1
/
5

成長実感はチャレンジした先にある―3つの経験談

みなさん、こんにちは。株式会社ONE COMAPTH(ワン・コンパス)CRAO、およびCISOの中村です。CXOコラムも第5弾になりました。宜しくお願いします。

—-----------------------------
目次
・はじめに
・最初の成長―がむしゃらだった新入社員時代
・2つ目の成長―スタートアップで挫折を味わった中堅社員時代
・3つ目の成長―スキルや経験の足らないプレ管理職時代
・最後に
—-----------------------------

・はじめに

CRAOやCISOって、わかりますか。CISOは情報セキュリティ責任者(Chief Information Security Officer)として、近年重要な役割だと認識している方も多いと思います。もう一つのCRAO。。。RAって聞きなれないですね。答えはChief Resource Allocation Officer、会社のリソース(ヒト・モノ・カネなどの経営資産)を適正に割り当て、配分する役割です。繰り返しますが、聞きなれないですね。

ONE COMPATHでは、複数の事業を運営していて、それぞれの事業のライフサイクルもそれぞれなので、適正なリソースを割り当てることが重要です。

さて、そのリソースですが、最も重要なのはやはり「人財」だと思います。

ONE COMPATHが求める人財は「当事者意識を持って挑戦し続ける人」と定義していて、先日の当社の表彰制度でもこの体現者を評価しました。

今回のコラムでは「人財」にフォーカスを当て「成長するって、どういう時?」というテーマで書いてみたいと思います。いきなり結論ですが「成長は、チャレンジした先にある」とこれまでの社会人経験から思っています。どうしてそう思ったのか?出来る限り具体的にイメージしてもらえたらと思うので、私自身が大きく成長できたと実感した3つのエピソードを織り交ぜながらまとめました。ぜひ最後までお付き合いください。

本題に入る前に、簡単に略歴を書いておきます。参考までに‥

—-------------------------
1992年に凸版印刷株式会社に入社し、商業印刷部門のエンジニアとしてDTPラインの構築や工場の立ち上げを担当。1998年、イギリスを拠点に欧州の技術駐在を務める。帰国後の2001年、株式会社ディーアーチに出向しシステム構築を担当。2004年に帰任し新規事業の開発や販促を経て、2009年、開発責任者として電子チラシサービス「Shufoo!」事業に従事。2018年に株式会社マピオンに出向。2019年4月、株式会社ONE COMPATH 取締役CTO/CISOに就任。2022年4月、取締役CRAO/CISOに就任。
—-------------------------

・最初の成長―がむしゃらだった新入社員時代

最初の成長は、社会人になりたての頃です。とにかく上司や先輩にお願いされた仕事をがむしゃらに頑張る事と、その依頼者の期待値より少しでも高い成果を出そうとちょっとした工夫を考えて取り組んでいた時期です。期待値より高い成果って、例えば求められた納期より1日でも早くするとか、必要だと思っている費用より小さく予算を設定できることとか、そんな話です。

私は、サイクルの早いモノづくりに携わりたくて印刷工場の技術員からキャリアをスタートしました。
技術員の役割は、主にQCD(Quality/品質、Cost/コスト、Delivery/納期の頭文字を並べたもの)を中心として製造の改善、効率化、品質の安定、新たな技術の検証と採用、製造ラインの構築、必要な人員の設計など工場運営の中で多岐にわたります。その中で、私は印刷のデジタル化、技術革新、構造変革を強力に進めていた部署に配属されました。
過去のアナログ技術を理解し課題を改善するというより、印刷に必要な技術を理解し今までと全く違うデジタルによる製造方法を検証、実現する役割でした。今で言う、印刷のDXです。

この頃は毎日ががむしゃらでしたが、特に成長を実感したことがありました。

印刷業界のツールといえばMacですが、そのころのMacはOSがよくクラッシュしました。毎日が爆弾マーク(古い人は知っている)との戦いです。ふざけるなって思いながらも、OSの入れ替えとか内部の掃除とか、とにかく修理屋のように何台も何台もMacのメンテナンスをし続けました。

するとそのうちハードの特性を理解し、印刷ならではのソフトウェアの使い方や裏技を習得できました。まだ工場の中でMac.が浸透していなかった事情もあり「Macのことなら中村に聞け」と言われて、信頼されるポジションが築けました。

まだ経験や視野は足りていないながらも、特定のジャンルで深い知識やスキルをつけると、結果として頼られて仕事をリードできることにつながり、成長を感じられるのだと思いました。

上司からは、「経験しろ、ただし同じことを何度もするな」「市場や会社の中を見て必要な事を探して取り組め」「いつでも適切な回答が出来るように引き出しを増やせ」と繰り返し指導を受けた、厳しくも懐かしい時期です。

当時は、引き出しを増やすことは知識と経験を積むことだと考えていましたが、今では、知識と経験に加えて市況とか会社の状況、上司や先輩、関係者の考えていることなど情報を集めて、その時に適切な答えをいくつか用意できることだと考えています。

