リンク·アイ、そしてリンクアンドモチベーショングループはアイカンパニーと呼ばれる個人を育んでいくことを目指しています。アイカンパニーとは、自分自身をひとつの「株式会社」に置き換えて、その経営者になったつもりで、自分や自分を取り巻く環境を深く理解し、将来を設計し生きていく個人を指します。
就職活動を通じて、学生は自分の将来をどうしていくのか、意思決定を迫られます。
「自分はこの先どうして生きていけばいいのか?」
「自分が本当にやりたいことが見つからない」
「そもそも会社に勤めて、自分のキャリアって自由に描けるのだろうか?」
このような不安に対して、一つの視点を提示する考え方だと思っていただけるとよいかと思います。
これから社会に出る大学生にサービスを提供するリンク·アイとしては、
深い自己理解はもちろん、社会においてどのような課題や願望があるのか知ること、
そして、自分の期待したい未来を描くことによって、強い決断して社会に出ていくことを支援したいと考えています。
アイカンパニーの必要性
なぜアイカンパニーという考え方が必要なのか?
それは、企業と個人の関係性が大きく変化したことが一つの理由です。
かつて企業と個人は「相互拘束関係」でした。
終身雇用、年功序列、退職金(賃金の後払い)といった制度で社員を会社に縛り付けるとともに、全体として家族主義的な経営が行われていました。
個人からすると、「この仕事が向いていない」と感じたとしても、別の会社に転職することが難しい状況でした。
逆に企業側も、「終身雇用」を打ち出している以上、簡単に雇用契約を打ち切ることはできませんでした。
とはいえ、この関係性はバブルの崩壊を期に変化していきました。
日本は2023年まで、日経平均の最高値を更新することができない状況の中で、企業は厳しい競争環境にこれまでの関係性では耐えられなくなりました。
だからこそ、「相互拘束関係」から「相互選択関係」に従業員との関係性を結びなおすこととなります。
正社員以外の多様な雇用形態、実力主義、即時生産主義が増えてくるようになります。
個人に関しても、転職が当たり前となり、豊かな生活を実現するために、企業に縛られるのではなく、自分の市場価値の向上や個性の発揮を優先していくようになります。
改めて、このような時代のなかで、どう生きて行けばいいのか?
企業に頼るのではなく、自分に頼ることが求められる時代になっているとも言えます。
世の中のマーケットの変化はどんどん短サイクル化してきており、
企業の寿命が個人の寿命よりも短くもなってきています。
そのような時代を生きるからこそ、自律的に自分の未来を描き生きるキャリアが増えていってほしいと思っています。
「相互投資関係」を紡げるアイカンパニーへ
リンク·アイは、「相互選択」である企業と個人の関係性を踏まえて、より自律的に自分のキャリアを歩める個人を育んでいきます。
その一方で、果たして労働市場は「相互選択関係」のままでいいのでしょうか?
相互選択関係によって、企業と個人は、互いの未来への期待感がなく、即日等価交換による消費的な関係性となったことに危機感を感じています。
新卒における内定辞退率は60%を超え、新卒の退職率も30%を超えています。
また、終身雇用や退職金制度を採択していない企業も増加しています。
ただ、自律的に自分だけの未来を自分の競争戦略のためだけに描く個人ではなく、
自律的に、自分を取り巻く社会への期待感をもって、自分のキャリアを描き決断できる個人を育んでいきたいと思っていますし、そのような新卒に期待して採用する企業をより増やしていきたいと感じています。