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AIを活用した新たなVR体験の研究開発及び実装に取り組むR&Dチーム「ambr VR×AI Laboratory」新設のお知らせ

みなさんこんにちは、ambrの西村です。

ambrでは新たに、AIを活用した新たなVR体験の実現に向けた研究開発・実装を専門とするR&Dチームを新設することを発表しました。

プレスリリース

ambr、AIを活用した新たなVR体験の研究開発及び実装に取り組むR&Dチームを新設
R&Dを通じて幅広い研究開発と検証を行うと同時に、社員にAIに関する学びの機会を提供、そこで得た知見をプロダクト開発に活かし、新しいユーザー体験を実現していきます。 現在進行中のVRプロジェクト及びプラットフォームへのAI活用の検討に加え、中長期的な目線での研究開発にも取り組んでいく予定です。 OpenAIが開発したChatGPTをはじめ、Generative ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000043299.html

Chart-GPT4に代表されるLLM・Generative AI等のAI技術によって、VR体験を飛躍的に進化できると考えており、短期・中長期的な研究開発・実装に取り組んでいく形です。同時に、全社員を対象としたAI活用推進制度及び施策のトライアルも開始しています。

今回は、その背景や想いをお伝えできればと思います。

Chat-GPT4の衝撃

もはやChat-GPT4の驚異的な能力は語る間でもないと思います。いまだに自分は夢でもみているのかと疑っているほどです。私がプロダクトにこれほど衝撃を受けたのは人生で二度目になります。

一度目が、現在世界最大級のソーシャルVRであるVRChatに初めて触れた2018年初旬です。世界中の人とオンライン上で、同じ仮想空間の中で体験と時間を「実在感」を持って共有できること、そしてその仮想空間やアバターがそれぞれのユーザーの手によってつくられていること、さらにその世界でユニークな文化やコミュニティが生まれていることに、かつてない衝撃を受け、このソーシャルVRが形作る未来の可能性と面白さを確信し、私はその先数十年をかけてVR領域に挑戦することを決めました。

そして、今回Chat-GPT4を触って、VRChatと同等かそれ以上の衝撃を感じています。Chat-GPT4を代表とするLLM及びGenerative AIによって、これから世界が急速に変化していくことを確信しました。また、AI技術を組み込むことで、飛躍的に進化したVR体験を実現できる未来を想像し、非常に興奮していると同時に、当社としてVRに次ぐレベルの技術テーマとして、短期的及び中長期的にAIに取り組んでいくことを決意しました。

AI技術を組み込んだVR体験の可能性

AI技術を組み込むことで、従来の技術では難しかったVR体験の課題を解決し、またかつてない新しい体験を創造できる可能性があると考えています。
例として、下記のような可能性を考えています。

AIによるNPCの進化

これまでのNPCと比較して、よりリアルな感情表現や状況に応じた行動が可能となり、ユーザーとの自然なコミュニケーションが実現されます。また、近年のメタバースブームの中で、人がいないメタバースを過疎バースと呼ぶことがありますが、AIで賑わわせることができるかもしれません。メタバースにおけるユーザーのオンボーディングの体験にも活躍できそうです。

AIによるUGCの革新

AIがユーザー生成コンテンツ(UGC)を支援し、個々のユーザーの能力や好みに応じたオリジナルコンテンツの制作が容易になります。これによって、AIならではのUXを持つ新たなUGCメタバースが生まれると思います。

AIによるパーソナライズされた体験の提供

VR空間において、ユーザーの行動や嗜好に合わせて、AIが独自のアイテムや空間、クエストを生成し、それぞれのユーザーに最適な体験を提供する可能性があると思います。従来のVRゲームでは全てのプレイヤーが同じシナリオやクエストを与えられることが多いと思いますが、AIの導入によって個々のプレイヤーに合わせたパーソナライズされたストーリー展開が可能となるかもしれません。

