大学向けWeb出願システムの基盤構築
■概要 紙ベースで出願していた大学入試の出願をWeb化し、手作業で実施していた出願受付作業をシステム化すること。企画段階から参画し、初年度は3%の利用率だったが、Web出願を利用することによる、ネット割の導入によりスタンダードな大学入試出願のスタイルとなっていくことになる。 ■本プロジェクトの目的 当時所属していた企業は従来のペーパタイプの出願書類を一括して手作業で開封、記載内容や書類の抜け漏れの確認などをすべて実施していた。ただし、多様な大学入試に競合他社よりもスピーディーに対応、手作業で実施する競合他社との違いを創出するためするため、Web出願を企画した。 ■本プロジェクトの成果 Web出願は比較的簡易にWEB出願システムを構築可能なように基盤を構築すること、若手や多少プログラムを触ったことがあるメンバーでも確立できることを目標とした。フレームワークを基盤側では作成。同時に利用するDBなどもIaCの技法を使って構築する。若手のプログラマーでも設定値をどんどん書き換えることにより、各大学の出願書類に則った画面を作成することができるような構成とした。 学部、学科、受験科目などの設定をすること、デザインのベースの部分は統一することで一元管理する部分を多くし提案時にはほぼ動くものが出来ているというスピード感で営業的にも圧倒することとなった。 また、マネタイズやターゲットとする学校法人なども、いわゆる受験生、志願者の多い大学とすることでマネタイズ方式も企画段階から参入できた。その後、同様の技術を使い、資格試験の模擬試験の出願などにも参入しシステムの水平展開をすることができた。 ■技術的な成果 この企画にはスクラム開発で挑んだ。入試という特性上1年に1回周期しか本番が無いが、毎年各大学からいただく機能の要望は共通的に利用できるものであれば取り込むというプロジェクトオーナの判断、 バックログを使ったPBIの管理、リファインメント、などアジャイルの開発方式を一通り学べることができた。