本記事は2021年2月に作成された記事です。したがって、現状とは異なる内容があります。
こんにちは、アカツキ福岡 採用担当の佐藤です。
前回の記事では、CXメンバーとして活躍している河野 桜子さんに、アカツキ福岡に入社したきっかけやCX業務を通して感じていることなどをインタビューし、お届けしました。
今回の記事では、河野さんが自分の将来について向きあう中で、CX業務と並行して、シナリオライター業務に挑戦したエピソードについてお届けしていきます。
河野 桜子 -Sakurako Kawano-
大学院卒業後、2019年5月にアカツキ福岡に入社。個人の活動として小説の執筆をおこなっており、新人賞受賞歴有り。これまでに培ってきた文章力を更に磨き続け、現在は、CXメンバーとして活躍中。
(前回の記事はこちら)
「私が携わる意義は絶対にある!」機会を掴むためのハングリー精神
ー 社外に向けてシナリオライターの採用を開始した際、「私も応募できませんか?」と手を挙げてくれたのが印象的でした。このとき、どのような気持ちで手を挙げたのですか?
シナリオライターの採用が始まると聞いた時、この機会を逃したくないと思いました。
というのも、アカツキ福岡に入社後、CXとして業務を行いながらも「物語をつくっていきたい」という野心はずっと持ち続けていました。
自分が作り出した物語が「商品」となったとき……そもそも、商品になれるのかどうかも含めて、自分の実力がどれだけものづくりの世界に通用するかをぶつけてみたいという気持ちがずっとあったんだと思います。
それで、植木さん(アカツキ福岡シナリオライター)に「私も応募できませんか」と直談判をしました。
ー とはいえ、目の前のCX業務もある中で「河野さんに任せるべきなのか?やはり社外から採用するべきではないか?」は、慎重に議論する必要がありました。河野さん自身も、チームリーダーや植木さんと沢山会話を重ねたと思います。そういった中で、最終的に「河野さんに任せたい」という判断になったわけですが、なぜ挑戦できたと思いますか?
きっと私ではない誰かが同じように手を挙げたとしても、CXチームのメンバーは背中を押してくれたと思います。
想いに向かって頑張っているのをいつも見てくれていて、「やっておいでよ」とあたたかく背中を押してくれて、私がシナリオライターの業務に挑戦できるように、CX業務の工数の調整を沢山してくれました。
だから、アカツキ福岡という場所が人の想いを応援してくれる暖かい場所であるというのは、外せない要因だと思います。
その中で「なぜ私だったのか?」というナルシストなお話をすると、アカツキ福岡に入社した理由とも重なりますが「私がそこで何をしたいのか?」という目的を明確に持てていたからだと思います。
もちろん仕事として行なっていくので、「私は新たに携わるプロダクトに対してどういう成果を残せるのか?」「今携わっているCXや、私個人の成長にどのような成果を持ち帰ることができるのか?」といったことを何度も考えて、自チームのリーダーやシナリオライターの植木さんと面談を重ねました。
お話していくうちに「私が携わる意義は絶対にある!」というのが見えてきて、「私の力を見てくれ! 私はここでバリューを発揮できるんだ!」っていうナルシストな情熱や「どんなに小さなことでも学び取ってやる!」という、大成するためのハングリーさが固まっていきました。そういったガツガツとした貪欲さや意欲が伝わったのではないかなと思います。
「どう表現すれば、どう届くのか。どんな体験を届けられるのか」考え抜かれた仕事の数々
ー 具体的にはどのようなシナリオを担当したのですか?
2つのシナリオを担当させてもらいました。
1つはゲーム内のシナリオで、もう1つは福岡のラジオ放送局「CROSS FM」で放送されるラジオドラマのシナリオです。
(河野さんがシナリオを担当したラジオドラマについてはこちら)
ー 実際に取り組んでみて、学びはありましたか?
