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【卒業生インタビュー vol.3】~実家の卸売業を営む相川さんの場合~


卒業生インタビュー第三弾は、株式会社アグリゲート 代表の左今(さこん)が、
アグリゲート元社員の相川(あいかわ)さんへインタビューしました!

相川さんがどういった経緯で入社をされたのか、そして現在の事業内容や将来の展望、
アグリゲートの経験が今にどう活かせているのかなどを詳しくお伺いしていこうと思います!


ーーーーーーーーーーーーープロフィールーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 名前 相川 太史 

■アグリゲートでの職務履歴■
2019年1月〜2020年4月在籍。販売グループ所属。
旬八青果店大崎店・五反田店・ラゾーナ川崎店に配属、店長も経験し店舗の業績向上に貢献。

■今までの経歴■
1991年生まれ。2013年早稲田大学商学部卒業。
新卒で大手生命保険会社に就職。
その後、青果仲卸に転職後、2019年アグリゲートに入社。
2020年に退社し、実家である株式会社相川商店(北海道)にて卸売業だけでなく、
スイーツ店を含む小売業など事業を拡大。
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※文中は左今:左、相川:相で表記

:2019年に入社だよね!この年は本当※色々あった年だね(笑)
  人の入れ替わりも多かったり…でも相川さんを面接したときのことはよく覚えています!

:めちゃくちゃ緊張しました(笑)

※1店舗ごとが筋肉質な状態で、無理なく高収益な状態を持続できるようになるために
 サイズダウンを開始した年でした。

左:さっそくですが、アグリゲートに入社したいと思ったきっかけは?

:アグリゲートが特集されていた『カンブリア宮殿』を見て、こんな八百屋があるんだ!と知ったことが最初のきっかけです。
僕自身28歳の時で、ちょうど実家がしている卸売業に戻ろうと考えているときでした。でも実家では小売はしていないし、自分も知らない分野だったので市場では手に入らない知識を身につけたいと思いました。そのあとは父に修行期間を伸ばしてほしいとお願いして、最初反対はされたのですが承諾をもらい、
面接を受けたという流れです。知らないことを無くしたかったんです!

:一番の理由は、小売を学びたかったんだね。
どのくらい勤務できるかは分からないっていうのは、最初から聞いていたけどそういう人が盛り上げてくれるならと思って入社してもらいました!

左:現在の仕事内容は?ハレノクダモノを始めたきっかけは?

:実家の相川商店は90年間青果の卸をメインにしていました。
野菜や果物を仕入れとピッキングをして主にホテル・学校給食・飲食店等へ配送しています。
今は北海道内やそのほかの地域に配送、海外にも輸出したりもしていて、1年半前位からは小売(八百屋)とそこに併設した『ハレノクダモノ』(ケーキ屋)も新しく始めました。

:それって相川さんのような卸の人が小売りやると周りの方からの不満はないの?

:飲食店さんやホテルはないですが、ケーキ屋さんはありました(笑)
うちでも他のケーキ屋さんにたくさん卸させてもらってるので…

:卸だから安く作れるじゃんってなるよね!

:そうなんです。なのであまり他のお店にも影響がないような場所で出店するようにしました。
また関係がある方には直接そういったことになるとはお話をさせてもらっていました。

あと卸業がコロナで売上が本来の2割ほどになりました。
市場は少し動いてはいましたが、学校もホテルも飲食もコロナですべて動きがストップしてしまったんです。
でも仕入れは多少しないと、市場が立ち行かなくなってしまう…なので、ある程度は商品を買っていました。ただこちらで商品を買っても捨てなくてはいけない状態だったんです。
そこで気づいたのが、卸一本でやり続けるのは相当大変なことだということです。

まずできることを『なにかやらなきゃ』と思い、小売を始めました。
当時スーパーはコロナでも潤っていたためです。
また果物は捨ててしまうことが多かったので、その今まで捨てられていた食材を使ってケーキを作ればSDGs的にお店の宣伝にも繋がると思いました。
そして、北海道の千疋屋さんのようなものを作ろう!と『ハレノクダモノ』を始めることになりました。



左:ケーキ屋さんは急遽つくったの?

:そうです。コロナでやれることも少なくて、時間もあったので僕から社長にお願いをしました。
そこからコンセプトを考えたりパティシエや場所を探したりして、結果オープンまでに1年4か月位かかりましたね。

:ちゃんと計画を練って出店したんだね。僕だったらもっと早く出店しちゃいそう(笑)

:また相川商店では、北海道の札幌市内の多くの小中学校を担当しているし、学校給食がまた動き出したら経営自体はなんとかなるだろうとは思ってはいました。

:完全に止まったのってどの位の期間?

