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パーパス経営とは|従業員参加型でパーパスを創り上げました。

関東ITソフトウェア健康保険組合への加入をはじめ、ISMS認証などを取得しながら、着実に企業として成長しているHapInSですが、今回は私たちの企業パーパスをご紹介したいと思います。

"Purpose(パーパス)"は、もともとは「目的・意図・意思」などの意味を持っていましたが、徐々に「存在意義」や「志」という意味合いに変わってきており、日本では2010年代以降に本格的に多くの企業が取り組み始めたと言われています。

"Purpose(パーパス)"の作り方には、コンサルティング会社などの専門家に依頼したり、経営陣や役職者だけで決めていくという会社も多いのではないでしょうか?

今回、私たちが取った選択は、「パーパスづくり参加を希望する従業員だけで創り上げていく。」というものでした。

もちろん、パーパスだけでなく、パーパス達成のための課題(Mission)と自身に課す行動指針(Values)も同時に決定していきました。なお、バリューに関しては、価値観として表現する企業も多いですが、私たちは行動指針として定義しています。

今回のストーリーでは、会社のパーパスを創り上げていく有志のメンバーが熱い議論を重ねながら考えに考え抜いた内容をレガシーとして残すこと、そしてHapInSへの応募を検討している方々に、私たちの価値観を共有したいと考えていますので、少しボリューミーな内容となっています。

もちろん、これから会社のパーパスを創りたいと考えている方々の参考にもなれば幸いです。

策定期限は2ヶ月!参加者はみんな初体験!?

まず、パーパスづくりに参加してくれる従業員を募集するところから始めましたが、社内チャットで募集してみたところ、総勢で18名の有志が集まってくれました。

(あとで一部の方から、本当は参加したかったけど上手く立ち回れるかが不安で、参加表明できなかった。というお話もありました。)

実のところを言うと、期限は6月から7月の2ヶ月間で、参加者はほとんどがパーパスづくりを初めて経験する方々でしたので、「さて…間に合うか?」などと頭を抱えていたのは、ここだけの内緒です。笑

最初にキックオフミーティングを開催し、パーパスづくりの意義や作成方法について学んでいただくことからスタートしました。しかし、説明を進めていく最中に、参加者の皆さんの目の輝きを見て、間に合うことと求められる品質に達する確信を持ちました。

彼らが説明を聞く際の、あのキラキラと輝いていた眼差しは、私の宝物の一つになりました。

パーパスづくりのコツってな~に?

企業パーパスを創り上げる際に大切なコツが5つあると、私は考えています。

  • 経営者の想いを深堀りする
  • 社会状況や経営課題にグリップする
  • 個々の行き方で辿り着ける未来を描く
  • "今"時点の組織と紐づける
  • 語れる言葉と響く言葉にする

各々のコツには明確な理由がありますが、例えば「経営者の想いを深堀りする」というのは非常に重要です。これは、経営者が企業を設立する際に抱いていた想いを掘り下げ、それを具体的な形で世の中に発信していくことを意味します。

次に、「個々の行き方で辿り着ける未来を描く」という部分ですが、私たちはパーパスを北極星に例えています。様々な性格や人生経験、価値観やスキルを有するリモートワーカーのコミュニティとして、全従業員にHapInSの成長エンジンを搭載してもらって、自分の意思で、自由なルートとペースで、北極星(パーパス)に到達してもらわないと意味がないということになってきます。

従来の「企業理念」という概念は、経営者が機関車の先頭車両として、強力なエンジンを備えて組織を牽引し、客車(従業員)は単に牽引されるイメージです。

私たちも以前は「企業理念」という概念を採用していましたが、従業員参加型の経営を促進するためには、パーパス・ミッション・バリューを明確に定義することが重要であるとの判断をしました。

以下に、4つに分けたチームがパーパスを作っていく上で、大切にした前提を共有します。

もちろん、ここに至るまでにチーム内での広範な議論が行われ、まだ言語化されていない要素も含まれています。(スペースの兼ね合いで割愛しました。)

前提を踏まえて、パーパス(北極星)を作ってみよう!

どのチームも、それぞれ独自の特徴が反映されたパーパス案を持ち、プレゼンテーション資料も各チームの個性が際立っています。

やはり、会社名の由来である「happiness(幸福)」からインスパイアを受けた形で、"Happy"というキーワードが際立っています。

パーパスが決まったら、次はパーパス達成のための課題(Mission)を決めよう!

こちらも個性豊かな内容になっており、ワクワクしてしまいますが、幸福、健康、思いやり、学び、そして最近流行りのAIも目立ったキーワードとなっています。

バチェラーは…なにか重要な意味を秘めている気がするのですが、あえて深堀りしませんでした!(笑)

最後に、ミッションを達成するために自身たちに課す行動指針(Values)を決めよう!

