「自分の扱い方」を知る
正直なところ、「教育」「仕事」などの観点以上に何度も悩み、葛藤しながら得られた一番の学びが「自分の扱い方」だと思っています。着任当初、私は大学でリーダー的な役割を担う回数も多く「できる自分」という幻想を抱いてましたが、町営塾での仕事を始めてからは「できない自分」に何度も直面しました。一時は失敗(ここでの失敗は、当初人に指摘された改善点と捉えていましたが、今では全て自分がより良く成長するために必要な挑戦の結果であると捉えています)続きで「自分には価値がないのではないか」と落ち込む日々もありました。一度仕事を休止し、実家に帰って休むことを検討したタイミングもあったほどです。しかし、「ここで辞めたら絶対に後悔する」という気持ちで踏みとどまり、周りの方々の支えもあり、自分への期待を諦めずに回復に向かうことができました。このとき上司にいただいた言葉で大事にしているのは、「自分はどんな時に落ち込むのかを知っておくこと」「落ち込んでも止まらない」という考え方です。落ち込むことは誰しもあるけれど、そうした事態をどう防いでいくかという対策と、落ち込んだときどうするか、自分に合った対処法を把握しておくことが大事だと気づきました。ずっと支えてくださった上司の存在は感謝しても感謝しきれませんが、最後まで葛藤しながらもチームの中で自分の役割を見つけ、粘り強くやり抜くことができたことは大きな自信になりました。この「自分の扱い方」の中身は今後アップデートされると思いますが、仕事をする上での基盤の一つとして大事にしていきたい考え方です。