以上の背景を踏まえ、我々は東京大学で開発してきた「グローバル河川氾濫シミュレーション技術CaMa-Flood」をコア技術として、気候リスクの評価・モニタリング(予測)・対策効果評価を行う事業を立ち上げ、推進しています。
具体的には、世界中どこでも将来気候変動を考慮した評価を行える気候リスク分析プラットフォーム「Climate Vision」を提供し、製造/物流/インフラ/金融業などの方々が経営判断のためのリスク評価や、サステナビリティ情報開示などを行うために利用頂いています。また、1.5日先までの洪水範囲/浸水深をリアルタイムに予測する洪水予報ソリューションを提供し、自治体や保険/建設/インフラ業などの方が早期避難や資産保全のために利用することが可能となっています。
気候科学と地理情報システム(GIS)、ビッグデータ分析技術を駆使して、洪水や台風、熱波や海面上昇など災害につながる気候の状態を予測して可視化することができます。将来の予測情報を企業や地方自治体、金融機関にわかりやすく伝えることで、これまでと異なる気候や気象災害に対して事前に適切な対策を取ることができ、社会全体のサステナビリティ(持続可能性)とレジリエンス(強靭性)を高めることに貢献します。
2023年3月のプロダクト(Climate Vision)のリリース以降、多くのユーザを獲得するとともに、国交省のガイドラインへの掲載や、環境省の環境スタートアップ大賞 を受賞するなど、マーケットからの注目も高まっています。
参考)
https://www.gaia-vision.co.jp/news/1515/
※国土交通省 TCFD物理的リスク評価の手引きにGaia Visionが掲載(2023.4)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000086949.html
※東大発気候テ地球と社会を科学で見通し、人の持続可能な幸せを実現する