400万人が利用する会社訪問アプリ
朝日新聞社
日本に来てから早くも6年が経ち、2015年に京都から東京へ引っ越してきた中国人である。いまは朝日新聞社で、記事の翻訳や編集、SNS運営などの仕事をしている。
物づくりに憧れて、ひとつの発想から企画を立て、みんなと協力し合いながら成型させて最後に納得いく状態まで仕上げて世に送り出すという作業に携わりたい。中国語を活かしたグローバルな仕事をしたい。中華圏ではビジネスの可能性はまだまだあるから、中国での事業展開にぜひ貢献したい。
最初は翻訳の練習という目的で始めた。更新されるたびに、必ずその日のうちに訳して自分の微博に載せる。あの芸能人はよく独特な表現を使って個性的な文章を書くから、毎回苦労した。長く続くとは思わなかったが、知らずうちに読む人が増えてきて、私のフォロワーも急増した。日本語の意味がわかっていても、私の翻訳を楽しみにしている方もいるようだ。ついに、あの芸能人の所属事務所は翻訳完了のブログ日記を掲載するようになった。自分の出番がもうないと思って、私は「引退宣言」を出した。嬉しいことに、あの芸能人のファンたちはオフィシャル翻訳より、私のほうが面白いと褒めてくれた。計200回だった。おかげさまで、私の翻訳能力は飛躍的に向上した。
いまは中国人をターゲットにするインバウンドサイトの運営に手伝っている。私の提案から新たな漫画コラム連載が生まれた。絵師を探すだけでなく、共にネタを練り、繰り返し編集と校閲を行ってようやく出来上がり。留学生の視点から見た日本での日常生活や面白いエピソードなどを紹介する8コマ漫画だ。サイトの運営担当者によれば、第一話が掲載されるとすぐに最も読まれるコンテンツになったそうだ。