私たち株式会社クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具店」というサイトは、「フィットする暮らし、つくろう。」をコンセプトに、お客さまがそれぞれ「自分にフィットしている」と感じられる、自分らしいライフスタイルづくりのお手伝いをするメディアコマースサイトです。 http://hokuohkurashi.com/ 具体的には毎日雑誌を読むように楽しめて、そこに出てくる商品が「素敵だな」と思ったら、すぐに買う事ができる「カートボタンの付いた雑誌」のようなサービスをつくっています。 1年でUUが3倍になるペースで成長しており、アクセス全体に占める常連ユーザー（過去21回以上訪問しているユーザー）の割合が約50％とECサイトとしては異常に訪問の習慣化が実現しているなど、ユーザーからの高い支持を得ています。 既に月間1300万PVを超える規模まで成長しており、なお急速な成長が続いている状況です。

日本のECは長年モールありきの世界観の中で進化してきたため、システムは横並びで商品や販促で差別化する部分だけが異常に進化してきた歴史があります。 しかし私たちはお客さまの99％を接客し、おもてなししているのはシステムであり、他社と全く異なる利用体験を創造するためにはオリジナルのシステムを持つことがどうしても必要であると考えており、現在利用しているASPサービスから、フルスクラッチで開発したシステムへのリプレースに取り組んでいます。 今の時代だから、今の技術だから、スマートフォンからのアクセスが90％近くなっている現状だからできる、これまでのECの概念を覆す様な新しい利用体験を創造したいのです。 EC事業者が、自社内で、オープンソースやASPを使わず、フルスクラッチでECシステムをつくる事は国内では極めて稀な取組です。 近い将来、理想のECのシステムはこれだ！と世に問えるプロダクトを生み出したいと考えています。

私たちが目指すことの一つは「フィットする暮らし、つくろう。」というコンセプトを社員全員が自分のライフスタイルで体現できる状況をつくることでもあります。 「北欧」のライフスタイルにインスパイアされてはじまった私たちのサービスを、運営者が「北欧」とかけ離れた働き方で支えていては矛盾があります。 ユーザーの「フィットする暮らし」づくりを支援する仕事をする人は全員、自分がまず「フィットする暮らし」を追求できる環境で働くべきだと考えています。 そのため私たちの会社では創業以来ずっと、職種を問わず、全員が9時〜18時の定時の間に集中して働き基本的に残業を一切しない働き方を続けてきました。 「北欧」の人たちは私たちと同じように決められた時間しっかり働き、残業はほとんどしない中で、多くのグローバル企業やメガITベンチャーを輩出し、経済的にも成功しています。 それを考えると私たちにも同じように理想的な働き方を実現しつつ、ビジネスもしっかり成功させるチャンスがあるに違いないと信じていますし、この事業の運営の仕方を通じてそれが日本でも可能であることを証明したいと思っています。 18時で全員退社、それでも160％の業績を上げ続けるECサイト「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムにみる働き方 → http://www.lifehacker.jp/2015/04/150406kurashicom_interview.html またエンジニアとしての働きやすさ、やりがいに繋がる別の側面は、新しい技術を習得したり試したりする機会があるか、よりスマートな開発プロセスの中で無用なストレスにさらされる必要がないかなどがあると思います。 弊社では外から想像しているよりもずっとモダンで先進的な開発環境や技術を利用して開発が行なわれており、外部のエンジニアの方に弊社の取り組みをご説明すると「意外！！」と驚かれる事も多いです。 少人数で効率良く開発を進めるために、CIによる自動テスト・自動デプロイを取り入れたり、Chefを使って全員が同じ環境で開発を行えるようにしています。 また、スクラムでプロジェクトを進めることでメンバー間でタスクをシェアしやすくしていたり、毎週コードレビューを行ってお互いの技術レベルを高め合えるような仕組みを作っています。 主に使用している技術 ・言語 PHP, Ruby, Javascript(Node.js) ・フレームワーク Laravel, Ruby on Rails, AngularJS, express ・DB MySQL, Redis, RethinkDB ・インフラ AWS, Chef, Vagrant 提供される設備 Macbook Pro、23インチモニタ2台 現在は開発リーダーのオリバー、WEBエンジニアとして昨年ジョインした濱崎、今年の秋からさらに2名ジョインして（うち1名は女性）合計4名のエンジニアが在籍しています。 開発を指揮するオリバーはスウェーデン人ですが、日本人よりも日本語が堪能なので、社内におけるコミュニケーションは基本的に日本語で行なわれています。 また快適に良い仕事をするためにはオフィスの環境も重要だと考えています。現在東京都国立市という自然と大学と素敵な街並みが気持ちよくブレンドされた街で、決して最新鋭のビルではないものの、30名弱の社員に対して180坪強のキッチンやサロンスペースを備えた日当たりと風通しが心地よいオフィスで仕事をしています。 男女の割合は現時点では女性22人男性8人、年齢構成は20代後半から30代前半までのメンバーがわりと多く、30代後半〜40代前半のメンバーが数名という感じです。

いろいろ書いて行きましたが、実現したい理想のサービス、理想の働き方、理想の事業のあり方を100％表現するためにエンジニアの仲間がまだまだ必要です。 私たちの会社はまだまだ小さく、特別高い報酬を得られる場ではないかもしれませんが、自分たちとお客さまのライフスタイルを充実させるために、矛盾を感じず力を尽くせる環境と、課題、そして自由があります。 この記事を見て「生きていく場」としての会社に興味を持ってくださったエンジニアの方がいらっしゃいましたら、ぜひ声をかけてください。 一緒にやっていけそうか、仲間に加わったらお互いワクワクしつつ気持ちよく働けそうか、ざっくばらんなコミュニケーションをする事で確かめ合いましょう。 そしてその機会を通じてもしすぐに一緒に働けなかったとしても、良い友人になれたりすると素敵だなと思います。