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「脳内出血してたら、死んでたよ。」九死に一生を経験した広告主出身者が、デジタル広告業界の変革に挑む物語。

安本 大輝 / Daiki Yasumoto(26)
2018年11月入社
メディアグロース課 マネージャー

Anchor社員インタビュー第3回はデジタルマーケティング事業部を背負う安本の登場です。高校球児から一転、ビジネスの世界に飛び込んだ彼の目に映る世界とは。お楽しみください。

「脳内出血してたら、死んでたよ。」

これは僕が中学3年生のとき、大事故から生還した際に主治医がかけてくれた言葉です。プロ野球選手を目指し、小学3年生で県内トップクラスの少年野球団に、中学では硬式野球チームに所属。野球一色の生活がふいに、パタンと途切れたのでした。

頭蓋骨骨折の重体。事故の記憶は曖昧で、はっきりと意識を取り戻したのは翌日の明け方のことでした。朦朧とする意識の中、たくさんの方がお見舞いに来てくださったことをうっすら覚えています。僕の内気な性格と重いぜんそくを克服させてくれた、大切な野球。入院生活を経験し、生まれて初めて当たり前の日常に感謝の念が湧きました。

15歳で終わっていたかもしれない人生。そう考えたあの日から「だから今を懸命に生きたい。他者への感謝を忘れない。」と心に誓い、人生観をカタチづくる出来事となりました。

「腐らず、役割をどうまっとうするか。」

奇跡的に後遺症もなく、野球に復帰。中学卒業後は野球推薦で明石商業高校へ進学しました。文字通り朝から晩まで野球漬けの日々を送りましたが、3年生でベンチ入りを逃してしまいます。10年間捧げたけれど、叶わなかった目標。心の底から、悔しくて、悔しくて。タイトルの言葉は、潰れそうになっていた僕に、大尊敬する狭間監督からいただいた言葉です。

ぬぐい切れない悔しさを背負って、それでも人生は続いていく。人それぞれに役割があるのなら、その役割に徹したい。

そんな思いを抱え、18歳で野球人生に幕を下ろしたのでした。

「もっと大きい世界を見ろ。」

生活の9割を占めていた野球がなくなり、次に興味を持ったのがビジネスでした。不動産経営、Bar経営、ホールディングス専務など自由に生きる一族のもとで育ち、自分も早く稼ぎたい!と、就職を希望しましたが、高卒学歴の父の勧めで大学へ進学することになりました。

NPOやモデルの斡旋事業、千野や萩原、山本たちとの通年採用事業など「なんでもやってみる」精神で走りっぱなしの4年間。いろんな価値観に揉まれ、このとき出会った方々は僕にとって一生の財産になっています。

全力で駆け抜けてみたものの、個の力で生み出せる仕事の大きさに限界を感じ、就職することに。当時は「自分で流行をつくりたい」なんて粋がって、マーケティングを身に付けるため、ベンチャー企業を中心に就職活動をしていました。

実践を通して行動してきた自負もあり、自信満々でとある会社の最終面接に挑んだのですが「お前の経験は大した事ない。もっと大きな世界を見ろ!」と、めちゃくちゃ怒られてしまって。「ここならもっと世界が広がるかも。」と思い、マッチングサービスを手がけるベンチャー企業へ就職を決めました。

「のどに骨がひっかかる。」

新卒で広報部署に配属され、広告運用担当としてキャリアがスタート。最初は成果を出せず、もがき続け、地獄のような毎日でした。でも、あの手この手を尽くすうち、入社半年でやっと社長に評価いただけるような成果を出すことができて。それが自信につながり、マーケティングの奥深さに熱中していきました。

ある時、広告部署がキャパオーバーになり、代理店さんにお願いすることがありました。自社流のマーケティングしか知らなかったので、プロにお願いするとどうなるのだろう、と思っていたら見事に成果が出ない。「僕たちのこと、何も分かってない。」そう強く感じたことを今でも覚えています。

この経験以来、のどに骨がひっかかったような違和感が消えなくなりました。「リアルな現場感をつかまずにマーケティングなんてできない。」と、マーケティングに対して自分なりの軸が芽生えるきっかけになったのです。

そして、お世話になった会社を2年半で退職。独立か転職で悩んでいたときに、千野と再会し、意気投合。再会した当時から、千野の口癖は「顧客理解」でした。業界に対して感じていた違和感や、目指したい方向性が合致し「だったら一緒にやろうよ。」と、とんとん拍子に話が進み、2018年11月、Anchorへの入社が決まりました。

「今月が勝負。」と言い続けて早2年。

入社当時、デジタルマーケターは千野と僕しかいなかったので、実績作りのためどんな案件も積極的に受けていました。結果を出せば、自社も成長する。その一心でした。すると徐々にご紹介でクライアントに恵まれるようになりました。

「顧客理解」「事業成長」これが当時からの僕たちの口癖です。やるからにはクライアントの事業を成長させる。というと、なんだかかっこいいですが、広告主時代にやってほしかったことを純粋にカタチにしているだけです。

“もっと俺たちのことを知ってくれ。そんな表面的な理解で売り上げなんて伸ばせないでしょ?”

って、内心思っていた。広告主の気持ちが僕には痛いほどわかります。だから、事業成長を実現させたい一心で細部までこだわり、自然とアタリマエの基準も高くなる。多くのクライアントが「ここまで考えてくれたのはアンカーさんが初めてです。」とおっしゃってくださいます。

結果が出るとどんどん関係性も深まって、とあるクライアントから「安本さんはうちのCMOですね。」と、経営戦略会議にも参加させていただけるようになったときは本当に嬉しかったです。

成果が上がるほどさらにのめり込み、今の自分の力でどこまでいけるのか、入社以来「キャパの破壊」に挑戦しています。そうしたら「今月、マジで勝負。」と毎月のように口にして、気づけばあっという間に2年が経っていました(笑)まだまだ天井は見えていません。

ですが、キャパの破壊よりも、環境整備のタイミングが来たと実感し、徐々にシフトしています。サービスクオリティを維持しながらいかにスケールできるか。今は個々のマンパワーに頼っていますが、それぞれの価値をAnchorとしてのサービスクオリティに落とし込まなければなりません。この一年は自分の担当案件を減らし、仕組み化や育成に取り組んでいます。

「アンカーさんだから、実現できました。」

これは僕が密かにクライアントからいただきたいと思っている言葉です。飛躍的な成長を実現できたクライアントからこんな言葉をいただけたらどんなに嬉しいか。業界No1は実現できても、まだいただいたことはないので、もっと精進が必要だと実感しています。

これからは事業成長の専門マーケターであるグロースハッカーの育成に注力し、第2フェーズとして、自社サービスの展開を来年以降予定しています。個人の目標としては今後、世の中にどれだけ事業を展開できるか挑戦していきたいと考えています。

綺麗事に聞こえるかもしれませんが、昔から「だれかのために」という考えを持っています。仕事でもプライベートでも何かを与えられる人間でありたい。きっと、死を予感したあの大事故が僕にそう思わせてくれたんだと思います。

僕一人の力で与えられるものには限りがある。
でも、事業を通して世の中に与えられる影響は未知数。

「プロ野球選手になる」
10年間追い続けた目標は儚く散ってしまったけれど、
粘り強く愚直に手足を動かし続ける限り
ビジネスという世界に終わりはない。

だったら今度こそ、この世界で、
仲間と一緒にビジョンを実現させたい。

Anchorのアタリマエを業界のアタリマエに。


安本大輝


「グロースマーケティング×事業創造」で価値を最大化する。代表千野が見据えるこれからのAnchorとは。 | MEMBER
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