1852年創業の日本酒メーカー新政酒造から代表直属の技術営業職の募集です。

新政酒造株式会社

中途

植田一郎

社長室・執行役員

高校生から社会人を対象とし、専門教育を主体とした会社で教育事業に18年従事してきました。その後、新政酒造に入社し広報と人事を担当しています。入社が決まった後に知ったのですが、「きょうかい6号」を現出させた五代目佐藤卯兵衛と私の曽祖父は、同じ時代に生き、同じ先生のもとでお酒造りの技を学んでいたようです。歴史の偶然とも言える出来事、この100年以上前の出会いと絆が、まるで時を超えて私と新政を繋いでくれたと、時折思いを馳せています。

なにをやっているのか

新政酒造は嘉永5年(1852年）の創業以来、地域と伝統に深く根ざした酒造りを守り続けています。当蔵の誇りは、90年以上前に自社で発見された古い清酒用酵母「きょうかい６号」を使った純米造りにあり、また江戸時代に確立された無添加の「生酛」製法も採用しています。さらに48本の木桶を所有し、全ての酒をこれらの桶で醸しており、これは我々の最近の大きな達成事例です。ほか、近隣の山間農村で30町にも及ぶ無農薬栽培を指揮していること、木桶造りの工房を新設したことなど、今もスピード感あふれる社会的取り組みをすすめています。

なぜやるのか

伝統文化や発酵文化は、時の流れと共に色あせ、途絶えてしまう危うさがあります。それらを未来に継承するためには、単に守るだけでなく、現代に合わせて魅力的に再解釈し、進化させることが必要です。新政の「DNA」は、伝統の本質を見極め、これを魅力的に表現することで、日本文化を世界に拓いてゆくことといえます。

どうやっているのか

当蔵は酒の品質にこだわるよりも先に、その酒造方法などのバックグラウンドを含めて、「伝統的な価値があるものかどうか」「社会的価値があるものかどうか」を重視しています。どんなに美味しくても、本当に過去から連綿と受け継がれた手法を用いているのかどうか首をかしげてしまうような酒は、決して造りません。こうした点は、単なる加工会社とは一線を画した、新政酒造ならではの側面といえるでしょう。現在は、自社田を中心にして農業革命以前のかたちを求めて原料を無農薬栽培に戻していったり、また江戸時代さながらのリサイクルを目指して酒粕や糠などの再利用を急ピッチで進めています。なお新政酒造は全国の酒蔵のなかでも珍しく、電力についてはすべてが「グリーン電力」で運営されている会社です。

こんなことやります

今回は、代表取締役直属の技術営業職を募集します。当蔵は、徹底的に伝統製法にこだわっているのみならず、原料栽培や木製の醸造用具まで自家調達していることから、その手がける範囲は多岐にわたります。酒造りのみに長けた職人も、また現場を知らない単なる営業も、どちらも当蔵の酒を魅力的に語ることは難しいと思われます。このような点で、現場のこだわりを効果的なサービスに結び付けられる技術営業職を必要としています。代表直属で現場作業を行いながらも、同時に営業として生産計画の立案や、重要顧客へのサービスにも従事していただきます。午前は蔵仕事で、午後は営業や生産管理の仕事になります。酒造りのプロフェッショナルでありながら、経営にダイレクトに携わることができる珍しいポジションです。 ◾️歓迎する経験・飲食業でのサービス経験・理系出身での営業職経験 ◾️求める人物像・伝統文化や日本酒に深い愛情を持つ方・新政酒造の酒にすでにかなり詳しい方・体力にもそこそこ自信のある方・他者とコミュニケーションをとることが得意な方・一緒に働きたいと思えるような素直で明るい方 ■勤務地秋田県秋田市（JR秋田駅より徒歩25分）

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