1
/
5

RDC24 (Roblox Developers Conference)

Roblox Developers Conference (RDC)に参加してきた。

RDCは、Robloxのクリエイター向けの招待制イベント。Robloxのゲーム開発者はもちろん、Robloxでのゲーム配信を行うYouTuberや、Robloxでのコラボレーションに取り組んでいるブランドも参加している。毎年このくらいの時期にアメリカで開催されており、昨年まではサンフランシスコだったようだが、今年はサンノゼで開催された。

ambrでは、今年から新たにRobloxゲーム開発に取り組んでいる。自社独自のゲーム開発からスタートし、現在はIP/企業コラボのプロジェクトもいくつか進んでいる。(遠くないうちにいくつか発表できると思う。)その中で、今回の参加の機会を頂戴した。RDC自体は、世界に何億人もいるRobloxユーザーの中の、限られたトップクリエイターが招待されるイベントなのだが、今回はご縁に恵まれて招待いただけることになった。本当にありがとうございます。

自分は開催前日の9/5に現地に到着。その日はRobloxスタジオ2社とのミーティングに参加させてもらった後、RDCの会場で明日からのパスを受け取り、そのまま会場で開催されていたネットワーキングイベントに、その後は別の開発者懇親会に参加した。

9/6は、RDCの初日として、CEOのDavidさんをはじめとするRoblox幹部からのKeynoteで、Robloxの現状や、これからリリース予定の機能が発表された。YouTubeで公開されているのでもし見たい方がいれば。午後はDeveloperからのLightning Talkや、Keynoteで発表された各機能に関して、Robloxの担当メンバーに直接質問や要望を伝えられるBoothが展開された。

9/7は、RDCの2日目であり最終日。トップクリエイターまたはRobloxからの複数のセッションが行われた。夜は会場を変えて、Roblox Innovation Awardsの発表会。参加者もドレスアップして、想像するアメリカンパーティな雰囲気な中、Awardsの受賞者の発表と懇親会が開催された。

翌日9/8は12時の便で帰るだけで、いま空港でこのブログを書いている。


今回のRDCで学んだことや驚いたことはたくさんあるというかあまりにありすぎるが、3つに絞って書こうと思う。

1つ目に、海外のトップRobloxクリエイターは皆、非常に若く、一方でRobloxの経験は非常に長い。今回RDCで自分が話したクリエイターのほぼ全員が25歳以下。そしてその上で、Robloxのユーザー経験は15年、開発経験は12年、みたいなクリエイターがほとんどだった。要は人生の半分以上の年数はRobloxに触れ続けているような本当のRobloxネイティブたちだ。Robloxは2006年にリリースされたのだが、その辺りからRobloxを触っていることになる。これはすごいことだ。ネイティブなRoblox開発者がゴロゴロといるということである。ユーザーの気持ちを理解し、Roblox Engineを手足のように扱える開発者たちが、Robloxで大量のゲームを遊びかのように日々開発している。彼らは、RobloxやDiscord、Xで繋がり、チームアップし、新しいゲーム作品をつくる。当たり前のように国境を超えたグローバルチーム。Robloxでゲームをつくるというのは彼らと戦うということだ。これは大変。日本には10年以上のプレイ経験ましては開発経験を持つ人間はほぼ皆無だ。これからRobloxを学び、試行錯誤し、挑戦していくしかない。その中で、どういう戦い方があるのかは考える必要があるように思う。一方でチャンスは全然ある。
日本のクリエイターであるChocolateAntsさんが昨年開発した「Secret Staycation / ひみつのおるすばん」は公開から1年も立たない間に、3億回以上のプレイ回数を記録、今この瞬間にも8000人が同時にプレイしている。そして、今回RDCのInnovation AwardsのBest Creative Direction にもノミネートされた。
ChocolateAntsさんがすごいのは当然だが、それに続くようなゲームが日本からでてくるチャンスはあるように思う。



2つ目に、上とも関係するが、Robloxが日本に非常に注目していることだ。これは自分が日本人だからそう感じたというような話ではない。初日のKeynoteでは、ambrも参加している「進撃の巨人」ゲーム開発コンテストや、それを手掛ける日本のRobloxパブリッシャーのGeekOutがスライドで紹介された。今回のKeynoteで、特定のIPプロジェクトやパブリッシャーがこういう形で紹介されたのはこの時だけだ。また、二日目のRobloxのInternational責任者のセッションでは、注目したい国として最初に日本の名前が挙がり、その理由が詳細に共有された。

日本に注目している理由として、MAU3.5億人を抱える超巨大グローバルプラットフォームであるはずのRobloxが、なぜか日本では全然普及してこなかったことが挙げられる。一方で、日本は世界でも3番目のゲーム市場規模をもち、平均課金額が高く、また世界的なIPを豊富に有しているという、Robloxからすると最もポテンシャルの高い国だ。

そういうわけで、Robloxもこの1年くらい日本に注目し取り組みを進めてきた結果、ようやく昨年の後半から今年にかけて、日本でも急速に広がりつつあるようだ。先日はヒカキンがRobloxゲーム実況を開始したり、ONE PIECEや進撃の巨人のRobloxゲームの公開も予定されていること、またここからRobloxも日本への取り組みを進めていくであろうことを考えると、日本でもRobloxの普及がさらに加速していくことは間違いないと考えている。

続いて3つ目に、Robloxにおけるゲームの開発アプローチに関する学びについて書こうと思ったが、飛行機の時間が来てしまったので一旦ここまで。

9/18の夜に、上で紹介したGeekOutや、提携先のRobloxスタジオmozeと一緒にRoblox開発ミートアップを開催予定です。ぜひそこに遊びにきてもらえると、もっと詳細をお話しできると思います。近日中にイベントページを公開するので、Xをチェックしてもらえたら嬉しいです。
https://x.com/tbutcoffee


ambr, Inc.からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
ambr, Inc.では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

tさんにいいねを伝えよう
tさんや会社があなたに興味を持つかも