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【Interview #012】訪問看護師だからこそ、実現できる開発がある。エンジニアとして挑む「在宅医療のスタンダード」

訪問看護リハビリステーションでの営業やバックオフィスとして勤務しながら准看護師資格を取得し、訪問や施設での看護業務を経て3Sunnyにジョインした門田さん。エンジニアへキャリアチェンジした理由と、在宅医療への”特別な想い”について伺いました。

目次

  • 直接患者さんに寄り添いたい。働きながら准看護師の養成学校へ

  • 訪問看護師になって初めて気付かされた、在宅医療の奥深さ

  • 「地域連携Webサイト」を作りたい。その想いがエンジニアへの起爆剤に

  • やっぱり在宅医療が好き。エンジニアとして在宅の場を支えるのが夢

直接患者さんに寄り添いたい。働きながら准看護師の養成学校へ

━━━━━門田さんの今までの経歴をざっくばらんに聞かせてください。

私の母が訪問看護師をしており、幼い頃から医療介護業界はとても身近な存在でした。ところが、学生時代の私はメーカーやIT業界に憧れがあり、大学卒業後は通信系の営業として就職したんです。

営業として経験を積み、次の職場を意識し始めたときに「医療介護業界に携わる仕事も面白いのでは」と考え始め、訪問看護ステーションの営業・バックオフィスとして就職しました。

入社当時は、営業としてケアマネジャーさんと話すときに専門用語が理解できず、逆にケアマネジャーさんに教えていただいたり、帰社後に勉強するなど、医療介護業界の専門用語を少しずつ吸収していきました。

奥が深い業界ということもあり、知識としてしっかり身につき応用できているなと感じるまでは数年掛かったような気がしますね。

長く在籍していたこともあり、時間を経て先輩として教える立場に変化していきました。

━━━━━准看護師を目指したきっかけを教えてください。

その後、ご縁があり別の訪問看護リハビリステーションへ営業として入社するのですが、その1年後に母が亡くなってしまうんです。

母は在宅医療を受けようと調整している最中に亡くなったこともあり、営業ではなく直接患者さんに寄り添う仕事、特に母が受けたがっていた訪問看護業務に自ら関わりたいと思うようになりました。

もしかしたら、訪問看護師をしていた母への憧れもあったのかもしれません。

悩んでいた私の様子を察したのか、在職している訪問看護リハビリステーションの代表から「営業ではなく、准看護師として働かないか」と声を掛けていただき、会社のご支援もあり働きながら准看護師の養成学校に入学することを決めました。

入学後は日中に准看護師の養成学校へ週5日通いながら、早朝夜間で8時間働くという生活をしていました。

忙しかったですが、それでも在宅医療に直接関わりたい気持ちが強く、難しい勉強も乗り越えていくことができました。

その後、無事に准看護師を取得し、念願叶って訪問看護師として患者さんに直接関わることができました。

訪問看護師になって初めて気付かされた、在宅医療の奥深さ

━━━━━憧れの訪問看護師になってみて、いかがでしたか?

とても楽しかったですね。
訪問時に患者さんから「いつも来てくれてありがとう」と言われると、心に沁みる思いでした。

また、在宅の場では私だけが患者さんに関わっているのではなく、さまざまな方を巻き込んで在宅医療が実現できていることに気づかされることが多かったですね。

訪問に行くと患者さんと私だけの時間になるので意識しにくいのですが、患者さんが現状を維持しながら過ごしていくためには、同じ看護師だけでなく理学療法士や言語聴覚士、訪問診療をする医師、福祉用具専門相談員、ケアマネジャーなどと直接連携し、たくさんの社会資源を活用しながら患者さんを支えているのが在宅医療なんです。

訪問でさまざまな職種の方と関われば関わるほど、在宅医療の奥深さを感じ「もっともっと知りたい」と思うようになりました。

━━━━━その後、施設の立ち上げにも携われたんですよね?

そうなんです。
私が働いていた訪問看護リハビリステーションでは施設運営もしており、介護施設の立ち上げに携わってみないかと声掛けていただきました。

初めての経験だったため、事業部長とタッグを組みながら新施設オープンに向けて奮闘していました。その後、立ち上げから関わっていることもあり、施設長としてマネジメントも行なっていました。

無事に施設はオープンしたものの常に人員不足に悩まされており、自ら夜間のシフトに出ている状況でした。さらに訪問看護リハビリステーションの夜間緊急コール対応も行なっていたため、人生で一番忙しかった時期でしたね。