はい、学びしかなかったです。(笑)
本当に沢山の学びがあったんですが、その中でも特に印象に残っているのが「縛りではなく、強みだと捉えると良いよ」という環境に関する話です。
例えば、ゲームのシナリオであれば文字数が制限されていたり使える表現が制限されていたり、ラジオドラマのシナリオであれば映像表現が全く使えない中で音声だけで表現しなければならなかったり…。最初はすごく苦戦しました。
そんな私を見て植木さんが「縛りではなく、一つの特徴として、強みだと捉えると良いよ」と教えてくれたんです。私が縛りだと感じていたことは、視点を変えると、物語を活かすための表現トリックになり得たんです。
具体的には、ラジオドラマでは「音」でしか世界を表現できませんよね。
それに対して、私は、登場人物の五感を通じた情景描写が好きで…たとえば「指先が芯から冷えて固くなるのさえ、他人事のようで、現実味がない」といった形で緊張を表現するのが好き、っていう書き癖があるんです。
そのため「音」だけで情景を表すことにものすごいハードルを感じました。指が冷えていく音なんて、聞こえないじゃないですか。(笑)
それに対して植木さんは「音」だからこそ出せるコミカルさや、表現の幅を存分に活かした作品作りをしていらっしゃったんです。
同じ音が連続してリズミカルに響く表現で笑いを誘ったり、効果音とナレーション一つで宇宙へ飛んでいけたり、足音の違いでキャラクターを特徴づけたり……。音だからこそ可能な表現を、作品を通じてたくさん教えてくれたんです。
「縛り」に見えることって、実際はそのメディアの特徴でしかないんですよね。縛れるほど強力な制約を味方につけてしまえば、すごい強みになるんです。
与えられた環境を生かすも殺すも結局のところは書き手次第であって、その考え方は、シナリオライターに限らずどんな環境にも共通する考え方だなと思いました。
なのでCX業務に戻ってからも、自分が今感じているメリット・デメリットを一度取っ払って、一つの特徴としてフラットに物事を捉えるということを意識しています。そうすることで、一見デメリットだと思っていたことも視点を変えると活かせることって沢山あるんだなと気づけることが多くなりました。
それから、新たな学びを得たというよりも、改めて痛感したという表現が正しいかもしれませんが…。
今回の経験を通して「ロジックの部分も含めて考え抜く力」がアカツキ福岡で働く上では、どんな仕事においても大事だなと痛感しました。
この点については、前半の記事でCXについてお話した際にも「考え抜かれた仕事」として触れましたが、植木さんが書いたシナリオを読み解いていったときに、登場人物のことを好きになる理由や根拠が物語の中にロジカルに組み込まれていたり、何ひとつ無駄はないけれどエンターテインメントとしてのゆとりや遊びがロジカルに散りばめられていたり、シナリオのどの部分を切り取っても全てにおいてやはり根拠や理由がきちんとあったんです。
「どう表現すれば、どう届くのか。どんな体験を届けられるのか」をロジカルに考え抜いてアウトプットする力は、今のCX業務にも通じる力なので、自分が磨きたいと思っていたスキルと、この経験を通してより一層向き合うことができました。
アカツキ福岡は、情熱の火を絶やさず、願いの先やビジョンを磨き続けられる場所
ー 最後に、前編・後編を通してこの記事を読んでくださった方、これからアカツキ福岡の仲間になる方に向けて、改めて、河野さんにとってアカツキ福岡はどのような場所か教えてください。
夢云々を抜きにしても、この人に出会えてよかった!と思えるようなメンバーが沢山いるので、率直にすごく素敵で明るくて楽しい場所です。
そもそも、他人を信じて自分の夢を打ち明けられるようなこの環境自体が、最高だと思っています。
アカツキ福岡は、私にとって沢山のチャンスと、あたたかな想いと、多くのプロフェッショナルに恵まれた最高の職場です。そして、人に心を許して、自分の夢を語って、それを現実に落とし込むための努力を怠らない、地に足のついた夢の舞台です。
自分の人生観や仕事観の根底にある青臭さや情熱が増したこと、For Youの精神が根付いていったのは、それらを体現して働く尊敬できる先輩方と働けているおかげですし、ひいては、そんな社風を培い続けてくれている、アカツキ福岡のおかげだと思っています。
ー 今後新しくやってくるメンバーに伝えたいこと、期待することはありますか?
新しくやってくるメンバーに、もしこの業界で叶えたい夢やビジョンがあるのなら情熱の火を絶やさず、願いの先やビジョンを磨き続けてほしいなと思います。
アカツキ福岡には、夢を現実に変えるためのチャンスがあります。
自分に与えられたチャンスをしっかりした形に落とし込むための貪欲な情熱と、背を押してくれた人や自分に与えられた環境そのものにもあたたかな恩返しができるようなぬくもりある人と一緒に仕事ができたら、最高だなぁと思います。
お会いできる日を、楽しみにしています!
ー 河野さん、ありがとうございました!
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