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「チームで事を成し遂げたい」個人事業主からアンカーへ。入社2年目柏原が新設部門の立ち上げを振り返る。

柏原 史果/Fumika Kashihara(30)
京都府京田辺市出身 2022年4月入社
コーポレート室 オペレーションチーム
信条:人生はいつも一人
趣味:美味しいものを食べること

「成長しないと止まってしまう。伸び続けたいんですよね。あ、でもこれは恥ずかしいのでオフレコで…」というものの、柏原という人間を真正面から描くと、成長という言葉とは切っても切り離せない。

成長の根源には根っからの負けず嫌いという性格が。小学6年生でハンドボール全国1位、中学時代のバスケット部では自らキャプテンとして率いたチームが県大会ベスト8を記録。「相手チームに勝つ」という強い気持ちは大人になるにつれ、自分自身との戦いにシフトしたようだ。未経験の領域にも臆せず挑戦を続ける柏原の目に映るものとは。

悔しさに区切りをつけ、独立を決意

公認会計士を目指し、昼は仕事、夜は専門学校で勉強というハードな生活を送っていた柏原。人生で初めて味わった挫折経験を振り返る。

大人になってだいぶ丸くなったのですが、学生時代は負けず嫌い全盛期。「やるなら1位を目指さないと意味がない」と、チームを巻き込んで練習に打ち込んでいました。いま思えば自分の価値観を押し付けてしまっていたと思うところはありますが、スポーツから学んだことは多いですね。やり切る力とか勝つマインド、チームをまとめる難しさとか。本気でやらないと経験できなかったことばかりです。

学生時代はスポーツや受験といった勝負事に勝つことが多かったのですが、社会人になって初めて挫折を経験。大学卒業後、一度は就職したものの専門職への道を諦め切れず「人生長いし、チャレンジしてみよう」と、公認会計士を目指していたんです。

昼間は広告代理店でライティングの仕事をして、夜は専門学校に通う生活を2年ほど続けていました。帰宅後も勉強して、試験前は1日10時間ほど勉強を続けていたのですが合格には至らなくて。その間、ライティングが楽しくなって仕事の比重が大きくなっていたのですが、諦め方を知らなかったんです。全力を尽くしたのに受からなかった悔しさに区切りをつけることは、本当に難しかった。

「前向きな決断は早くした方がいい」と、やっとの思いで諦めると逆にスッキリして。その頃には社外からも案件を受注するようになっていたので、ライターとして独立することにしました。

チームでより大きな成果を

個人事業主から一転、アンカーに入社した理由とは。

勉強は試験に合格することがゴールですが、仕事はまったく違いますよね。自分次第でなんでもできる。独立当時は受け身の仕事ばかりでしたが、追加提案を繰り返すうちに仕事の幅もどんどん広がって。やったことがないことでも「できます」と言い切って、仕事を受けることもありましたね。

でも次第にキャパに限界を感じるように。提案から納品まですべて一人でやるとなると、どうしてもできる範囲が限られます。組織で一人の力ではできないことを成し遂げたいと思い、転職することにしました。

同じデジタルマーケティング業界の中でも未経験のWeb広告を扱う企業に絞って探していたのですが、どこもやっていることは似通っていて、企業の方と話してもピンと来ず…。その中でもアンカーだけは「ここは合っていそう!」と、イメージが湧いたんです。

選考で4〜5人の方と話したのですが「成長」とか「お客さんの事業成長ために」とか言葉の節々にポジティブさを感じて、価値観に共感したんだと思います。入社後も人の印象にまったくギャップはなかったですね。

新設部門の立ち上げに挑戦

入社一年目にオペレーション企画推進課、2年目にはCRM課と、2つの新設部門の立ち上げを経験。その挑戦を振り返る。

入社後はオペレーション企画推進課に所属。マーケティング活動の円滑化や組織を動かすための仕組みづくりを担う新設部門です。数ヶ月で業務を一通り覚えて、その後は自分なりの視点で改善点を見つけて動くことが多かったですね。

たとえば、いまは定例化している新規案件立ち上げ時のキックオフミーティング。入社当時のアンカーは個人プレーな印象が強く、部門の連携不足を解消するためにプロジェクト管理表を作成し、ミーティングを導入しました。成果につながる改善や施策はスピーディに取り入れる社風なので、自分次第でいくらでも行動できることが醍醐味ですね。

2年を振り返ると、CRM課の立ち上げは大きな出来事でした。部門の立ち上げに挑戦したい先輩と、チームで事を成し遂げたいわたしの思いが重なって挑戦を決意。ですが、半年で廃止という結果に。サービスの価格設定、顧客の開拓、サービスの実装から運用、運用工数をどこまで割くのかなど、一からすべて自分たちでやってみて新サービスの立ち上げの難しさを痛感しました。

ビジョンなくして成功なし

挑戦から得たもの、そして彼女の次のミッションとは。

CRM課の立ち上げは失敗に終わりましたが、挑戦したからこそサービス立ち上げの解像度が上がり、見えたものがありました。情報収集不足や社内外問わず人を頼ること、反省点はさまざま思い浮かびますが、明確なビジョンが見えていなかったことが最大の敗因だったと思っています。

たとえばスポーツだと「日本一を目指す」とか、明確なビジョンがありますよね。そこに共感するからこそ、本気で走れる。けど今回はゴール設定が曖昧でサービスが立ち上がるイメージが持ちきれていなかった。ビジョン実現に強い気持ちを持って本気で走らないと形にできないことを学びました。

反省点は多々ある反面、人と話すことが好きだと、改めて気づけたことは大きな収穫でしたね。サービスの構築や営業を通していろんな方に出会えることが純粋に面白かった。それに外部折衝はもちろんですが、社内の仕事こそコミュニケーションや連携が大事だと気付かされました。

いまは自分がバリューを発揮できる分野で、新体制となったオペレーションチームの構築に取り掛かっています。最短で最大の成果が得られる課題から着手できるように、社内の課題抽出に注力中。お客様への提供価値を最大化するために、社内で必要とされるチームの基盤をつくりたい。近い将来メンバーを増やしてチームでできることをもっと増やしていきたい考えです。

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