工藤 高裕 29日前 フォロー 今月の分子 305: TOC-TICトランスロコン(TOC-TIC Translocon) 植物や藻類が持つ葉緑体は光エネルギーを化学エネルギーへと変換する細胞内器官です。独自のゲノムを持っていますが、必要なタンパク質の大半は細胞の核ゲノムに依存しており、細胞で翻訳されたタンパク質を取... もっと見る
工藤 高裕 約2ヶ月前 フォロー 今月の分子 304: アポリポタンパク質B-100とLDL受容体(Apolipoprotein B-100 and... リポタンパク質(lipoprotein)はタンパク質と脂質でできた粒子で、血流中を移動してさまざまな脂質を運搬する役割を担っています。ただ、血液中の濃度が高すぎる状態が続くとアテローム性動脈硬化... もっと見る
工藤 高裕 3ヶ月前 フォロー 今月の分子 303: エノイルCoAカルボキシラーゼ/還元酵素(Enoyl-CoA Carboxylases/Re... 植物や藻類は、主にルビスコという酵素を使い、二酸化炭素を糖などの有機化合物に変換する炭素固定を行っています。ただこの酵素は効率は良くなくて、効率を向上させる試みもあまりうまくいっていません。一方... もっと見る
工藤 高裕 4ヶ月前 フォロー 今月の分子 302: H5赤血球凝集素(H5 Hemagglutinin) インフルエンザウイルスの表面には赤血球凝集素(ヘマグルチニン)というスパイク状のタンパク質があり、このタンパク質には18種類のタイプがあります。鳥類に感染する鳥インフルエンザの中で、特に重篤な病... もっと見る
工藤 高裕 5ヶ月前 フォロー 今月の分子 301: 組立ラインポリケチド合成酵素(Assembly Line Polyketide Syntha... ポリケチドには抗生物質やがん治療薬など医学的に重要な物質が多数含まれますが、これらの合成を担うポリケチド合成酵素は多数の酵素ドメインが集まってできた複合体になっています。今回はこの酵素に関するお... もっと見る
工藤 高裕 6ヶ月前 フォロー 今月の分子 300: 鞭毛モーター(Flagellar Motor) 細菌が持つ鞭毛は移動に使われますが、この動きを制御しているのが鞭毛の根元にある鞭毛モーターです。今月の分子300回目の節目となる今回はこのタンパク質のお話です。詳しくは今月の分子「300: 鞭毛... もっと見る
工藤 高裕 7ヶ月前 フォロー 今月の分子 299: マラリア原虫PTEX(Malaria Parasite PTEX) マラリア原虫はさまざまなタンパク質をヒトの体内で分泌し赤血球などの性質を改変し増殖しやすい環境をつくっています。このようなタンパク質は、ワクチンや治療薬の標的として研究されているというお話です。... もっと見る
工藤 高裕 8ヶ月前 フォロー 今月の分子 298: アンジオテンシンと血圧(Angiotensin and Blood Pressure) 血圧の制御に関わるホルモン「アンジオテンシン」は血圧を上昇させる作用を持っていて、「アンジオテンシノーゲン」の一部が酵素の「レニン」と「ACE」によって切り出されることにより生成されます。これら... もっと見る
工藤 高裕 9ヶ月前 フォロー 今月の分子 297: 炭素回収のしくみ(Carbon Capture Mechanisms) シアノバクテリアは二酸化炭素を集めて濃縮し、二酸化炭素を固定する酵素「ルビスコ」に渡し光合成の効率を上げています。このしくみに関する話です。なお、このしくみを作物植物に付け加えることで生産性を向... もっと見る
工藤 高裕 10ヶ月前 フォロー 今月の分子 296: ESCRT-III 細胞や細胞内器官の膜は固定されたものではなく、環境などに応じて臨機応変に変化しています。その働きを助けているタンパク質のお話です。詳しくは今月の分子「296: ESCRT-III」をご覧ください... もっと見る
工藤 高裕 11ヶ月前 フォロー 今月の分子 295: リボソームの多様性(Ribosome Diversity) タンパク質の合成を行うリボソームはすべての生物が必要とする他、細胞内にあるミトコンドリアや葉緑体にも存在します。しかし生物等によってリボソームの構造はさまざまであり、生物間の構造を比較することに... もっと見る
工藤 高裕 12ヶ月前 フォロー 今月の分子 294: インジェクティソーム(Injectisome) 腸チフスを引き起こすサルモネラ菌は、タンパク質の「針」を細胞に差し込んでエフェクタータンパク質を注入し、細胞の防御機能を書き換えて増殖します。この「針」に関するお話です。詳しくは今月の分子「29... もっと見る
工藤 高裕 約1年前 フォロー 今月の分子 293: CFTRと嚢胞性線維症(CFTR and Cystic Fibrosis) 嚢胞性線維症は、粘液が濃くなって気道閉塞や慢性肺感染症を引き起こしてしまう遺伝病で、イオンや水の流れを制御するCFTRの遺伝子が変異して正常に機能しなくなることが原因になっています。このCFTR... もっと見る
工藤 高裕 約1年前 フォロー 今月の分子 292:φX174 YES複合体(PhiX174 YES Complex) 細菌に感染するバクテリオファージを使ったファージ療法は1世紀以上前に発見されたものですが、抗生物質が効かない耐性菌に対する代替療法として最近再び注目されつつあるというお話です。詳しくは今月の分子... もっと見る
工藤 高裕 約1年前 フォロー 今月の分子 291: ヒアルロニダーゼ(Hyaluronidases) 細胞間を結び付けている結合組織を構成する重要成分の一つ「ヒアルロン酸」を分解する酵素のお話です。この分解は材料をリサイクルするために行われますが、がんの転移や細菌の感染、精子細胞と卵子の受精など... もっと見る