ExaWizards Inc. / 機械学習エンジニア
Spatial-Importance-Based Computation Scheme for Real-Time Object Detection From 3D Sensor Data
スマートシティにおいて期待されるスマートモニタリングの実現に不可欠なエッジコンピューティング方式についての論文。(古屋俊和氏、ExaWizards 長谷川氏 共著) ・背景 スマートシティではセンサーネットワークを通じて実空間情報を取得しており、リアルタイムに実空間情報を分析し、提供するアプリケーションが増大している。中でも3次元でデータを取得できるLIDARセンサーネットワークを活用したスマートモニタリングシステムはスマートシティの観点で期待されている。 ・課題 スマートモニタリングではエッジコンピューターでリアルタイムに物体検出処理を行うが、計算資源に限りがあるため遅延が発生してしまう。また、従来の方式では検出の精度に重点が置かれており検出に要する時間が考慮されていない。 ・提案方式 エッジコンピュータにおいて点群の空間的重要度に基づいた計算処理方式を適用する。この論文では、オブジェクトが存在する領域を空間的に重要が高い領域とした。空間的に重要度の高い領域を優先することで、物体検出に伴う計算遅延を短縮する。 ・結果 LIDARユニットを搭載した移動中の自動車によって取得された点群データセット用い、AWS、Jetson Xavier NX上で数値評価を行った。結果は、提案方式がオブジェクト検出の遅延を短縮することを示しています。