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【Interview #017】すべての患者さんが自分らしい療養生活を送るために。私が挑む医療介護の未来。

帝人から3Sunnyに出向中で、ビジネスプランニングチームのリーダーを務める山本さん。在宅医療機器の営業職時代に感じた課題や新規事業開発のやりがい、そして3Sunnyにジョインして感じていることについてお話を伺いました。

目次

  • たくさんの医療従事者と接する中で感じた帝人ブランドへの信頼

  • 在宅医療事業が生み出す好循環を守りたい。その想いで新規事業の開発へ

  • 組織が拡大しても大切にしたい「落ちているボールを積極的に拾いにいく」カルチャー

たくさんの医療従事者と接する中で感じた帝人ブランドへの信頼

━━━━━山本さんの今までの経歴をざっくばらんに聞かせてください。

大学卒業後、新卒で帝人に入社し、在宅医療機器の営業職に配属されました。在宅医療機器の営業は、在宅酸素療法を必要とする患者さんに医師の指示を受けて医療機器をお届けする仕事です。 社内の看護師さんやメンテナンス職の方々、事務さん、臨床工学技士さんと密に連携を取りながら、患者さんが安心安全に在宅での療養生活を送れるようサポートする活動を行なっていました。

当時、ほとんどの知識は病院の方々に教わったのではないかというくらい、現場の方にはお世話になりました。毎日病院やクリニックに訪問していたので医師の先生方ともよく関わるのですが、「そんなことも知らんのか」と言われながらも、基本的な医学知識から患者さんとの接し方、病院の内部事情まで様々なことを教えていただきました。

先生たちは、帝人の在宅医療事業を築き上げてきた先輩方にすごく信頼を置いていて、いわゆる「帝人ブランド」を信じてくださっているんです。お世話になった先生方からは、自分たちが認めてる帝人ブランドを、私にもしっかり引き継いでほしいという想いを感じましたね。先輩方が患者さんのためにという想いで、日々積み上げてきた信頼の上で仕事をさせてもらっているという、いい意味での緊張感を感じながら働いていました。

在宅医療事業が生み出す好循環を守りたい。その想いで新規事業の開発へ

━━━━━その後、新規事業開発の部署に手を挙げたのはどんな理由があったのでしょうか?

在宅医療機器の事業では、私を含めみんなが「患者さんのため」を想って動いています。私たちが患者さんのために働くことで、患者さんは安心安全にお家での生活を送ることができ、医療従事者の方々も会社を信頼してくださるという素晴らしいサイクルがずっと続いていました。

しかし、帝人が在宅医療機器の事業を始めたのは約40年前。事業は拡大フェーズから継続フェーズに差し掛かっていて、新しい事業やサービスを生み出さなければ、この素晴らしいサイクルが事業として継続していかないと危機感を抱いていたんです。

そんなことを思っているとき、M&Aや業務提携といった方法で新たにヘルスケア事業を創出することを目的とした部署が新設されました。そこで社内公募に手を挙げて、地域包括ケアシステムに関連する新事業に携わることになりました。

━━━━━具体的にどんな業務をされていたのでしょうか?

そこでは新規事業を創出するための企画立案と、自社と提携してもらえる企業を探して交渉を行うアライアンス業務、そして立案した企画の事業開発まですべて一貫して行っていました。

「こうなったらいいな」と漠然と思っているだけでなく、それを自ら推進して実現させていくのは、責任も重くのしかかりましたが、もともと感じていた課題解決のための事業を生み出せる環境に、とてもやりがいを感じていました

新規事業や事業開発と聞くと、一見すごくキラキラして見えるのですが、実際の業務はとても泥臭い仕事です。ゼロから事業を生み出すために、他社さんと粘り強く交渉する必要がありますし、社内にノウハウもありません。ときには考えすぎて沼にハマってしまいそうになることもありました。

そんなときに心がけていたのは、悩むのではなく「考える」こと。自ら問いを定義して、その問いについて考え抜く、自分の中で一度結論を出してから、メンバーに相談するようにしていました。そうすると、沼から抜け出すことができて一歩進むんですよ。今でもそれは心がけていて、チームメンバーには何でも相談しています。

組織が拡大しても大切にしたい「落ちているボールを積極的に拾いにいく」カルチャー

━━━━━そして、3Sunnyに出向されたんですよね。今はどのような役割を担っているのでしょうか?

3Sunnyでは、ビジネスプランニング(BP)チームのリーダーとして、営業企画と事業企画を担っています。

営業企画の部分では新たなお客さんとの接点獲得を目的とし、協力会社や帝人との協業を推進したり、主要KPIであるCAREBOOK導入数のモニタリングをしつつ、他のKPIをどこに設定するかを考えたり、それに対する進捗管理や現状の課題を把握して対応したりする業務を行っています。事業企画の部分では、3Sunnyとして新しい価値を提供できるよう、新規サービスの企画・推進を行っています。

BPチームでは事業を多角的に捉えて、今は何が課題でどう動くべきなのか、自分たちで考えてスピード感を持って実行できることがとても良い経験になっています。

━━━━━3Sunnyメンバーに対して、どのような印象を持ちましたか?

3Sunnyのメンバーは自分の業務を定義することなく、何か解決したいことがあったときには、業務範囲の壁を乗り越えていくメンバーが多いですね。どこかに落ちてるボールがあればみんなが積極的に拾いにいく、そんな印象です。きっと「CAREBOOKのユーザーさんを支える」一手になるのであれば、自身の業務以外であっても支え合うというカルチャーが根付いているからだと感じています。

ですが、さらに社員が増えて業務が縦割りになると、そうしたカルチャーも薄まってしまう可能性もあります。メンバーが持っているその姿勢はずっと大事にしていきたいので、どんな組織設計であれば3Sunnyらしいカルチャーを失うことなく、お客さんに価値を提供し続けることができるかという視点は忘れずにいたいです。

━━━━━山本さんの今後の目標を教えてください。

BPチームとしては、事業を構造的に捉えた問題提起、問題に対しての課題設定、そして課題解決のための組織設計までが行えるチームにしていきたいと考えていて、チームとして事業の成長を牽引することを目指しています。そして、ゆくゆくは、すべての患者さんとその家族が「想い描く生活を実現できる」世界をつくっていきたいと思っています

私自身2年前に父の癌が発覚し、そこから患者家族の目線として、医療介護に携わり続けた経験があります。医療介護は誰もが経験する可能性がありますが、突然やってくるものなので「介護サービスはどう使うのか?」「転院先の病院を選ぶ基準は?」など、当事者となって初めて悩むことが多く不安だらけなんですよね。

だからこそ、医療ソーシャルワーカーさんが、患者さんが安心して退院後の療養生活を送ることができるようなサポートに注力してほしいと思いますし、「CAREBOOK」というサービスとそれを提供する私達3Sunnyのメンバーでならその未来が実現できるはずだと確信しています。

(終)

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