行動指針とは、ミッション達成、そして最終的にはパーパスに到達するために、具体的な行動を明確に定義したものです。

個人的には、バリューづくりの部分を最もワクワクしながら見守っていましたが、自分たちが何を大切にし、また何を大切に考えているのかが最も表れる部分で、このトピックに関する議論が最も熱かったチームもあり、やはり皆さんの熱量が非常に伝わる部分でした。

期限通りにパーパス・ミッション・バリューを提出してもらった後は、経営陣と幹部で最終選定を実施します。

まず、パーパス案は満場一致で「思いやりをもって、みんなのHAPPYをデプロイする」に決定しました。

しかし、デプロイと単語はIT的に言うと配置する(実行できるようにする)を意味するので、作る部分も含める + エンジニア以外にも分かる言葉にするために「かたち」という単語に調整し、「思いやりをもって、みんなのHappyをかたちにする。」に最終決定しました。

次に、ミッション案ですが当初は3つ作る予定でしたが、議論の末に一文にまとめようというかたちになりました。

以下は、議論用に各チームが出してくれたミッション案をジャンルごとに分けたNotionページです。ジャンルとしては「健康」「信頼関係」「アウトプット(成果)」「学び」「HAPPY」として分けており、それを一文にまとめて社内外に訴求できるようにまとめあげていく作業を行いました。

決定した文章と根拠は後述します。

最後にバリューですが、ミッション案同様にジャンルごとに分けてみて、そこから閃くタイトルを付けていきながら説明文を創出していくという作業を行いました。

ジャンルとしては、「他者信頼」「チャレンジ」「学び(成長)」「プロフェッショナリズム」と4ジャンルになりましたが、学び(成長)の部分は、ミッションに入っているので落選というかたちになっており、「凡事徹底」が採用された経緯となります。

理由としては、経営陣からひとつぐらいは行動指針を決めさせて!というワガママ熱い要望があり、それを反映させたことになります。

一見すると、各チームのバリュー説明文が採用されていないようにも思えますが、実際にはその思想を余すことなく取り入れながら文章を作成しており、各チームが熱い議論を交わしながら考えてくれた内容は1ミリも無駄にはなっていません。


最終着地したパーパス・ミッション・バリュー

今回は、パーパス・ミッション・バリューをHapInS行動規範としてまとめました。

ミッションに関しては、

  • ハッピーメーカーは、個人と社会の幸せを追求
  • 心身の健康は、優れた人材を惹きつけられる組織作り
  • 学びや成長は、成長し合える組織づくり
  • 信頼関係は、絆で結ばれる組織作り
  • ハートウェア集団や記憶に残る仕事は、お客様の成功を力強くサポートする

全ての要素を含ませながら、一文に仕上げています。

バリューに関しては、前述していますが「凡事徹底」「プロフェッショナリズム」「チャレンジ」「他者信頼」という4つの行動指針に、全員の想いを1mmも無駄にすることなく仕上げています。

決めるのが重要なのではなく、浸透させていくことが本当に重要なのが行動規範

行動規範はその時々に、会社としての必要性に合わせて微調整していくという前提がありますが、今回定めた行動規範は、私たちHapInSのコアバリュー(不変なるもの)としても確立できたのではないかと考えています。

第二創業して、やっと2年が経ちましたが、HapInSは一般にベンチャー企業と呼ばれるタイプの企業です。

ベンチャー企業の最初の強みは「人」です。人に頼らざるを得ないにも関わらず、一人ひとりが異なる性格や感情を持ち、価値観や人生経験も一人ひとりが異なる人々が集まっているのが組織です。何も手を加えないと、それぞれが進む方向がバラバラだったりします。

これを改善しようと、徹底した管理に走る組織も多くみてきましたが、しかし、単に管理するだけでは大きな成長は期待できず、本来のポテンシャルが潜在的に埋もれてしまう可能性もあります。

ベンチャー企業の5年生存率が15%という壁を突破して、本格的な成長を実現するためには、経営陣の鶴の一声でもなく、各自が気が向くままに進むのではなく、多くの従業員が行動規範に共感し、HapInSの成長エンジンを搭載し、持続可能な成長への道標として、各々の意思で北極星に向かうことが大切と考えています。

パーパス経営の重要性は、従業員一人ひとりの意思に呼びかけ、それを体現してもらうことによって、組織としての強さを高めることにもあるので、決めて終わりではありません。

特に行動指針(Values)は、日常行動における意思決定の助けとなります。互いに支え合い、誠実に行動することが、私たちの成功には不可欠となりますので、強く意識していただければ幸いです。

いかがだったでしょうか?

今回は、HapInSのコアバリューとも言えるべき行動規範(パーパス・ミッション・バリュー)の創設プロセスや、最終決定された内容をお伝えいたしました。

少しボリューミーな内容になってしまいましたが、ぜひ私たちの行動規範に共感し、一緒に達成していただける方々からの応募をお待ちしております。

性別・国籍や障がいの有無も全く関係ありませんので、積極的にエントリーいただけましたら幸いです。

・カジュアル面談について知りたい方は、以下ストーリーを参考にしてみてください。
【求職者の方必読!】HapInSのカジュアル面談ってどんな感じ?

・面接対策について知りたい方は、以下ストーリーを参考にしてみてください。
【求職者の方必読!】面接対策をこっそりと教えます。

最後になりましたが、今回HapInSのパーパスづくりに参加いただいたメンバーには心から感謝申し上げます。非常に楽しく、かつ頼もしく感じながら一緒にプロジェクトを完遂できたことを嬉しく思います。
(プレゼン資料も僕にとっての宝物の一つになっています!!)

HapInSでは個人と社会の幸せを追求するという基本理念のもとに、会社独自の福利厚生も含めて「働きがいのある環境」の整備に力を入れていっております。

ぜひ、HapInSをより深く理解していただくためにも、他記事もチェックしてみてくださいね~!

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