。
(当然、自分自身も悪かった点もあったんだけど笑)
だけど当時はサッカーを夢中でやっていて、
他のことはダメでもサッカーだけは一生やっていきたいと思っていた。
当時はそれしか思っていなかった。
でも、あるとき大人から自分の唯一の夢を
簡単に取り上げられたとき『本当に絶望した』という経験がある。
あのときは本当に辛かったんだけど、そんなこともあって『人の夢をバカにするような大人にはなりたくない』って思ったんだよね」
嶺「そうだったんですね」
小路「で、人のことをバカにしたらいかんなーと思って、
起業してからも頑張っている人は精一杯応援することを大事にした。
もちろん他人を最後まで応援することはできないけど『こういうことを俺はやりたいんだ』
と熱く言える人の方が好き。
それがウチの言う人柄採用なんだよね。
それはただ優しいとか思いやりがあるとかだけではなくて、何か『内なるもの』を感じたとき、俺は採用する。
それを感じないときというのは、あまりピンとこないし、採用しない。
やっぱり綺麗ごと抜きにして、経営者って社員に対して投資だと思う。
良いときも悪いときも、その責任は社長にあると思うし、実際に降りかかってくる。
だからやっぱり会社経営にとって、人選も投資なんだよね。」
アンドストーリーのバリューの由来
小路「この3つもアンドストーリーで大事にしているものなんだけど、
この由来は中学時代にサッカーでスランプに陥ったときに、
オレの恩師が紙に書いて渡してくれた内容がこの3つだった。
1. 素直
2. 誠実
3. 勤勉
これは今でもオレの心にすごく残っている言葉で、
当時はそこそこのサッカーチームでキャプテンをして、県大会に行って、
中学生で選抜チームにも呼ばれたりしてて、多分調子に乗ってたんだろうよね(笑)
で、恩師に書いて渡されたこのメッセージが、今でも心に残ってて、
『康太。お前がプロになったとしても、この言葉だけは覚えとけ』って言われたんだよね」
嶺「そうなんですね」
小路「『素直に、いつも学ぶ姿勢を持って、誠実さがなければ人は誰も付いてこないよ』
っていわれたんよね。
そのときは『ふーん』ぐらいの気持ちで聞いてたんだけど、
今となってはその言葉の重要さが分かるし、今後、会社が大きくなったときにも、
これは忘れたらいかんなって思ったんよね。
だから今は色んな人と付き合って、良いところも悪いところも勉強させてもらって、
言われたことはまずは素直に一旦は受け止めようと日頃から思ってる。
俺もよく尊敬する経営者から怒られる。
でも怒られるってのは、その人から武器をもらっているようなもの。
で、あとあと要らないなと思った武器はそのときに捨てればいい。」
嶺「得た武器は、必要に応じて取捨選択していけばいい」
小路「そそ!
あとはどんな立場、ポジションに就いても、常に勉強し続けることは大事なんろうなと思う。
で、これらのマインドを持った人達と俺は仕事がしたい」
アンドストーリーという環境
嶺「では続いての質問なんですが、今入社を検討している人に向けて、
『アンドストーリーはどんな環境でどんな仕事ができる?』
という質問。
読者の方はとても気になる部分だと思うので、
これをあえて質問させて頂きたく思います!」
小路「これは2人も入社してみて実感していると思うし、
こんなこと言うとブラックとか言われそうだけど(笑)
会社って、働く場所・環境の提供するしかないと思ってる。
で、どう働くかを作るのは自分達。
その方がよくない?って思うし、カッチリと形にハマった内容、
組織にただ従うだけのスタイルがオレは苦手だった。
だからアンドストーリーでは、会社としての道筋は示す。
で、あとは好きにして!というスタイル。
当然それが合うかどうかは、人によると思うけど、アンドストーリーとはそういう環境。」
アンドストーリーの展望
嶺「では読者の方がとても気になるであろう質問をもう一つ、
アンドストーリーという会社としての展望もお聞きしたいと思います。」
小路「直近の目標でざっくり言うと、2年以内には、福岡・九州エリアで、
アンドストーリーという名前を聞いたら、『あー、あの面白い会社ね!』
って業界で一般的に認知されてるレベルにしたい。
いずれにしても『何かのナンバーワンは取りたい』と思ってる。
それは『売上』とか『会社規模の大きさ』という軸ではない。
『面白さ』という軸においてはナンバーワンとか」
原「この界隈、業界でこの部分ならココだよね!みたいな存在ってことですね」
小路「オレがこの業界で10年間、必死に働いてきて感じるのは、
『小路に言ったら何か面白いこと考えてくれるよね』
ていう空気を『なんとな~く』感じるようになってきた。
オレが40歳になるまであと7年。それまでに何か革新的なことができて、
『そういうことなら小路に相談したらいいよ』って周りが言ってくれる。
それを個人的にはすごく思うところかな。」
小路「あとはー・・・
でもこれ言っちゃうと綺麗ごとになっちゃうもんなー。(笑)」
嶺「全然いいですよ(笑)」
小路「少人数でいい。関わる人全員が幸せだなーと思って欲しい、それかな。
例えば従業員、パートナー、クライアント。
一番は従業員が『この会社に入ってよかったなー』と思ってもらえる会社でありたい。
それが結果的に会社としてのパフォーマンスも上がっている状態になると思う。
しょうもないことを注意する必要もなく、自らメンバー同士がチーム一丸となって、
クライアントの仕事に対していいパフォーマンスを発揮し、成果、売上が上がっている状態。
そういう組織にしたいと考えている。」
原「各々が義務や強制を感じながら行うことよりも、
進んで勝手にやることの方が突き抜けられますよね。」
小路「そしてペイフォワードという考え方。
オレには世の中、世界を変えようなんて出来ない。幸せにできない。
日本を変えることもできない。幸せにできない。
でもこの小さな組織にいる人や身近な人なら幸せにできるやろうなって思う。
だったら、オレはこのアンドストーリーという組織にいるメンバーを大事にすれば、
そのメンバーがみんなクライアントを大事にしてくれるだろうなって思ってる。
ひいては、家族を大事にしてくれるだろうなって思う。
つまり、恩返しではなく、恩送りして欲しい。
それぐらいしか、オレにはできんと思う。
今の自分のレベルだったら、それしか考えられない。もっと成長しないとだね、、、
いつかもっと大きなことを考えれる人になっていたい。それはまだまだだね、、、
密かに考えていることがあるけど、まだ秘密だね。笑」
最後に読書の方に向けてメッセージをお願いいたします!
嶺「かなり内容の充実したインタビュー内容になったかと思います。
最後に読者の方にメッセージを添えて締めくくり頂けますでしょうか?」
小路「ぶっちゃ話で思ってること話しました。
少しでもアンドストーリーという会社に興味持ってくれたり、
『いいな』と思ってくれる人がいたら、食事しながらでも話したいと思ってますので、
ぜひお気軽にコンタクトくださいね!」
嶺・原「本日は長い間、お時間頂きありがとうございました!」
小路「ありがとうございます!」
いかがでしたでしょうか?
前回のインタビューに引き続き、
『なぜアンドストーリーで、ブランドコミュニケーション事業を始めようと思ったのか?』
というテーマで、充実のインタビュー内容の記事となりました。
アンドストーリーのスタイル、理念、展望。。
幅広い内容の質問をざっくばらんにお答え頂き、われわれ現社員もついつい
聞き入ってしまう内容でした。
少しでも、興味を持って頂いた方!
ぜひ軽い気持ちでメッセージ等頂けますと幸いです。
今後も新企画を考えつつ、ストーリー更新を行っていきますのでお楽しみに!!
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