【広報が担う2つの役割】
広報の役割は、大きく二つあると思っています。ひとつは、社外に向けての広報、もう一つは社内のスタッフのための広報です。
社外に向けての広報は、クラシコムの経営方針でもある「自由・平和・希望」を生み出すことだと考えています。
私たちの事業「北欧、暮らしの道具店」は、D2Cや企業のマーケティング支援を行いながら、メディアを運営し、SNSやアプリを通して日々大量に情報を発信し、ついには映画(
https://aobakenotable.com/ )まで公開するなど、日々新たなチャレンジを重ねています。
そんな風に様々な新たな一歩を踏み出すためには、私たちの内側やお客さま以外にも、クラシコムがどういう会社で、何を目指して、どんな取り組みをしているのかを、過大評価も、過小評価もせずに、きちんと理解していただくことがとても重要だと考えており、広報がその役割を担っていると思っています。
また、もう一つは、社内のための広報です。プレスリリースやメディア掲載は、会社の自己紹介となり、スタッフが社外の方とコミュニケーションをするために大切なパワーになります。
加えて広報の役割は、その時々に必要な「俯瞰した目線」を社内にもたらすことが大事だと思っています。
私たちは、「お客さまのなかの一人」として、「お客さまと同じ“自分” の目線」をとても大事に商品・コンテンツを作っています。ただ、それと同時に、会社・サービスの規模が広がり、ステークホルダーも増え、もう少し広い目線で自社やサービスをとらえるようにできるようになる必要性を感じています。
私たちのミッションは「フィットする暮らし、つくろう。」です。フィットする暮らし=誰の物差しでもない、自分自身が心地よいと感じられる暮らし、をつくるために、今自分たちがどのような状況の中にいるのか、社員ひとりひとりが意識できるきっかけを広報が作ることができればと思っています。
【センシティブでチャーミングでオルタナティブな人たち】
私たちが目指したいミッション「フィットする暮らし、つくろう」、そのために会社があるべき姿=ビジョン「自由・平和・希望」、さらに、そのために社員にあってほしい姿をバリュー「センシティブ・チャーミング・オルタナティブ」と表現しています。
・センシティブ
情報をできる限り敏感に濃く取り入れられる、微細な差に気づけることが重要であり、それが事業上の成果に繋がるのではないか、と考えています。鈍感になって大まかに物事をとらえるのではなく、市場環境、お客さまの気持ち、自分の感情の小さな変化、差異に隠れている「人の心を動かすもの」をつかまえたいと思っています。
・チャーミング
世の中をセンシティブに見つつも、ダークサイドへ向かわないためにはどうしたらいいか?
それには、受け取ったものをチャーミングに解釈しようとする強い意志が必要です。状況を変えることができなくても、どこにスポットを当てるかで現状をどう捉えるかを変えることはできる。この先にやれることはまだあるかもしれないとワクワクを取り戻せる。こんなふうに物事と向き合っていきたいと思っています。
・オルタナティブ
今までこうだったという既存の権威は力が強く、その方に流されるのは簡単なのですが、本当にそうだろうか?他にやり方はないか?もっと良い道はないか?と問える人でありたいと思っています。そうじゃないやり方もあるよと自分たちが示すことができたら、きっと他の人たちの希望にもなれるんじゃないかと信じています。