生成AIによる制作効率の大幅な向上

生成AIを制作プロセスに導入することで、スタッフの負担が軽減され、小規模スタジオでも大規模なVR空間やゲームの制作が可能となりえると思います。

上記は自分の仮説であり、技術的な課題だけではなく、API利用料や生成AIに関する著作権などの課題が存在すると思います。一方で、いずれにせよAI技術がVR体験に飛躍的な進化をもたらすことは間違いないと考えており、またその未来にとてもワクワクしています。

R&Dチームの新設について

上記の考えに基づいて、弊社ではVR×AIに特化したR&Dチームを新設することとしました。AI技術を活用した進化したVR体験の実現に向けた、研究開発及び実装に取り組んでいきます。

まずは、目の前で取り組んでいるVRプロジェクト及びプロダクトへのAI活用の検討及び導入検証から取り組みます。これは半年や1年以内の試験的な実装を目指したいと考えています。

一方で、AIブームの中での短期的な視点だけではなく、中長期的な観点を持って取り組んでいきたいと考えています。可能性はあるが時間がかかるようなテーマの研究開発にも挑戦することができればと考えています。

すでに縁あって専任のR&Dエンジニアの参画も決定しました。社内全体としてもAIへの関心と意欲も高い状況だと感じています。VR×AIの未来に可能性を感じ、一緒にこの領域を開拓していく仲間を募集していますので、ぜひご応募ください。


VR×AI R&Dエンジニア
新しいVR体験をAI技術で実現!VR×AI R&Dエンジニア募集!
仮想世界の創造をテーマに、2つの事業に取り組んでいます。 1. 新規の仮想世界ソーシャルアプリ「gogh」の開発 アニメ好きZ世代向けの新たな仮想世界の開発に取り組んでいます。 2024年7月の発表から1か月で国内10万DLを突破し、その後も日中韓を中心に急成長しています。 自社のバーチャル領域の技術力を創造力を軸に、日本から世界的な次世代ソーシャルアプリの実現を目指しています。 2. XRクリエイティブスタジオ IP/Brandと共に新しい仮想空間の開発に取り組んでいます。 日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ」の公式バーチャル会場を4年連続で担当、世界最大のカードゲーム「Magic: The Gathering」初のバーチャルイベントや、Pixiv社のバーチャル即売会「X-NEOKET」、ゆるキャラが集うイベント「ゆるバース」のバーチャル展示会及びゲームなどを開発委しました。 ▼WORKS(一部) - TOKYO GAME SHOW VR 2021, 2022, 2023 - Magic: The Gathering Virtual Art Exhibition - SBI Neo festival NEXUM 2023 - X-NEOKET(Pixiv) - ゆるバース2024
ambr, Inc.

活動内容

  • VRプロジェクト及びプロダクトへの導入検証、試験導入、本格導入
  • AIを活用した新規VRプロダクトの検討、プロトタイプ開発
  • VR×AIに関する中長期的な調査、研究開発
  • VR×AIに関するブログ、論文、登壇等を通じた情報発信

R&Dテーマ例

  • ユーザーの質問に対してリアルタイムに情報提供やナビゲーション、サポートを行う、AIアシスタントの実装
  • 強化学習モデルの活用による、フレキシブルかつインタラクティブなNPCキャラクターの実装
  • ユーザーの嗜好に合ったキャラクターの自動生成
  • 生成AIを活用し、ユーザーや開発者によるオブジェクトやワールド構築の多様化・効率化
  • ボイス/テキストチャットをリアルタイムで分析し、それに応じたエモート等の生成
  • 個々のプレイヤーに合わせたパーソナライズされたストーリー展開
  • レコメンドシステムの活用による、オススメコンテンツの提案
  • 自律的なカメラによるゲーム内撮影機能の自動化、画角の最適化
  • サーバーマッチングの多様化で「出会う体験」を拡張

※今後詳細検討。

最後に

冒頭でも記載した通り、Chat-GPT4に触れて、VRChat以来の衝撃を受けました。この二つの、VRとAIという要素が組み合わさることで、まだ想像すらしきれないようなことも含めた、新しい未来が待っていると思います。弊社のミッションである「The World Is a Playground. たのしめる世界を実現する。」に向けて、この未知の世界に楽しみながら挑戦していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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