「地域連携Webサイト」を作りたい。その想いがエンジニアへの起爆剤に

━━━━━エンジニアになりたいと思った理由を教えてください。

昔から自分でExcelを使ってちょっとしたプログラミングを組むのが大好きでして、営業時代も私自身やチームのために業務効率化を図っていました。

もう3〜4年前ですが、准看護師の養成学校に通い始めた頃に「駆け出しエンジニア」というワードが人気になっており、それを見て「未経験ながらプログラミングでサイトを作りたい!」と思い、自己学習を始めたんです。

土日の空いた時間で日々、1人でチュートリアルのサイトを見ながらプログラミングを勉強していました。

実は、在宅医療の「地域連携Webサイト」を作りたいと思っていたんです。
当時はフロントエンドやバックエンドということよりは、作りたいものを実現するためにがむしゃらに勉強してました。

今思うとまさに『CAREBOOK』でして、地域の医療機関を結ぶプラットフォームをつくりたかったのかもしれません。

━━━━━3Sunnyにエンジニアとして入社するきっかけは何ですか?

施設長としてハードに働いていた時に、エンジニアへの憧れを吐露したツイートをTwitterに書いたところ、あれよあれよとリツイートをいただき、3Sunnyエンジニアの河村さんが私のツイートを見つけ、その後CTOの矢澤さんからコメントを頂き、私から直接DMをしたんです。

まさか面談や選考まで進めると思っておらず、本当に驚きました。

医療従事者からエンジニアになるのは、かなりハードルが高いと考えていました。
夢だった医療系エンジニアになるためには、まずエンジニアになり、その後医療系のエンジニアに転職しなければ叶わないと思っていました。

それが、3Sunnyで一度に全部に叶ったような気持ちで、本当に嬉しかったのを覚えています。

今はエンジニア未経験の募集はしていないため、未経験で入社できる最後のタイミングだったと思います。

━━━━━エンジニアとして入社して感じる仕事の難しさ・やりがいはありますか?

3Sunnyでの実務を通じて学ぶ知識の質は、独学とはまったく異なるものです。
先輩方の経験に触れられているので、自分の成長スピードが10倍以上も早く、ものすごく濃い時間を過ごしていると思います。

一方で、私がまだまだエンジニアとして基礎的な知識が少ないため、細かいところまで目配りができないのが課題だと思います。

ただロジックや関数を書けば良いのではなく、どう書いたら保守性が高まるのかなど考えながら実装していかなければなりません。

全体を把握しながらロジックを書いていく難しさを感じつつも、少しずつ自分が成長している実感があります。

エンジニアとしてやりがいを感じるのは、1つの機能を実装して世の中にリリースできたときです。
達成感と自己成長、そして誰かに役立つ機能であると感じられるので嬉しいですね。

やっぱり在宅医療が好き。エンジニアとして在宅の場を支えるのが夢

━━━━━門田さんが感じる3Sunnyの魅力とは?

雰囲気がとてもいいなと思っています。

社内メンバー全員が柔らかい人柄で、聞けば何でも教えてくださるので気兼ねなく質問ができますね。

3Sunnyには、「圧倒的現場主義」「巻き込み支え合う」「未来から逆算する」という3つのSpritがあります。

毎週行うカスタマーサクセスとエンジニアの合同会議では職種の垣根がなく、皆が納得するまで議論を重ねている姿が印象的です。

テキストコミュニケーションのSlackでも皆を巻き込みながらコミュニケーションをしていますし、目標に向けて皆一丸になっているところが3Sunnyの魅力だと思います。

入社してよかったなと感じることは、『CAREBOOK』が成長しているこの瞬間にジョインできたことですね。

『CAREBOOK』が医療のスタンダートになった時に、「私が『CAREBOOK』の開発に携わったんだよ!」と言えたら誇らしいですし、そのような未来をつくりたいと思います。

━━━━━この先の目標を教えてください。

直近の目標は、ベースとなる知識を増やし応用に活かしていくことです。『CARERBOOK』の開発に少しでも役立てるよう日々成長していきたいですね。

少し先の未来の目標としては、在宅分野でのサービスを作れるようなエンジニアになりたいと思っています。

私自身が医療従事者として在宅の場に触れてきているため、エンジニアとして在宅医療に貢献していきたい気持ちが強いです。

『CARERBOOK』は現時点では病院同士の連携がメインですが、その先の老人介護施設、そしてゆくゆくは在宅分野にサービス展開し、地域医療のつながりを開発で後押ししたいと思っています。

やっぱり、在宅医療が好きですね。
その気持ちは昔も今も変わりません。
エンジニアとして在宅医療の場を支えられたら…というのが私の夢ですね。

(終)

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