そのためには情報を多角的に集めることと、その情報を取捨選択し重点に対して次に何を行うのが良いかを考えておくことが求められるということですね。

・2つ目の成長―スタートアップで挫折を味わった中堅社員時代

2つ目の成長は、結果を出すには役割以上の仕事が出来るようになることはもちろん、それ以上に知識が足らないと会社や事業は無くなってしまうことを痛感した時期です。

がむしゃらに働いていたころ、大手文具メーカーと立ち上げる5人の小さな会社に出向することになりました。役割は開発責任者です。親会社の開発部門と一緒にサービスの立上げに奔走します。

ただ、予想以上の要件が必要になったことからサービスの立ち上げが遅れたこともありますが、メンバーが食べていける受注が出来ず会社の資本金を食いつぶしていくばかり。このままだと、後1年大丈夫かと危機感が高くなりメンバーと得意先を回りました。まずは受注するために行ける社数を増やし、次に業界のキーになる企業やキーマンへ説明の機会を増やしていき、受注のために必要なサービスや機能は何なのかを聞き開発につなげるような活動を行う日々でした。

それでも会社の収支は改善されず、資料を作り親会社の幹部に支援を訴える会議を開きました。ただ、幹部は私のお願いを超えた判断をされました。具体的な話は割愛しますが、市況と財務状況、会社の資本状況など、お願いするには必要な知識が大きく足りていないことを痛感した瞬間でした。

その判断を理解することはその後の必然でしたが、結果、会社を畳むことになりました。会社の運営や判断には、役割以上のことをやるだけではなく、担当者の積み上げた知識だけではない幅広い知識が必要だと理解したのです。その後、専門性をもっているメンバーに教えてもらい専門書をみながら勉強した時期でした。

この時に得た知識や経験は非常に大きく、それからのベースの一つになりました。

・3つ目の成長―スキルや経験が足らないプレ管理職時代

3つ目の成長は、管理職になる前です。役割で成果をだすのと、人をマネージメントするのは全く違うことに気づいて経験した時期です。

出向が解けて親会社に復帰し、Web事業の新規事業開発に携わることになりました。

既に立ち上がっているサービスの拡販や不振サービスの清算、新たな事業サービスの開発など、色々な状況のサービスを経験しました。運よく幹部の人たちと近いポジションで評価も得て、「来年は管理職になれそう」という状況になりました。プロジェクトリーダーとして数年取り組んできたこともあり、管理職になるのも問題ないと勝手に思っていました。

ところが大きな体制の変更で私の評価は一時棚上げとなり、実際に管理職になるまでに2年を要しました。この環境変化の中で多少の不満を覚えた時期でもありましたが、上司からはスキルや経験が足らないと判断されていたように思います。

ただ、管理職になる手前で2年間、様々な背景や経験をもったメンバーと一緒に議論し取り組むことができました。同時に管理職を意識しながら、管理職のいくつかの仕事を委譲され多少のマネージメントを理解、経験することができました。

その後承認されて管理職になりましたが、その2年前にそのまま管理職になったと思うと震えさえ感じる怖さで、私に必要な2年だったと思います。リーダーとして仕事を任されて結果を出していくことと、事業を成長させる方向性を考え部署の成果を出すために部下を育成することは全く違うということが理解できていなければ、私と一緒になったメンバーは納得せず空中分解になったかもしれません。このプレ管理職時代は、管理職というキャリア構築の大きな課題に対して一番成長した時期だったかもしれません。

・最後に

その後、一番長く関わったのが電子チラシサービス「Shufoo!」です。
誰もが知っているサービスにスケールさせていくことを命題として、高い目標を持ち個性豊かなメンバーと一緒に仕事ができたことは大きな財産です。

Shufoo!の事業に合流した時のサービスはまだまだ小さく、開発は全て外部に委託していました。そのため、優先順位や何がいつリリースされるかは委託会社の開発責任者のみ知っているような状況でした。
少し開発から離れていた状況でしたが、開発部門を社内で立ち上げるしかないと奮起し、周りに声をかけ0からチームを作っていき、今では立派なサービスが運営されています。
この時、その判断ができたのも0からチームが出来たのも、それまでの経験と周りの協力のおかげでした。

そして今私は、ONE COMPATHのCRAO/CISOとしてまたチャレンジする日々を送っています。
キャリアの考え方や作り方は色々ですが、成長実感は何かにチャレンジした先に得られるものだと思います。

ONE COMPATHでは、様々な経験をもった人たちと一緒に、新しいサービスの立ち上げから大きなサービスを更に大きくしていくダイナミックな仕事まで様々なチャレンジをすることができます。そのチャレンジはきっとみなさんの成長を後押しし、新たなキャリア構築の助けとなるはずです。

自らチャレンジする人を大歓迎していますので、是非どんどん応募いただけたら嬉しいです。

ONE COMPATH採用サイト

https://onecompath.com/recruit/index.html

株式会社ONE COMPATHからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?
株式会社ONE COMPATHでは一緒に働く仲間を募集しています
3 いいね!
3 いいね!

今週のランキング

中村 智憲さんにいいねを伝えよう
中村 智憲さんや会社があなたに興味を持つかも