:うーん、半年くらいですかね。その時は時間あるときにできることをしようと思い、社内のシステム化を進めました。結果コロナで多くの新しいことをするチャンス期間になったと思っています。



左:その当時は捨てることが多い果物をなんとかしたいという思いだったと思うけど、そこからどう
ケーキ屋さんを成長させて育てていこうとしたの?

:まずは北海道外のバイヤーにアタックしていき、去年7月から様々な物産展に出展できるようになりました。少し前は、横浜や大阪に僕自身お伺いして店頭に立って販売もしていました!

:店頭にもいるんだね!コンセプトはやっぱり千疋屋さんに近いものなの?

:確かにはじめは果物勿体ないから始めたケーキ屋ですが、これからはもっとフルーツを押し出していって八百屋だからできる!をコンセプトにしていきたいです。

ただケーキは結局捨ててしまうものも多いんです。例えば傷がある果物を使うとケーキの持ちも悪くなったりするので、正品しか使えなくて…実際やってみるとそういうところが難しいなとは感じています。
八百屋もあえて併設しているのは、八百屋で使っているものをすぐにケーキのほうに渡せたりB品も悪い部分をカットして使えたりするからという理由です。
こういったところで十分ロスは減らせていると思っています!

:今は店を増やすというよりは、キャパオーバーになるまで売上を増やすの?

:そうですね。ECオンラインストアを固めていって冷凍商品を開発していこうと思っています。
そしてその商品を催事に出品してファンを増やしていきたい。
また予定では、ジェラート屋の出店にも挑戦していきたいと考えています。牛乳も得意先があるので、北海道ならではのモノやそして八百屋ならではのものを作っていきたいと思います。
ブランディングに青果をどう使うかになると思っています!



左:現在の仕事でアグリゲートでの経験が活かせていると感じることはある?

:小売の経験が一番大きいです。売り場を作ることや、お客さんが多くご来店する時間帯、発注の仕方など、やっぱり実際に店頭で働かないとわからないことなので、とても良い経験になりました。
また僕自身はいろんな店舗で働かせてもらえて、タワマンの下や路面店などで勤務できたことも良かったと感じています。また新しい挑戦などもたくさん出来て勉強になる部分が多くありました。

:ちょっと聞きにくいことになるけど…(笑)アグリゲートでは最終的に1年強の勤務にはなったけど、
もっと在籍して学べば良かった~と思う?

:思うことはありますね(笑)一番は店長での仕事以外に仕入れを実際に見てみたかったです。東京で仕入れをしたことはなかったので。あとマネージャーなどのそういった立ち位置も経験してみたかったです!

:そうなんだね!今はやっと経営も落ち着いてきていると感じています。ただ当初は、会社のスピード感に全体がついていかなかったんだよね。今改めて考えてみて、正直なぜ相川くんはアグリゲートいられなかったと思う?

:そうですね…僕は実家に戻るというタイムリミットがある中で、あの時の社内環境ではどうスキルアップしていくか考えにくかったんです。ただいろんな立地で働かせてもらえたこと、どうしたら会社自体が良くなっていくのか社員やアルバイトの方の各々がしっかり考えて働いていることがアグリゲートの強みだと思います。



左:今後の展開はある?

:卸業は、北海道外のホテルさんなどに北海道フェアのパッケージを展開していきたいと思っています。主にアスパラガス、トウモロコシ、メロン等を直接宅配でホテルへお送りするという形にしていこうと思っています。
あとは、自社発送のオンライン販売(ギフト)を強化していきたいです。店舗展開に関しては、これからも新しく進めていきたいとは思っていて、もう1店舗を今年中に出せたらと思っているところです。社員も経験者の方が入ってきたりしているので準備が少しずつ整ってきているような状態です。
また実は小売ではケーキ屋さん以外にも魚屋と肉屋さんにも繋がりのある友人がいるので、出品したいとも考えています!
今詰め物をやるバックヤードがなくて…お客様との距離が近い感じになっています!
それは旬八に似ている部分になるかと思います。
今思うと、旬八は接客レベルがかなり高かったな〜と思います!


左:最後に何か伝えたいことはありますか?

:みなさん北海道にきたらぜひ遊びにきてください!


【参照URL】
相川商店 公式HP
ハレノクダモノ instagram


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