私は、現在、管理本部を管掌しています。メンバーの8割は家庭を持っていて、この写真は、管理本部で遠足を企画したときのものです。
また、ときには、チームメンバーの子どもが通う保育園イベントに参加したり、
ときには、会社のイベントに子どもが参加できるようにしたりしてきました。
しかし、正直私は、このようなことを自ら率先して企画する側の人間ではありませんでした。
新規事業の立ち上げに時間を捧げ、「子どもを持って働く」ということにまったくピンときていなかった私が、ママパパ社員に気づかせてもらったことについて書きます。
職場に子ども?正直よく分からなかった
新規事業の立ち上げをしていた20代半ばまでは、会社の平均年齢が20代でみんな独身。土日含めて働いていたし、それが当たり前だと思っていました。もちろん、会社や事業のフェーズも大きく関係していると思います。しかし、いま振り返ると、多様性のない環境あるいはチームであったし、そういう働き方でした。
年月が経ち、次第に、子どもを持つメンバーが入社したり、平均年齢の中心だったメンバーが家庭を持つようになりました。
とは言え、私自身は、例えばママ社員の情報交換ランチには当然呼ばれませんし、私も知ろうとしないしで、子育てをしながら働くことは依然として遠いことでした。
チームメンバーが全員ママパパ
2016年、私は強烈な転機を迎えました。
会社の管理部機能を立ち上げることになったのですが、チームメンバーが全員ママパパだったのです。
私は、常々、メンバーの生活を背負う思いでありますが、チームメンバーの後ろに6人の子どもが控えることとなりました。それから3年が経ち、一緒に働くメンバーも増えましたが、私が抱えている子どもも12人になりました。
子どもの数も倍成長。
パパママ社員と働くようになって気づいたことがあります。
アウトプットに影響なし。メンバー同士が助け合っていたことに気づく
「子どもを迎えに行くので早退します」
「奥さんが倒れたので保育園に子どもを送ってから行きます」
「家族の手術に立ち会うので会社休みます」
いまや、こういうことは日常茶飯事ですが、そのたびに、スケジュール調整をする、お互いにタスクを持ち合うということが当たり前にされていたことに驚きました。それまで、一人でタスクを抱えこむような仕事の仕方をしていた私は、地味に驚いたのです。
(もちろん、細かく調整事項はありますが)アウトプットになにも影響はなく、むしろ、いつ何が起きるか分からないからこそ、限られた時間の中でタスクを終わらせるんだという気迫を感じます。
従来のやり方を変えればいいだけ
例えば飲み会。新規事業をやっていた頃は、仕事終わり「一杯いっちゃう?」の誰かの一声で、自然と仕事以外の交流がされていましたが、いまはその時間には誰もオフィスにいないし、私もいませんし、また、夜に飲みに行けるかどうかはそれぞれの事情による部分もあります。
そう、私は、メンバーとだけ働いているのではないのです。メンバーの子どもと、パートナー(奥さん、旦那さん)とも働いているのだということを思わされます。
部署の打ち上げはもっぱらランチで開催するようになりました。夜に打ち上げをしたいならメンバーのご自宅にお邪魔することもある。やり方を変えればいいということに気づきました。
嬉しいことがありました。
先々月にチームメンバーの送別会が開催されたのですが、しれっと子どもが4人いました。「子どもを連れてきていいですか?」と初めて事前に聞かれなかったのです。
よしよし。これで良いのです。
パパママ社員と働くようになって気づいたことがあります。
それは、私にとって、「仕事のミッションをチームで実現したい」という思いがすべてであるということです。実現したいミッションが明確であるか、職能タスクと事業タスクという仕事の仕方がすべてで、それ以外はなんでも、ないならつくればいいし、イケてないなら壊せばいいと思っています。
そこからすると、メンバーの働き方は手段であって、チームでなんとでも工夫することができます。
これからも、メンバーそれぞれの働き方を紡ぎながら、ライフイベントの変化や個人のやりたいことを精一杯サポートしあえるチームにしていきたいです。